【テニス】明暗分かれたベスト8/全日本学生テニス選手権大会 5日目

DSC_9411全国8強が出揃った。慶大同士討ちが多く起きた今大会。シングルスでは男子、上杉海斗(環2・清風高)、女子は最後のインカレとなる西本恵(環4・岡山学芸高)と坂元君佳(政4・湘南工科大学附属高)の4年生二人が駒を進めた。ダブルスでは、高田航輝(環4・湘南工科大学附属高)・上杉組、女子では第1、第2シードの池田玲(環4・富士見丘高)・西本組、安形玲耶(環3・城南学園高)・村瀬早香(環2・京都外大西高)組が順当に勝ち進んでいる。

 

 

 

 

全日本学生テニス選手権大会 男女シングルス4R、男女ダブルス3R

2015/8/19 @岐阜メモリアルセンター

 

男子シングルス4R

上杉海斗 2 {7-5、6-2}0 西脇(明大)
谷本真人 0  {3-6、4-6} 2 杉本(法大)
逸崎凱人 1{7-6(5)、6(6)-7、2-6}2 渋田(明大)
 

盤石の戦いを見せた上杉

盤石の戦いを見せた上杉

春関王者で、今大会第7シードの上杉は、今日の試合でも圧倒的な強さを発揮。第1セット5-5で迎えた第11ゲームをラヴゲームでキープして波に乗ると、直後のゲームをブレークし、このセットを奪取。第2セットは相手を全く寄せ付けず、ストレート勝ち。

 

 

 

 

一方、第8シードの谷本真人主将(環4・名古屋高)は、法大の杉本と対戦。序盤流れをつかめず、第1セットを落とすと第2セットでも相手の多彩な攻撃を食い止めることができずに悔しい敗戦となった。まさかのベスト16敗退だ。

ベスト16という結果に終わった谷本主将

ベスト16という結果に終わった谷本主将

最後に登場したのが逸崎凱人(環1・大阪産業大学付属高)だ。昨日、春関で敗れた第2シードの法大の大友に勝利し、さらなる上位進出が期待された。持ち前の勝負強さで第1セットを接戦で制すと、迎えた第2セット。またも接戦となったが、5-5で迎えた第11ゲームをブレークして勝利を手中に収めたかに思われたが、ブレークバックされるとタイブレークでこのセットを落とした。すると試合の流れは完全に相手に傾き惜しくもベスト16敗退となった。

悔しい結果となった逸崎

悔しい結果となった逸崎

 

女子シングルス4R

西本恵 2{6-2、6-2}0 押野紗穂
坂元君佳 2 {6-3、6-4} 0 金井(早大)
 

4Rでも同士討ちとなった西本と押野紗穂(環1・つくば国際大学東風高)の一戦は、序盤こそ押野が流れをつかんだが、終わってみれば西本が実力を見せつけ完勝。敗れはしたものの「押野も非常にいいプレーをしていた」(坂井監督)だけに今後の飛躍に期待したい。

今後の活躍にも期待がかかる押野

今後の活躍にも期待がかかる押野

一方、早慶戦となった坂元の1戦。この試合序盤はお互いにゲームをキープして、一歩も引かない展開に。第1セットの第8ゲームを取ると、一気に流れを引き寄せて6-3でセットを取る。第2セットも同様の展開となり、第9ゲームを坂元がブレークすると、第10ゲームをしっかりキープして見事坂元も準々決勝進出を決めた。

坂元のさらなる上位進出に期待だ

坂元のさらなる上位進出に期待だ

 

男子ダブルス3R

高田航輝・上杉海斗 2{6-4、6-2}0 森脇・岡村(鹿屋大)
 

第2シードの上杉・高田組は大事な場面でギアを上げて第1セットを奪うと、流れに乗って第2セットも相手に反撃の糸口を与えずに6-2で取り、ベスト8進出。準々決勝の相手は第8シード梁矢・林組(関西大)と決まった。

