昨日、竹内大投手のノーヒットノーランと劇的な試合を演じた慶大野球部。この日の先発は福谷(理2)。慶大は序盤こそ東大に追いつかれる場面もあったものの、この日も東大に1度もリードを許すことなく、8対3で東大に連勝した。
4月18日(日) 慶大―東大 二回戦 神宮球場
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慶大 110201300 8東大 020000010 3
慶大:○福谷、田中宏、山形-長崎、松本和
慶大出場選手
1 [7] 山口(商4・慶應)2 [4] 湯本(商4・野沢北)
3 [6] 渕上(法4・慶應)
4 [9] 伊藤(環2・中京大中京)
5 [3] 松尾(環4・鳥栖)
[H] 新谷(政4・慶應)
[8] 阿加多(法2・慶應)
6 [5] 伊場(政2・慶應)
[H] 竹内一(商4・慶應)
[R5] 山崎(商2・慶應)
7 [8] 青山(環4・関西学院)
[H3] 高尾(商4・慶應)
8 [2] 長崎(商4・高志)
[H2] 松本和(総4・金沢泉丘)
9 [1] 福谷(理2・横須賀)
[H] 影山(総2・鎌倉学園)
[1] 田中宏(環4・佐賀西)
[H] 大川(環2・済々黌)
[1] 山形(政1・土佐)
慶大は序盤こそ東大に追いつかれる場面もあったものの、この日も東大に1度もリードを許すことなく、8対3で東大に連勝した。
慶大は早速初回から東大投手陣に襲いかかる。山口(商4)と湯本(商4)の連打と渕上(法4)の四球で無死満塁とすると、松尾(環4)がタイムリー内野安打。幸先良く慶大が1点を先制する。続く2回、青山(環4)と長崎(商4)長短打で無死1,3塁とチャンスを広げ、山口がライトへ犠飛を放ち、1点を追加し、初回から少しずつ点差を広げていく。
慶大の2戦目の先発は福谷(理2)。第2戦の先発を任されたのは福谷(理2)。初回こそは無失点で抑えてものの、2回に昨日無安打で終わってしまった東大打線の意地を見せつけられる。バント失敗を挟んで4連打を浴びてしまい、1点を失う。さらに犠飛を打たれてしまい、2対2とされ同点に追いつかれてしまう。
慶大は4回、山口の打席での東大のエラーと湯本、渕上への四死球で再び満塁とすると、伊藤(環3)が犠飛を放ち再び勝ち越しに成功する。さらにそこから松尾、伊場(政3)へ再び連続四死球による押し出しでこの回に2点を奪う。
さらに6回、湯本が3塁打で出塁すると、伊場から交代していた山崎(商2)のタイムリーで1点、続く7回にも山口が三塁打で出塁し湯本がタイムリー。さらに渕上が死球で出塁すると伊藤が2点タイムリーヒットをはなち8対2。前日に引き続き東大を引き離すことに成功する。
立ち上がり苦しいピッチングを強いられた福谷は3回立ち直り、東大打線を打ち取っていく。福谷は6回を投げ切り降板。田中宏(環4)、山形(政1)がリリーフし1点は失うものの8対3で慶大が勝ち点を手に入れた。
By Katsuya Shiizu
コメント江藤監督
(2連勝で勝ち点を挙げて)ほっとした。(昨日の試合でノーヒットノーランが出て今のチームの雰囲気は)いいと言えばいいととれるけどちょっと緩んでいる。(福谷投手の起用は)前から決めていた。一戦目竹内、2戦目福谷と。(今日の福谷投手の出来は)キャンプの出来から見たら70パーセントくらい。(7回から投手、捕手両方変えたのは)使ってみなきゃ分からないから。(試してみないと)ずっと9人で戦わなければいけなくなっちゃう。どれくらいの力をもってるか使ってみなきゃわからない。こういう展開の時はうんと使わなきゃ。(田中投手、山形投手の出来は)結果の通り、使える。(打線の面は)納得してない11安打、11四球。(次の相手の)法政なんかは11安打も打てないし11四球もくれない。(二試合戦ってみて)昨日みたいに投手が完全に抑えて打って勝つのは理想の100パーセントだけど、相手が早稲田とか法政だったらどうだったかわからないので、早稲田とか法政とかと戦ってみて初めて何パーセントとか言える。(実際に2試合やってみて課題は)いっぱいある。一点を取りにいくっていうことができない。(収穫は)ノーエラー。(次の法政戦の先発は)分からない。調子のいい人を使う。(次の法政戦に向けて)頑張ります。それしか言えないです。
湯本主将
