第27回関東学生ラクロスリーグ戦女子1部Aブロック第2戦vs東海大
8/23(土) 13:50ドロー @アミノバイタルフィールド
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前半 |
後半 |
合計 |
慶大 |
9 |
6 |
15 |
東海大 |
3 |
5 |
8 |
慶大スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高校 |
G | 21 | 高橋美帆 | 経3 | 慶應義塾湘南藤沢 |
DF | 4 | 坂本佳子 | 政3 | 都立戸山 |
DF | 22 | 飯豊文香 | 経4 | 慶應女子 |
DF | 31 | 竹内さち | 法4 | 成城学園 |
MD | 33 | 廣野マキ | 政4 | 慶應女子 |
MD | 38 | 細田咲彩 | 経4 | 慶應義塾湘南藤沢 |
MD | 41 | 鈴木智子 | 政3 | 慶應女子 |
MD | 50 | 福井爽香 | 商3 | 慶應女子 |
MD | 83 | 鈴木早紀 | 政4 | 慶應女子 |
AT | 11 | 竹村薫 | 環1 | 桐蔭学園 |
AT | 44 | 渡邊ひかり | 法2 | 慶應女子 |
AT | 88 | 川村真央 | 文4 | 慶應女子 |
慶大得点者
竹村3、渡邊3、廣野2、鈴木智2、川村、細田、坂本麻、松本、福井
先制点をとったのは東海大。ドローからそのままボールを運ぶとゴール前で慶大が反則を犯してしまう。そこから得点を決められ点を献上。慶大にとっては苦しいスタートとなってしまう。しかし、すぐさま反撃に出る。グランドボールをしっかりと確保しペースを掴むと竹村薫(環1)のリーグ戦初ゴールで同点に追いつく。その後すぐに川村真央(文4)、福井爽香(商3)がゴールを決め逆転。試合のペースを完全に掴む。テンポの速いパス回しと試合を通してテーマとしていた「200%プレス」(竹内)という厳しいディフェンスを前に戸惑う東海大。そんな相手を尻目に慶大は渡邊ひかり(法2)、廣野、細田が立て続けに得点を決め試合をさらに優位に進める。点差がついたこともあり慶大は前半ながら控えメンバーも積極的にピッチに送り出す。竹村のこの日2点目となるゴールが決まり一時は点差が6にまで広がるが、その後は東海大に反撃を許し2点を返される。それでも鈴木智子(政3)、竹村が追加点を奪い9-3で前半を折り返す。竹村は1年ながら前半だけでハットトリックの大活躍。ニューヒロインの誕生に慶大のスタンドは大いに湧いた。
後半最初のゴールを奪ったのも慶大。廣野のパスを受けた渡邊がゴールを決める。しかし、後半に入るとプレスの甘さからディフェンスがもろくなってしまう。「薄い角度から同じようなシュートをたくさん決められてしまった」(竹内)と東海大に付け入る隙を与えてしまう。慶大も松本有紗(法4)、坂本麻衣子(法3)など控えメンバーが得点を決めるが同時に失点も4という不安定な戦いぶり。ゴール前で「一歩踏み出す勇気がなかった」(竹内)。それでも明大戦に比べると選手間の連携も向上していた。後半苦しい時間帯にも声を出し連携を取ることで流れを完全に相手に渡すことはなかった。最後は鈴木智、渡邊がゴールを奪い15-8で試合終了。課題が残る試合となったがこのリーグ戦初勝利を飾った。
明大戦では「相手のペースに飲み込まれてしまい自分たちのペースで試合ができなかった」(高橋)。その要因は「ファールの多さと50分間通して走りきれなかったこと」(竹内)。そのためこの試合では「200%プレス」という目標を掲げ厳しく強く相手に対峙した慶大。その結果試合内容は前回の明大戦に比べるとだいぶよくなったのは事実だろう。しかし、失点数は8とやや多め。特に後半に限って言えば6-5と接戦であった。控えメンバーを多くピッチに送り、フルメンバーではなかったとはいえいい結果ではない。また、5月の早慶戦でも前半無失点にも関わらず後半相手にペースを握られ3失点。前回の明大戦も流れが悪い中前半失点を1に抑えたものの後半崩れ6失点。早慶戦とリーグ2戦を合わせると前半の失点が4に対し後半の失点は14。逆に得点は前半17に対し後半は8。後半息切れしてしまい流れを掴めない試合が続いている。
とはいえこの試合の収穫もあった。その最大のものは、渡邊ひかり・竹村薫の下級生コンビが揃ってハットトリックと攻撃を牽引したことである。2年前「真の日本一」になった時、当時下級生だった廣野や細田のはつらつとしたプレーがチームを頂上へと導く大きな原動力となった。今度は渡邊や竹村のはつらつとしたプレーがチームを2年ぶりの頂点を導き、将来は廣野や細田のような日本を代表する選手になれば――慶大の黄金時代はさらに続いていくだろう。
