関東大学Jr.選手権 vs早大
2014/9/20(土)13:00K.O.@早大上井草G
得点 | ||||
慶大 | 早大 | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
1 | 4 | T | 1 | 2 |
0 | 2 | G | 0 | 2 |
1 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
8 | 24 | 小計 | 5 | 14 |
32 | 合計 | 19 |
得点者(慶大のみ)
T=古岡、服部3、野田
G=横尾、今泉
PG=横尾
慶大出場メンバー | ||
ポジション | ||
1.PR | 眞鍋泰明(経4・慶應義塾) | →16加藤宏(経3・慶應義塾) |
2.HO | 末永晃二(商3・慶應義塾) | |
3.PR | 出口桂(商3・明善) | |
4.LO | 佐藤大樹(総1・桐蔭学園) | |
5.LO | 野田一宇(商4・修猷館) | |
6.FL | 古岡是道(法4・慶應義塾) | →21鈴木達哉(環2・茗渓学園) |
7.FL | 岩本龍人(政3・国学院久我山) | |
8.No8 | 徳永将(商3・慶應義塾) | |
9.SH | 星卓磨(政4・慶應志木) | |
10.SO | 横尾一輝(総2・国学院久我山) | →22今泉宏健(総1・清真学園) |
11.WTB | 服部祐一郎(総4・国学院久我山) | |
12.CTB | 名頭薗泰輝(商4・慶應義塾) | |
13.CTB | 染原健人(理2・修猷館) | →23田畑万併(環3・桐蔭学園) |
14.WTB | 吉迫雅俊(商2・慶應志木) | |
15.FB | 金澤徹(商1・慶應義塾) |
早慶戦で気合い満点の慶大は前半5分、ゴール正面で早大のペナルティからSO横尾のPGで先制。すると9分、タッチキックのミスから自陣右サイドで早大にラインアウトを与えてしまい、トライを決められ3-5とあっという間に逆転を許してしまう。ここからは我慢の時間が訪れることになる。早大の左右へ大きく振るパスを前に防戦一方の慶大だが、決してインゴールを割らせない粘り強いディフェンスが目立った。らしいディフェンスから攻撃に転じたい慶大だったが、キックが思うように伸びず敵陣に深く攻め込むことができない。さらに、自ボールラインアウトでも簡単にボールを奪われてしまうことが多く、約20分間両チーム共に中盤で一進一退する展開となった。流れが変わったのは35分、これまで難としていたセットプレーが成功したことが打開策となった。敵陣左サイドでの慶大ノックオンから早大スクラムとなるも力で勝りターンオーバー。最後はFL古岡が押し込みトライを決め8-5で試合を折り返した。
後半1分から試合は動いた。SH星が的確にパスを出すと、WTB服部が抜け出し敵を振り切り左サイドへトライを挙げる。横尾のキックも決まり15-5と早大を突き放しにかかる。自陣深くでのスクラムでもしっかりとボールを得るなど、前半同様早大の激しいアタックにも対応したかたい守りでリードを維持する慶大。体力に余裕のある交代選手に隙を突かれ点差を詰められるものの25分、SO今泉の鮮やかなキックでゴール5m手前でのラインアウトを獲得すると、LO野田がモールトライ。1分後、再び服部が自慢の足を生かしディフェンスを軽々とかわすトライを決め、27-12とする。ミスのない早大は猛攻でトライを取るも、やや疲れが見え始めこれ以上の反撃はなかった。42分、WTB吉迫がわずかなディフェンスラインの隙間を突破すると、最後は服部がこの日3つ目のトライで止めを刺し32-19でノーサイド。開幕戦で勝利を収め、好調な滑り出しを見せた。
前半はセットプレーのミスで攻めあぐねるシーンこそあったものの、おおむね「前半我慢して後半に相手が動けなくなったときにゲームを決めよう」(古岡)というプラン通りに試合は進んだ。この戦い方には対抗戦でのそれと共通するものがあると言えるだろう。チーム全体にレベルアップした慶大の粘り強い守り、そして守りから生まれる攻撃が浸透しているように見える。選手の底上げは確実に勝利につながるものだ。これからも慶大らしい戦いに期待したい。
【ケイスポ的MOM】俊足のトライ量産機 WTB服部祐一郎
この日3トライを挙げた服部。そのすべてが「自分の得意な形」と本人も表現する足を生かしたものだった。今年の春季大会では4試合に出場しているものの、先日行われた対抗戦の初戦ではリザーブからも外されてしまった。選手の入れ替わりの激しいBKにはまだまだレギュラー獲得のチャンスは残されている。持ち味を生かし4年生の意地を見せてほしい。
(記事 山田万里子)
コメント
古岡是道ゲームキャプテン
(初戦、2年連続で負けている早大との試合でしたが)Jr.といえども早慶戦なので去年の借りを返そうという気持ちで、みんな気合いが入っていました。(今日の試合を振り返って)去年は前半でたくさんトライを取られてゲームを決められてしまったので、今日は前半ひたすらがまんして後半に相手が動けなくなったときにそこでゲームを決めようというプランでした。プラン通り前半のゲームの入りが良かったので後半そこから流れが生まれて後半にBKがトライを取りはじめたので、全体として自分たちが理想としていたゲームの展開になったと思います。(後半に向けてセットプレーの修正はありましたか)ラインアウトが前半であまりうまく決まってなかったのでラインアウトを多少修正しようと思ったんですけど、ラインアウトは修正しきれなかった部分がありました。スクラムは前半少し回されてしまった場面があったんですけど後半修正してうまくいっていたと思います。(粘り強いディフェンスが目立ちましたが)ディフェンスはすごく良かったです。慶大はタックルから流れを作るチームなので、ディフェンスがしっかりできたことが今日の勝因の一つだったと思っています。(ご自身のプレーについて)自分はバックローというチームで一番タックルをしないといけないポジションなのですが、しっかり走れてパフォーマンスもそこそこ上がってきたのでここからジュニアリーグだけでなく対抗戦に向けて自分がチームの勝利に一つでも貢献できるプレーをしていきたいと思っています。(これからに向けて)残りのJr.の試合も全部勝って、今日の勝利でチームに弾みがついたと思うので対抗戦もがんばっていきたいと思います。
