【テニス】攻めの姿勢つらぬき、4選手が決勝へ!

決勝進出をかけ、男子シングルスに上杉海斗(環2・清風高)、女子シングルスに小林夏実(環3・秀明八千代高)、女子ダブルスに安形玲耶(環3・城南学園高)・村瀬早香(環2・京都外大西高)組が登場した。上杉は序盤こそ不安定だったが、その後はしっかりと実力を発揮しストレート勝ち。小林もタイブレークで第1セットをものにすると、相手に一歩も引かず、勝利を収めた。そして、安形・村瀬組はマッチポイントを握られたところからの逆転勝ち。この4人が優勝をかけ、明日の決勝に臨む。

 

関東学生テニストーナメント 準決勝

2015年5月9日@有明テニスの森公園

 

男子シングルス 準決勝

上杉 2{7-6(2)、6-4}0 松崎(早大)

上杉の準決勝の相手は、昨日谷本主将が敗れた松崎であった。「いつもより緊張していた」上杉は、第3ゲームで4本ミスを連発し、早速ブレークされ苛立ちを見せる嫌な展開となった。しかし、ここで崩れないのが上杉。ブレークバックをすると、サービスエースも飛び出し、徐々に自分の流れに持っていく。迎えた、タイブレーク。サーブや深いリターンで相手のミスを誘い、ポイントを重ねる。4-2の場面では、積極的に前に出てネットプレーを見せ、最後は相手のリターンがアウトし、大事な第1セットを奪取した。

第2セット。上杉は勢いそのままに攻勢に進めて一時4-1にする。しかし、4-4にもどされ「まくられて負けたときのこととか思い出した」。ここで上杉は、気持ちを見せる。闘志むき出しのプレーと正確なショットで「自分から攻め」、このゲームをブレーク。そして、最後は力のこもったサーブで3連続のリターンアウトを誘うなど難なくキープし、ストレート勝ちを収めた。上杉は、明日の決勝で、昨日逸崎を破った第2シードの大友(法大)と対戦する。

 

女子シングルス 準決勝

小林 2{7-6(5)、6-4}0 牛島(筑波大)

小林の準決勝の相手は、昨日西本が敗れた牛島であった。試合開始から積極的なプレーを見せる小林だったが、先にブレークを奪われる展開に。しかし、バックのリターンが深く決まり、ブレークバック。お互い2回ずつのブレークで第1セットはタイブレークにもつれ込む。強烈なフォアや正確なバックでリードを5-2にまで広げる。しかし、3連続でポイントを奪われ5-5となった。ここで「コートから下がったら負けだ」と考えた小林は、左右に打ち分け最後は強烈なフォア。連続ポイントでこのセットを奪った。

第2セット、3-3で迎えた第7ゲーム。小林は、「自分のテニスを貫」いた。このゲームを気持ちのこもったプレーでブレークに成功。その後はしっかりとキープし、ストレート勝ちを収めた。小林は明日の決勝で、今日第1シードの吉冨(早大)を破った、第4シードの宮地(早大)と激突する。

 

女子ダブルス 準決勝

安形・村瀬 2{2-6、7-5、10-4}1 宮地・大矢(早大)

 

安形・村瀬組の準決勝の相手は、一昨日池田・西本組、昨日今橋・西田組と2日連続で慶大勢を破ってきた宮地・大矢組。第1セットは積極的に攻める姿勢を見せたもののミスが目立ち結果にはつながらず2-6で落としてしまう。

迎えた第2セット、第5ゲーム。このセットも積極的に攻める姿勢を見せてきた二人のプレーが実を結ぶ。安形のリターンや粘りのプレーでこの試合初のブレーク。しかし、すぐにブレークバックを許すと、4-5で迎えた第10ゲームでは、一時30-40とマッチポイントを握られる場面も。絶体絶命のこの状況から二人はもう一段階ギアを上げた。このゲームをキープすると、続くリターンゲームでは、村瀬のスマッシュ、安形のボレーが決まり、ブレークポイントのチャンスを迎えると、最後は安形が完璧なリターンを決めブレーク。そのままこのセットをものにする。

スーパータイブレークのファイナルセット。4-4と一進一退の攻防が続いたが、ここで相手がダブルフォルト。二人はこのミスを見逃さなかった。安形のサーブから、村瀬がボレーを決めるなど6連続でポイントを挙げ、勝利。明日の決勝へと駒を進めた。

 (記事 太田悠貴)

 

【試合後選手コメント】

上杉海斗(環2・清風高)

(今日の試合を振り返って)正直今日の試合はいつもより緊張していて、試合の入りはあまりよくなかったんですけど、とにかく相手にくらいついていくことと、昨日までのように自分の実力をしっかりと発揮することに集中して、追いつかれた場面あったんですけど、最後までしっかりとプレーできたかなと思います。(勝敗を分けた場面は)第2セット、4-1から追いつかれて、前回6-0、3-0からまくられて負けたときのこととか思い出したりしてしまって不安だったんですけど、そのからまた自分から攻められたことですかね。(明日への意気込みを)絶対に優勝します。

 

小林夏実(環3・秀明八千代高)

(ここまでの試合どうだったか)最初から最後まで、自分のテニスを貫けているっていうのがよくて、いかに自分からいくかというところで、大事なところで一本とれています。相手はそこを嫌がっているのではないかと思います。(勝敗を分けた場面は)第1セットのタイブレークで5-5に追いつかれた場面で、相手も早いテンポの選手だったので、その状況でコートから下がったら負けだと思っていたので、そこで自分から攻撃できたことが大きかったと思います。(明日への意気込みを)決勝だからといって変えることなく、ここまでやってきたことをやれば勝てると思うので、その気持ちで頑張りたいと思います。

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