慶應義塾大学 5−2 早稲田大学
赤コーナー 早稲田大学
青コーナー 慶應義塾大学
最初のライトフライ級登場したのは和田龍之介(理4)。第一ラウンド、虚を突かれる形となりいきなり攻め込まれ開始7秒でダウンを奪われる。完全に相手にペースを握られてしまいそのまま1分5秒でTKO負けとなってしまった。
続くフライ級に出場したのは松井祐樹(政4)。第一ラウンド松井は積極的にジャブを駆使し相手を攻め立てる。一進一退の攻防が繰り広げられた。第二ラウンド、慶大側の大きな声援を受ける松井。相手の頭部に効果打を的確に打ち込み、相手に攻撃の機会を与えない。最終ラウンド、松井は引き続きワンツーを駆使して有利に試合を進め、判定にもつれ込んだ試合は3-0で判定勝ちを収めた。
バンタム級は折敷出陸(法2)が出場した。第一ラウンド、お互い譲らない攻め合いになるが、折敷出の力の篭った右のパンチで優勢に試合を進め、残り20秒で二度のダウンを奪う。第二ラウンド、相手に疲れの見える中、折敷出は相手をリング際に追い込みラッシュで攻め立て再び二度のダウンを奪い、2R2分48秒でTKO勝ち。
良い流れで迎えたライト級1人目は杉山知義(商2)が出場。第一ラウンド、去年も同じカードで対戦し敗北を喫した相手を序盤左のアッパーで積極的に攻めるも相手の反撃に合い2度のダウンを奪われ、2R2分55秒でKO負け。
ライト級2人目は前節はバンタム級での出場だった田中和樹(総3)が登場。第一ラウンド、軽いフットワークで立ち回りながら左右のフックで相手を攻めるも相手も負けじと打ち返す。第二ラウンド、相手の攻撃を華麗に交わしながら、次々と頭部とボディの両方に効果打を打ち込み攻撃の機会を与えない。最終ラウンド、相手の反撃を凌ぎながら一方的に攻め立てた。終始優勢に進めたこの試合、田中が判定で3−0で勝利した。
ライトウェルター級は大原拓也(政4)が出場。第一ラウンド、大原は様々な角度からのパンチを使い分け試合の主導権を握る。第二ラウンド開始約20秒、打って変わって相手選手のストレートを立て続けにもらいダウンを喫するもすぐに盛り返し、手数で相手を上回った。最終ラウンド、大原は左右のフックで積極的に相手を攻めたて完全に試合の主導権を取り戻す。最後は激しい打ち合いとなったこの試合、結果は3-0で大原が勝利し、この瞬間慶應の勝利が決定した。
最後を締めくくるウェルター級に登場したのは梅津志門(商3)。第一ラウンド、試合後「先手を取ってリードを叩きたかった」と語った梅津は2分30秒、力の篭った左ストレートを浴びせダウンを奪う。第二ラウンド、引き続き相手のパンチを交わしながら今日決まっている左ストレートで次々とクリーンヒットを浴びせる。最終ラウンド、前2ラウンドで攻め続けた疲れが出たのか相手に攻撃の機会を許すもなんとか凌ぎ切り、判定で3-0で勝利した。
初めての2部の舞台でここまで苦しい流れが続いていたが、早慶戦という節目で初勝利をもぎ取れたことは今後に向けての良い転機になることは間違いない。選手たちは口を揃えて「このまま勢いに乗っていきたい」と語っていた。皆が単に2部の空気を味わうだけではなく、そこで残留という形で勝ち残ることにこそ意味があるという思いを持っている。残り2戦、慶大ボクシング部の快進撃を期待したい。
(記事:江島健生)
フライ級
松井祐樹(政4・慶應高)
(今日の試合を振り返って)今のとこ追い詰められてて、その分勝ちたいなっていう気持ちがお互い強かったと思うんですけど、特に僕ら慶應はまだ勝ててなくて、個人でも1勝しかできてなかったので、ここで勝てたのはよかったなと思っています。(リーグ戦で早慶戦が実現したが)後楽園で早慶戦ができるっていうのが約18年ぶりくらいなので、自分もお祭り気分みたいなところもあって楽しかったですね。(一進一退の攻防が続いていたが)相手の勝ちたいという気持ちが真正面から伝わってきたので、そこをあえて越えていかないといけないなというのがあって、左のパンチが当たっていたので、それで勝てた部分が大きいと思います。(慶大にとって2部で初勝利だが)このシーズンでは一番うれしいですが、まだここから次の2試合も両方とも勝たないといけないので、ここからが試練になってきたと思います。(次の試合に向けて)次も絶対勝ちたいと思います。チーム全体で勝って行けるように練習の質を上げて、2部でギリギリで戦うんじゃなくて、渡り合って行けるように力強いチーム作りができたらいいなと思います。