(東大戦を振り返って)このチームで臨むリーグ戦初だったけれど、みんなそれぞれよく頑張ってくれたと思う。(同点に追いつかれる場面があったが)特別な焦りの気持ちとかではなくて振り出しに戻っただけという気持ちでできたと思う。(試合前、主将としてどのような声をかけたか)昨日ノーヒットノーランという記録がでて、そのような記録が出た次の日はだいたい苦戦する、気を引き締めていこうという話を。 (勝ち点1をあげたチームの雰囲気は)勝ち点1というよりかはもう法政戦に向かっているので。これがゴールではないので、これからという感じです。(法政戦に向けて)ピッチャーは今日とりあえず経験が積めたので良かったと思う。あとは残塁が結構多かったのでそこを修正していこうかと思っています。
長﨑
(今日の試合を振り返って)勝ちはしたがいまひとつというところ。監督にも言われたが、雑だった。攻撃は特に言うことはないが、守備をもう少しきっちりやっていきたい。(今季初めての盗塁を刺したが)とりあえず1つさせて安心したが、ベストではなかったので、しっかりと次回までに修正していきたい。(具体的に言えば何が課題か)誤魔化しで投げていた感じ。スピードなどもいまひとつだった。もう少し全体的にバランスよく出来るようにしていきたい。(先発の福谷投手の調子は)ボールに力はあったが序盤は緊張してしまい、球が浮いて打たれてしまった。自分の投球ができていなかった。(序盤不調だったなかでどういった配球を心掛けたか)単純だが、あいつ(福谷)のボールを投げさせるようにした。やはりあいつはストレートが良いので。いかに腕を振らせるかも意識した。(チームの雰囲気は)悪いとは感じていない。皆のびのびとプレーしている。湯本からも言われたことだが、次に向かっている雰囲気がある。(次回に向けて)法大も延長で粘り勝ちもあって連勝し、勢いがある。だが自分たちのやるべきことをしっかりやれば勝てると思う。
山口
(今日の試合を振り返って)とりあえず勝ち点をとることができてよかった。(2安打を放ち調子は)調子自体は良いので、次節の法大との試合までこの調子を維持していきたい。(冬の間に取り組んできたことは)とにかくバットを振る数を増やすことを意識してやってきた。(今季から1番ですが意識していることは)先頭打者として、特に初回の打席では、自分が打てばチームも乗っていけると思うので、しっかりやっていきたい。(今季のチーム、個人の目標は)チームとしてはリーグ優勝。個人としては20安打を一つの目標として、一本一本を積み重ねていきたい。(次週の法大戦にむけて)次勝てば、チームにとって大きいと思うので、2連勝がベストだが、どんな形であれ勝ち点を取りたい。
伊藤
(今日の試合を振り返って)チームとしても(自身としても)内容の無い試合だったが、勝てて、そして(自身も)やっと一本出て一安心。(3打点の活躍だが)活躍もクソもない。今まで足を引っ張っていた。東大戦とは言え、自分にプレッシャーを掛けすぎた。このままではいけない。(法大戦への意気込みは)2連勝中の法大戦は楽な戦いではないが、前半の山場だと思っているので、苦しい中でも勝ち点を取れるように頑張りたい。
福谷
(6回2失点だったが)個人的には勝ったこと以外、いいところはない。使ってくれた監督等に申し訳ない。(昨日の竹内投手の無安打無得点は意識したか)早く打たれたいと思った。初回に打たれてほっとした。気負いはなかった。(東大打線の印象について)執念というか狙った球にくらいついてくる感じ。序盤は気持ちで負けていた。いろいろな経験ができた。(先発はやりづらかったか)オープン戦で2回先発したが、2回とも負けた。今日も同じことをしてしまった。先発として最低でも5回、できれば7回、9回と投げられなければならない。打たれても我慢できるようにしたい。(次戦に向けての課題は)どこで使われるかは監督次第。もし先発で使われるなら、序盤から抑え(の時)のように投げる。テンポよく投げたい。(球速は148を計測したことについて)スピードが出ていたので、投げれてると勘違いした。表示を気にした。(スピードの割には)力があるボールではなかった。(変化球のコントロールに苦しんだようにみえたが)(変化球は)1種類しか投げていない。これから(他の球種を)投げていきたい。そうすればもっと楽にはなると思う。(次戦に向けて)山が来る。自分のできなかった点を感じた。自分のできることをしてチームの勝利に貢献していきたい。
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