リーグ戦で未勝利の状態が続く慶大。明大と対じした今節も、素早い攻撃に手を焼き、序盤から劣勢に立たされてしまう。オフェンス面では滝智弥(政1)の挙げた1点に終わった一方で、ディフェンス面では大量10失点。力の差を埋めることができず、またしても勝ち点の獲得を逃す結果となった。
平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
2015年9月23日(水.祝)15:00F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学1-10明治大学
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 0(8) | 1(7) | 0(7) | 1(22) |
明大 | 3(12) | 3(16) | 4(18) | 10(46) |
※()内はシュート数
強豪の明大に対して「チーム全員でなんとか食らいついて勝ち点を取りたい」(金村)。だがその思いとは裏腹に、立ち上がりから苦しい展開を強いられることとなった。
第1ピリオド、開始早々にスロットからショットを打たれて先制を許すと、続く4分にもフェイスオフの流れから失点。その後も素早いパス回しに翻弄され、守備に回る時間が長くなってしまう。それでも、終盤にパワープレーの好機が到来し、立て続けにゴールを強襲。GKの好セーブもあっていずれもネットを揺らせなかったが、反撃の狼煙を上げたと思われた。だが、残り20秒となったところでさらに点差を広げられ、インターバルへ。
第2ピリオドでは積極的な入りを見せた慶大。6分には抜け出した鈴木啓介(環4)がシュート。その5分後にも永田雅宗(総1)がスラップショットを放つが、1点が遠い。一方で、依然として明大の攻撃も止め切れず、失点を重ねてしまう。12分、金村知紀(政4)のパスに反応した滝智弥(政1)が押し込んでようやく1点を返す。しかし、終了間際にカウンターから得点を奪われ、1-6のスコアで最後のピリオドへと突入した。
第3ピリオドでも明大のペースは変わらず、リンクを広く使う攻撃の対応に追われてしまう。安藤駿(法1)のセービングでしのいだ場面も見られたものの、時間の経過とともに点差も拡大。また、滝の個人技などから生まれた少ないチャンスもゴールには結び付かない。完敗を喫し、厳しい現実を突き付けられてしまった。
最後まで「技術の差」(金村)を埋めることができなかった。今後も強敵との対戦が続くが、「フィジカル」(金村)勝負へと持ち込み、少しでも有利な試合運びができるかがカギとなるだろう。また、次節までは期間が空くため、心身ともにリフレッシュも図りたい。江口大輔(環4)主将が欠場中のスケート部ホッケー部門。早くも正念場を迎えている。
(記事 木下彰)
次節予定
10月3日(土) 14:30F.O. vs中大 @DyDoドリンコアイスアリーナ
以下コメント
金村知紀(政4・慶應義塾高)副将
(2連敗という状況でこの試合を迎えたが)まだリーグ戦を通して1勝もできていないので、明大は強豪ですけど、チーム全員でなんとか食らいついて勝ち点を取りたいと強く思っていました。(この試合で感じた一番の課題点は)技術の差は当然あるものなんですけど、それをしっかり埋めるために自分たちの持ち味であるフィジカルで対抗しようとしました。ですが、実際はそこのところでも負けてしまって、主導権を握れなかったことが課題だと感じています。(主将が欠場した影響は)彼は2セット目の柱だったので間違いなく大きいですけど、それを敗れた全ての原因にしてはいけないと思います。(次節に向けて)次節の中大も強いですけど、勝ち点を取れるようにチームをしっかり引き締めていきたいと思います。