バンタム級
折敷出陸(法2・慶應高)
(今日の試合振り返って)自分が相手の選手と比べて劣っているという風には思わなかったので、コンパクトに打ち込もうと考えていました。(ダウンも奪えたが)出来ればダウンも取りたいと考えていたが、今日はコンパクトに打ち込もうと思っていたので、本当に取れると思わなかった。ダウンを取った後興奮して大ぶりになってしまったのはいけないと思いました。(今日の試合をどのように考えていたか)元々相手が誰になるか分からず不安だったが、対戦相手が決まって勝てそうだったのでそのまま勝ちにいこうと思います。(初の二部での勝利)凄く嬉しいです。ここから勝ち続けたいと思います。(次節への意気込み)頑張ります!
ライト級
田中和樹(総3・鎌倉学園)
(個人そしてチームの両方で今日の試合振り返って)個人としてはまず勝ててよかったです。チームとしては初の二部での勝利でとても嬉しいですね。(今日の試合をどのように考えていたか)絶対に負けられないと思っていたので勝てて本当に嬉しい。早慶戦ということ、二部での初勝利を目指して、今までこの為に練習してきたので勝ててよかったです。(次節への意気込みは)自分のボクシングをして、個人としてしっかり勝って、チームの勝利につなげたいと思います。
ライトウェルター級
大原拓也(政4・千里国際高)
(今日の試合を振り返って)個人としては基本的には覚えていないんですけど(笑)ただ相手がIH3位でネームのある選手で最初はかなり手ごわくて焦っていたんですけれども、案外にパンチが当たったので落ちついてできました。(自分が勝てば慶大の勝利決まるという場面だったが)自分の勝利だけに必死になっていたので、あんまり考えていなかったです。(第二ラウンドでダウンを奪われたときどのように気持ちを切り替えたのか)ダウンをとられることはしょっちゅうあったのであんまり焦らなかったです。この後たて返せばいいと思っていたので大丈夫でした。(2部リーグで初めての勝利となったが)この試合に勝てなければ2部降格が濃厚になっていたのでこの試合に勝ててよかったです。(次節に向けて)次に対戦する平成国際大は強いので、強い相手なりにいい勝負をして勝って次の試合で2部残留を決めたいです。
ウェルター級
梅津志門(商3・慶應高)
(今日の試合を振り返って)相手は右回りに行かせると調子に乗る選手だったので、そこを封じ込めれるようにリードを叩くことを意識しました。(リーグ戦で早慶戦が実現したが)プレッシャーを感じました。3‐3でまわってくることは覚悟していたんですが、ライトウェルター級でこっちの勝利が決まっても緊張しましたね。(1ラウンドでダウンを奪ったが)これまでずっと遠い距離から踏み込むということを意識していて、ちょっと相手の不意を突いてワンツーを打ったら、ドンピシャで当たったという感じですね。そのあとは意外と冷静で、タイムを確認したら30秒しかなかったんで、これは仕留めきれないなと思い、ポイントにいかせないように様子を見ました。(慶大にとって2部で初勝利だが)これまで田中和しか勝ってなくて、チームの気持ちも滅入っていたんですが、これで胸張って2部だって言えますね。(次の試合に向けて)うちは勢いに乗るといいチームなので、このまま勝ちます!
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