ここまで2戦で無得点と、得点力不足の慶大。上位進出のためには6得点が必要となったこの日の成城大戦は、序盤からボールを支配する。7分に武山直歩子(経4)が先制点を挙げ口火を切ったが、その後は成城大FB陣の守りを崩せない。後半も49分の岩﨑絢香(総3)の1得点にとどまり、2-0でTEAM2015の初勝利を飾るうれしさもあったが、上位進出を逃す悔しい試合でもあった。
関東学生ホッケーリーグ春季 グループリーグA
2015.5/10(日) 13:15~ @慶應日吉グラウンド
慶應義塾大学 2-0 成城大学
(前半1-0、後半1-0)
【得点者】
7分 武山(PC)
49分 岩﨑(FG)
<スタメン> GK大野結花(商2)、FB林田明子(理4)、芦川真祐子(商4)、石垣七海(法3)、岩﨑絢香(総3)、MF武山直歩子(経4)、松島佳奈(政3)、尾平野華央(経3)、FW國友萌果(経4)、岩本早紀子(文4)、宮本舞(経3)
ここ2試合守備は通用していたが、0得点と得点力不足だった慶大。上位リーグ進出のために6点差以上での勝利が求められる試合となった。 開始から得点に意欲を燃やす慶大は、積極的に攻めていく。宮本舞(経3)のバックプレスからボールを奪うと、6分にPCを獲得。主将の林田明子(理4)のヒットシュートは1度こそ止められるが、仕切り直しの2本目で武山が上手く林田のヒットに合わせてゴールを決め、幸先よく先制する。その後も宮本、や尾平野華央(経3)の押上げからゴール前までいくも得点ならず。さらに高橋夏苗(文2)、石田玲子(文2)といった若手FWも積極的にドリブルで仕掛けるが、成城大の粘り強い守りに屈する。そのままシュートに持ち込むことができずに時間が流れ、前半最後の34分に岩本早紀子(文4)がペナルティーコーナー(PC)を獲得するも、得点には至らず1-0で試合を折り返す。
あと5点ほしい慶大は後半、國友萌果(経4)を中心としてボールを回し、サークルインする流れをつくる。39分には國友が力強いリバースシュートを放つも、枠を捉えられない。44分には最後方から林田がオーバーラップし、シュートを放つも枠外となってしまう。歯痒い流れだったが、49分に林田のラストパスに岩﨑が苦し紛れに合わせたボールが、上手くループシュートのような形になった。これが小柄な相手GKの頭上を超えるゴールとなり、ようやく追加点を挙げる。しかしその後はやや攻め急ぎが見られるようになり、正確さを欠いてしまった慶大。追加点を挙げることができず、試合は2-0で勝利したものの、上位リーグ進出を逃す悔しい結果となった。
得点への意欲は強かったが、相手の辛抱強い粘りのディフェンスの前に満足いく結果は残せなかった。しかし勝利をしたことは事実。自分たちの得点のパターンを見つけ、残り2戦を勝利で戦い抜き、全国王座への道を切り開きたい。
(記事・写真:荒川智史)
☆グループA ※5/10現在
山梨学院 | 東京農業 | 慶應義塾 | 成城 | 勝ち点 | 得失差 | |
山梨学院 | ― | ○5-0 | ○6-0 | ○17-0 | 9 | 28 |
東京農業 | ●0-5 | ― | △0-0 | ○5-0 | 4 | 0 |
慶應義塾 | ●0-6 | △0-0 | ― | ○2-0 | 3 | -4 |
成城 | ●0-17 | ●0-5 | ●0-2 | ― | 0 | -24 |
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