出口桂
(試合を振り返って)前半、ディフェンスで耐えようと話していて、その通りいい試合にできていたので後半もそのままいけたらいいなと思っていました。とにかくFWは絶対勝とうと思っていたので、勝ててよかったです。(Jr.選手権初戦でしたが意気込みは)僕としては先週の対抗戦はリザーブで出たんですけど、去年は対抗戦もJr.も出てないので今日はスタメンで緊張しました。でも自分のJr.戦デビューということでミスのないように、迷惑をかけないように心掛けました。(日本代表のダルマゾコーチがいらっしゃっていますが教わったことは)スクラムは気持ちだと、8人がしっかり押すという気持ちで組まなきゃいけないと言われて、今日は今までにないくらい8人で組めていた気がしたのでダルマゾさんの教えの通りにできたかなという印象です。(スクラムで手応えがあったということでしょうか)ありました。いつも早稲田にやられるんですけど、今日はターンオーバーからトライにもつながりました。それは事前に狙おうという話をしていたので、実現できてそこから流れがきたかなという感じがしました。(今後に向けて)僕自身は今年が勝負の年だと思っていて、対抗戦もJr.選手権も出れる位置にいるので怪我のないようにしたいです。チームとしては手を抜いていい試合はないと思うので、一戦一戦勝ちにいきたいと思います。
野田一宇
(今日の試合を振り返って)早稲田が早いテンポのアタックを押してくるチームなので、それに負けないように早くディフェンスをセットして入り口から流れをつかもうというプランでやっていたので、それが上手くいって今日はよかったなと思います。(セットプレーの出来は)スクラムは日本代表のコーチの方が来て下さって、すごく良いスクラムが組めて、相手のボールに反応もできてすごくよかったです。ラインアウトは相手にとられるシーンが何回かあったので、次に向けて修正していきたいなという感じです。(今回の試合ではペナルティが少なく感じましたが)早くディフェンスがセットできて、アタックもシェイプが作れたのが、あせらないでいいテンポで出来たことにつながりました。その結果、ペナルティの少なさにつながったのかなという風に思います。(ご自身のプレーについて)早慶戦という中で、早稲田にだけは負けたくないという気持ちをもって試合に臨んで、アタックもディフェンスも体を張って前で止めたり、前に出ることが出来たので、良かったのかなと思います。(次の試合に向けて)ラインアウトだったり、ディフェンスだったりで、チームに迷惑をかけてしまったところがあったので、次に向けてそこはしっかり修正して、もっとチームが楽に勝てるように貢献していきたいなと思います。
徳永将
(今日を振り返って)慶應のディフェンスが早稲田のアタックに勝っていたかなというゲームでした。前半ラインアウトが安定せず後手後手に回ってしまったんですが慶應のディフェンスはできて、後半もうまく対処できたかなと思います。(セットプレーについて)スクラムは安定していて、押し込めました。ラインアウトは安定していなかったのが、苦戦した理由かなと思います。(ご自身の出来は)まだまだタックルの精度が良くないので秋シーズン上げていけたらなと思います。(これからに向けて)慶應はディフェンスのチームだと思うのでまだまだ秋シーズン長いので頑張っていきたいと思います。
服部祐一郎
(本日を振り返って)チームが勝てたことが本当に良かったです。個人的には今満足できないパフォーマンスなのですが、自分のパフォーマンスを第一に考えるのではなくてチームの勝利を第一に考えていたので勝ててよかったです。(トライシーンを振り返って)自分の得意な形でとりきれたのでそこは満足しているのですが、まだまだアタック以外の面で課題が多いのでそこは次にむけて修正して行きたいです。(今回はBチームでの出場でしたが)いま本当にパフォーマンスがよくなくてBチームにいるという現状です。Aチームは来週青学戦があるので、勝って青学戦に向けてはずみをつけたかったのでそこに関しては満足しています。(今後の抱負)次いつ試合に出られるかわからないのですが出る時には活躍できるように準備してこれからもチームの勝利に貢献していきたいと思います。
金澤徹
(Jr.の早慶戦、意気込みは)初めてのJr.戦で相手も早稲田ということで、チームのために自分がどれだけできるのか今日はディフェンスに重点を置いてやっていました。(今日は粘り強い守備がみられました)最初攻めさせてから守りきって、後半相手が疲れた時に一気に攻めようということをずっと練習してきたのでうまく練習の形が出せて良かったです。(ご自身のロングキックで敵陣に深く入っていましたが)ディフェンスしてキックしてエリアをとって、そこでまたディフェンスしていってチャンスがきたらトライをとりきることを継続していきました。そこで今日は服部さんが外を走ってくれたのでいいゲームができました。(そのなかで課題も見つかりましたか)攻めあぐねたのもありますし、今日は僕らしいラグビーがあまりできなかったので次はもっと攻めたいと思います。(今後にむけて)とりあえず体を大きくしてもっと上のチームでできるように頑張りたいと思います。
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