試合に勝利した高田(写真・右)と上杉

試合に勝利した高田(写真・右)と上杉

 

女子ダブルス3R

西本恵・池田玲 2{6-3、3-6、10-8}1 森脇・岡村(専修大)
安形玲耶・村瀬早香 2{6-4、7-5}0 古屋・太田(中京大)
 

2年振りの優勝を目指す第1シードの池田・西本は序盤から女王らしい、貫禄のテニスで第1セットを取る。しかし第2セットでは相手に3ゲーム連取されると2人の歯車が狂い始める。この悪い流れを断ち切れず、第2セットを落とす。運命のタイブレークでも序盤リードは奪ったものの相手に流れを渡す場面も。辛くも勝利したものの不安が残る勝利であった。準々決勝は第6シードの関学大ペアとの対戦が決まった。

辛勝となった池田(写真・左)と西本

辛勝となった池田(写真・左)と西本

一方、安形・村瀬組は、地元の中京大ペアと対戦。第1セットは安形の強力なレシーブから村瀬の前衛からの攻撃が決まる。第2セットは5-3から再三のマッチポイントを逃し、5-5と粘られるが、最後は力で押し切り、順当にベスト8進出を決めた。

ストレート勝ちを収めた安形(写真・左)と村瀬

ストレート勝ちを収めた安形(写真・左)と村瀬

 (記事:後藤理央)

 

【試合後監督・選手コメント】

 

坂井利彰監督

(男子はシングルス一人、ダブルス一組のみであるように慶大勢が苦しんでいる印象を受けるが)江代と小林があたったり、西本と押野があたったり、惜しい同士打ちがあったなどアンラッキーだった部分もあるので数だけで一概には測れないです。ただユニバーシアードに出た西本にしても上杉にしてもしっかり勝ち上がっているし、逸崎も一年生で頑張っているし、押野も負けてはしまいましたが、非常にいいプレーしていますし、そういった意味では収穫がありますけどね。(残っている選手に期待することは)残っている選手にはタイトルを取って欲しい。去年男子は取って、女子があと1ポイントで優勝だったので今年は男女の単複でタイトルを取ることが目標ですし、数は少し減ってはしまいましたが、4種目ともタイトルに近いところにいると思うので明日からがこの大会の人数も減ってきて厳しい試合になると思うのでここからが勝負だと思います。

 

谷本真人主将(環4・名古屋高)

(ベスト16という結果でしたが)去年から後退してしまい、法政の選手に負けたことは冷静に受け止めなければならないのかなと思いますが、すぐリーグ戦があるのでそこに向けてできることをすぐにやらなければならないと思います。(今日悪かった点は)練習でやりきれてなかったことは試合に出てしまうので今日の試合どうこうというよりもこれからを変えるしかないと思います。(リーグ戦に向けて)出るからには全勝しなければならないですし、主将としても勝つチームに仕上げることに全力を注ぎたいと思います。

 

逸崎凱人(環1・大阪産業大学付属高)

(1年生ながらベスト16という結果でしたが)昨日の試合とか第2シードに勝ってリベンジができたのでよかったのですが、今日の試合は絶対ものにできたと思うのでそこをものにする練習をこれからリーグ戦までやっていきたいと思います。(昨日は春に負けた、第2シードの相手に勝利しましたが)第2シードに勝つだけの力はついているのでそれを毎回出せるようにリーグ戦では全部勝てるようにやっていきたいです。(リーグ戦での目標を)優勝目指して頑張ります。

 

押野紗穂(環1・つくば国際大学東風高)

(1年生ながらベスト16という結果について)私は、出る大会すべてで優勝を狙っているので満足はしていないですね。(西本選手との試合について)やっぱり西本さんは強かったです。私の弱点を的確につかれて、私はそれができなかったということが敗因です。(リーグ戦に向けて)全勝で関東を通過して王座も奪いたいです。

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