【ソッカー女子】第13回早慶女子サッカー定期戦悔い残るも日本チャンピオン相手に堂々の戦い

過去の成績は2分10敗。初勝利を目指して慶大イレブンが等々力で躍動した。得点こそ奪うことはできなかったが、王者早大を完封。多くの決定機を作るなど互角以上の戦いを見せ秋へ期待を持てる結果となった。

第13回早慶女子サッカー定期戦

2014/7/2（水）16：30KO＠等々力陸上競技場

慶應義塾大学0－0早稲田大学

◇慶大出場選手

GK野村智美（総1・作陽高）

DF宮田あずさ（環2・文京学院大学女子高）

DF松本朋子（総3・十文字高）

DF原志帆（環４・文京学院大学女子高）

MF下山田志帆（環2・十文字高）

MF栃木栞（環2・十文字高）

MF梅原那奈（環3・常葉学園橘高）

MF二宮早紀（環3・常磐木学園高）

FW赤羽紗里（総3・スフィーダ世田谷）

FW堀井美月（環2・常磐木学園高）

FW佐々木優（商４・ジェフ千葉L U－18）→43分　田中康子（総2・常磐木学園高）

慶大の「武器」３－４－３のフォーメーションで早大に対峙した。

試合開始から慶大はサイド攻撃から早大ゴールに襲いかかる。2分、右サイドで獲得したコーナーからニアでフリーになるも決めきれず。続く3分、佐々木優（商４・ジェフ千葉L U－18）が抜け出し角度のないところからシュート。チャンスであったが惜しくもキーパーにキャッチされた。守備陣も「失点しないことだけを考えてプレー」（原志帆・環４文京学院大学女子高）し、早大をエリア内にさえ侵入させない堅守を見せる。「立ち上がり15分が勝負といっていてそこをうまくしのい」（岩崎陸監督）だ慶大は21分、再びチャンスを迎える。ディフェンスからのロングボールに反応した佐々木が相手と競り合うとこぼれ球を二宮早紀（環3・常磐木学園高）が拾い左へ展開。それを受けた下山田志帆（環2・十文字高）がクロスを上げるも佐々木のシュートはミートせず。27分には早大に決定的チャンスが訪れるが下山田がなんとかスライディングでブロック。攻守ともに気持ちの入ったプレーを見せる慶大が優勢に試合を進め前半を終えた。

後半、慶大は左サイドからチャンスを作る。2分、スルーパスに下山田が抜け出しクロスを上げるもオフサイド。13分、佐々木に代えて田中康子（総2・常磐木学園高）を投入すると、トップに原主将が入った。直後の14分、堀井美月（環2・常磐木学園高）のスルーパスに下山田が反応し、エリア内からグラウンダーのクロスを上げる。決定的な場面になったが、ボールは原主将の前でクリア。得点には至らなかった。すると18分、絶体絶命のピンチ。右サイドを突破されるとキーパーと1対1に。横パスでキーパーをかわされると相手がシュート。決まったかに思われたがなんとか戻った田中が体でブロックし、さらにこぼれ球を松本朋子（総3・十文字高）がブロックし事なきを得た。28分にコーナーから宮田あずさ（環2・文京学院大学女子高）がフリーになるも合わせきれず、スコアレスのまま試合終了。

試合後、キャプテンの目には涙があった。充実感のなかに悔しさがあったはずだ。初勝利を目指して気持ちをぶつけた今回の早慶戦。等々力に詰めかけた「すごい大人数のかたの応援」（原主将）が彼女たちの背中を押し続けた。しかし、優位に試合を進めたが最後まで早大から得点が奪えなかった。今後、どう「勝ちきるか」が重要になってくるだろう。結果にこだわり、目標である1部昇格につなげてほしい。秋季に期待だ。（記事太田悠貴）

試合後の監督・選手のコメント

岩崎陸監督

（今日の試合を振り返って）

前半立ち上がり15分が勝負といっていてそこをうまくしのいで相手を見定められたら自分たちにもチャンスがあると話していて、そこをうまくやってくれたことが大きかったと思います。60分通して我慢しながら攻めてチャンスを作り続けるということができたと思います。

（監督の目には選手はどう映ったか）

気持ちが入っていただけでなく、冷静につなぐところはつなぐし簡単にやるところは簡単にやるということができていて、精度はまだまだですけどできることをすべてピッチでやってくれたと思います。

（秋に向けて）

自分たちは去年、東京都リーグでは国士大、大学リーグの入れ替え戦でも引き分けて上がれなかったので引き分けじゃ今年の目標は達成できないので、勝ちきるということを意識してやっていきたいです。

原志帆主将（環４・文京学院大学女子高）

（接戦となったが今日の試合を振り返って）

そうですねやっぱ今までで一度も勝ってこなくてでもやってきた中の試合でも一番チャンスが、一番シュートまで行けた回数が多かったので勝ちに行ってた分悔しいです

（ＭＶＰを受賞されたが自身のプレーを振り返って）