次の相手は東海大と同じく今季から1部で戦う玉川大。慶大との実力差はあるが「相手は関係なくゴールに、相手に強く向かうだけ」(渡邊)。理想とするチーム、すなわち50分間走り続け200%プレスを体現するチームになり11月以降の決戦に臨むために。慶大は冴え渡るその戦術を生かし敵を迎え撃つ。
(記事 住田 孝介)
次戦 8月30日(土) vs玉川大 15:30ドロー @日吉陸上競技場
以下選手コメント
DF竹内さち(法4=東京・成城学園)
(今日の試合を振り返っていかがでしたか)今日は明大戦の敗戦を踏まえてファールを少なくすることと、50分間走り続けることを心がけていて、意識としては明大戦よりもずっと良かったですが200%プレスという目標に対してはもっともっとできたことがあると思います。今後もっともっと走りきれるチームにしていきたいです。(自身のプレーを振り返って)ディフェンスではもっとできたことがあると思っていて、もっと勇気を持ってプレスを掛けていたらボールを奪えていたと思うんですけど、一歩引いてしまったりしまいました。(失点も多かったように思います)理想としては5点くらいで抑えたかったですが、それは同じようなパターンでの失点、つまり薄い角度からのシュートでの失点が多かったのでそれは課題です。そしてこれはもっと走りきれば防げると思います。(玉川大戦に向けて意気込みをお願いします)初勝利しましたが、これに満足することなく高い目標をぶらさずに200%プレスをして圧勝したいです
G高橋美帆(経3=神奈川・慶應義塾湘南藤沢)
(今日の試合を振り返っていかがでしたか)まずは一勝できたことがすごく嬉しかったです(前回の敗戦から改善したことはありますか)前回の試合では明治の勢いに飲まれたというか、自分たちのペースで試合を運ぶことができず、一人一人が自信のない弱いプレーをしてしまってそれで負けてしまったので。その敗戦以降は一人一人が強くプレーするのを意識して、その結果今日それを体現できて良かったです。(今日のご自身の出来はいかがでしたか)自分としては何本か止められるシュートがあったと思うんですけど、あとディフェンスをもう少し動かして、もっとシュートをうたれる本数を減らすことができたらなと。そこは改善したいと思います。(15-8というスコアはどのように受け止めていますか)目標としては20点取るのと失点しても5点までっていう目標だったので、そこはまだまだ上を目指せるかなと思います。(玉川大戦に向けての意気込みをお願いします)まずは一勝できてチームとしても自分としても自信を取り戻しつつあるので、また次も圧勝できるように頑張りたいと思います。
AT渡邊ひかり(法2=東京・慶應女子)
(今日の試合を振り返っていかがでしたか)とにかく走る試合にするということで、自分でもそれを意識していましたが、思ってたよりは出来てなくて、まだまだ詰められると思いました。(開幕戦終わってから意識していたことはありますか)個人的には開幕戦に負けて初めてプレーとかで先輩に頼りきりであったと自覚して、フィールドには12人しか立てないのに自分にはその自覚が足りないと思いました。もう後がなくなったので、自分がチームの代表であるという自覚を持って強くゴールに行くようにしました。(自身のプレーを振り返っていかがでしたか)3点決めるという目標は達成できましたが、シュートの精度はまだまだ上げることができると思うし、ドローのコントロールもイマイチでした。(チームとしての今の課題はありますか)コーチからも試合後に言われましたが、まだプレスが甘かったり走りきれてないと思います。(玉川大戦に向けて意気込みをお願いします)もうこれ以上負けられないんですけど、あまりその事は考えず目の前の試合に勝つこと、目の前のゴールに強く向かうことに拘っていきたいです
AT竹村薫(環1=神奈川・桐蔭学園)
(今日の試合を振り返っていかがでしたか)今日は目の前の相手にいつも強くいることを目標にしていて、100%出来たわけではありませんが、自分なりにある程度できたので良かったです。(大学ラクロスはいかがですか)明大戦は初めての試合で緊張してしまい、自分に自信が持てませんでしたが、今日は練習から自信を持ってできました。(玉川大戦に向けて意気込みをお願いします)自分の目標は目の前の相手に負けないことなので、それを体現できるようにしていきたいです
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