【フィギュアスケート】インカレ予選も堂々の演技! 東日本学生選手権②

東インカレに初出場した鈴木

東インカレに初出場した鈴木

 

10月18〜19日、東大和スケートセンターにて第8回東日本学生フィギュアスケート選手権大会(東インカレ)が行われている。19日にはA・Bクラスの競技が行われ、慶大からはAクラス男子、Aクラス女子にそれぞれ1名ずつ出場。ハイレベルな戦いに、多くの観客が集まりより一層の盛り上がりを見せた。

 

 

「全日本に絶対に出たい」と熱く語ってくれた小曽根

「全日本に絶対に出たい」と熱く語ってくれた小曽根

Aクラス男子

・小曽根孝浩(環2) 89.58点 8位入賞

 

Aクラス女子

・鈴木美桜(法1) 72.30点 5位入賞

 

 

 

 

 

 

最終滑走の小曽根は、たくさんの仲間に見守られながら滑りきった

最終滑走の小曽根は、たくさんの仲間に見守られながら滑りきった

Aクラス男子最終滑走で登場したのは小曽根孝浩(環2)だ。先週行われた東京選手権では台風の影響で披露することができなかったフリープログラム、『LuvLetter』。曲の空気感を会場全体に作り出し、堂々とした表情で演技に入った。序盤の3回転サルコウは着氷したところで惜しくも転倒。回転も完璧に近いジャンプだった分、悔いが残った。2種類の2連続ジャンプは成功させたが、「修行してきた」というダブルアクセルは決めきれず、着氷が乱れる。ジャンプの細かいミスはあるものの全体的にはまとめあげることができた。柔軟なスピンやピアノの音に乗るなめらかなステップには、客席から大きな歓声と拍手が送られる。演技後には「落ち着いて冷静に、完璧な演技をすることを目標に」と語った小曽根。目標に向け、この過密スケジュールも乗り越え勝利を勝ち取ってくれるにちがいない。

 

 

 

鈴木の笑顔を存分に引き出す、素敵なプログラム

鈴木の笑顔を存分に引き出す、素敵なプログラム

Aクラス女子には18番滑走で鈴木美桜(法1)が出場。注目は、先週の東京選手権で課題として残ったジャンプのミスをどれだけ減らせるかだ。部員や競技仲間に見守られスタートした『ウエストサイドストーリー』。前半のジャンプはすべてきれいな着氷で、3連続ジャンプも見事成功させた。しかし、中盤の3回転ジャンプでまさかの転倒。気を取り直して笑顔で見せたステップでも少し躓く場面が見られた。怪我が心配されたが、演技後には「つってしまって。つってでもできるようにしないと」と心強く語ってくれた。手足のきれいなラインのスピンと、とびきりの笑顔はこの日も顕在。フレッシュな演技で毎度観客を魅了する鈴木。いよいよ「枠」をかけた戦いがやってくるが、十分な調整をして連戦をこなしていって欲しいところだ。

 

 

 

この日出場した小曽根、鈴木は来週のウィンタートロフィー(国体予選)、再来週の東日本選手権と、大きな目標に向けて重要な試合が続く。注目の二人の今後に目が離せない。

(文:須佐奈月、写真:窪山裕美子)

 

 

 

小曽根孝浩(環2

激しい代表枠争いの中でも、持ち前の表現力で会場を引き込んでほしい

激しい代表枠争いの中でも、持ち前の表現力で会場を引き込んでほしい

(今の率直な感想は)フリーでは初めて、回転がパンクしないで全部しめることができました。実は練習も含めて今のプログラムでは初めてで、そういう意味では良かったなと思います。ただ、東京ブロックのショートプログラムは良かったんですけど、フリーは練習量があまり取れていないという中で臨んだ試合だったので、反省点はたくさんあって、これから大事な国体予選と東日本選手権で気を抜けないなと思います。とりあえず、今日の演技は自分の中では最悪の演技だったんですけど、その割には点数がしっかり伸びていたので、悔しいところはたくさんありましたけど先は見えたかなとも思います。今日の結果は素直に受け止めて、次につなげていきたいです。(今日の演技を具体的に振り返っていかがでしたか)集中はできていたんですけど、最初のサルコウジャンプがきれいに決まって自分の中でも完璧だったので、なんで転んだのかなっていう、少し気持ち悪い感があって、悔しいところでした。次からは絶対そういうミスはしないように。少し気が抜けちゃったのかも知れないですけど。修行してきたのに、後半ダブルアクセルを今回も跳べなかったのは、もう神様が今は跳ぶなと言っているんだと勝手に信じて、次からは絶対に降りたいですね。悪かったのはアクセルなので、次は絶対につなげていきたいです。(試合が続いていますが、どのような調整をしていますか)また大阪に行って練習してきます。来週からもう大事な試合になってきて、去年からの思いがあるので、来週(国体予選)のために1年練習してきたんじゃないかっていうぐらい、気持ちがつまった演技ができるようにしたいです。まあできるようにやらなければならない試合なので、来週は完璧な状態で自信をもって滑れるようにしたいです。結果はどうなるかわからないですけど、最後自分が気持ち良く滑れたらすれでいいと思うので、皆と一体化できるような演技をしていきたいと思います。(今後に向けて目標を)そこまで悪い出だしではないので、ここは落ち着いて冷静に、勝利を勝ち取っていきたいなと。全日本に絶対に出たいので、皆同じ気持ちでそれに向かってきていると思うので、とりあえず完璧な演技をすることが本当の目標です。

 

 

鈴木美桜(法1

足を痛めながらも21名中堂々の5位入賞!

足を痛めながらも21名中堂々の5位入賞!

(今日の演技を振り返って)前半、本当にすごくジャンプが決まって、何回かに1回ぐらいしかないような「よっしゃ―!」というジャンプが跳べました。だけど、後半のジャンプを降りたときに足をつってしまって。つってもできるようにしないといけないんですけど、そこからちょっと崩れていってしまったので、本当に悔しいです。(右足の調子は今後に響くようなものではありませんか)それはもう全然大丈夫です。ご心配をおかけしました。ストレッチをちゃんとして、次の試合ではつらないようにしたいと思います。(東京選手権後、どのような練習を)とりあえず疲れが取れるようにしました。1週間をどう使うかというのをすごく悩んだんですけど、そんなにたくさんは練習せず休んで、調整する感じで練習してきました。(4週連続の試合というのはいかがですか)とりあえず半分終わりました。インカレも行けるので、今回は楽しんでやろうという目標でやっていました。だけど来週は国体出場が懸かっていて、再来週は全日本出場が懸かっていて、大事な2試合なので、東京ブロックと今回失敗したことを次の2試合で生かすことができればいいなと思います。(リンクサイドからは他選手もたくさんの応援をしていましたが)やっぱり他の試合と違って東インカレは大学の試合という感じで、皆応援してくれるので滑っていて楽しかったです。(ウィンタートロフィーと東日本選手権に向けて意気込みを)まずは来週のウィンタートロフィーで国体選手に選ばれるように、今日みたいに後半で崩れないよう、しっかり最後まで滑りきりたいです。東日本選手権は、全日本選手権が懸かっていて5枠しかないんですけど、5枠5枠というふうに気にせず、自分のできる演技を100%できればいいなと思います。

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