開幕から明大、中大を撃破し連勝で迎えた専大戦。1Qに3タッチダウンを奪うと、2Qも得点を重ね専大を突き放す。後半は反則でチャンスを逸するなどもったいないプレーもあったが、QBサックでピンチの芽を摘むなどして試合を優位に進めていき、リーグ戦3連勝を飾った。
関東学生アメリカンフットボール連盟リーグ戦
9/27(日)10:45KO@富士通スタジアム川崎
慶大58-19専大
1Q 21-0
2Q 20-12
3Q 7-0
4Q 10-7
専大のキックオフで始まった試合は、序盤から大きく動いた。1Q、慶大はパスとランプレーを組み合わせてゲインを重ね、敵陣4yrdでファーストダウンを獲得。最後はRB國府谷嘉盛(総2)がエンドゾーンへ走り込みタッチダウン。K手塚太陽(経3)のキックでトライフォーポイントも決まり、7点を先制する。さらに、直後の専大の攻撃をしのぐと、WR寺園貴文(経4)が50yrd付近で専大のパントをキャッチし、リターンを開始。そのまま敵陣3yrdまで走り抜け、チャンスを迎える。すると、RB國府谷が再びタッチダウンを決め、リード拡大。K島崎潤(商4)のキックでトライフォーポイントも決まり、14-0とする。その後、専大に攻め込まれるものの、相手のフィールドゴール失敗で攻撃権を獲得。そのままじわじわと敵陣エンドゾーンへ迫り、最後はRB田中英暉(法4)がタッチダウンを決める。K手塚がキックでトライフォーポイントを決め、21点リードで1Qを終えた。
2Q、開始早々専大にタッチダウンを決められるものの、次の攻撃シリーズで敵陣5yrdでのファーストダウンを獲得する。最後はQB江守優(環4)からWR田邊翔一(政3)へのパスが決まりタッチダウン。K島崎のキックでトライフォーポイントも決まり、再びリードを広げる。しかし、直後専大に自陣11yrdでファーストダウンを獲得されると、タッチダウンを許しリードは16点に。一進一退の攻防が続く2Q前半であったが、後半になると再び慶大がペースを掴む。専大のキックオフで始まった攻撃シリーズで敵陣エンドゾーンに迫ると、QB江守からWR井上翔太(商3)へのパスが決まりタッチダウン。さらに、続く専大の攻撃シリーズをしのいで敵陣47yrdから攻撃を開始すると、最後はQB小田裕太(商2)からWR八木雄平(政4)へのパスが決まりタッチダウン。K手塚のキックでトライフォーポイントも決まり、41-12と専大を突き放して前半を終えた。
慶大キックオフで始まった3Q、専大の攻撃シリーズをしのぐと敵陣46yrdから攻撃開始。パスでファーストダウンを更新していくと、最後もQB小田からWR柴田源太(商2)へのパスが決まりタッチダウン。K手塚のキックでトライフォーポイントも決まり、7点を追加する。しかし、その後は両チーム決め手を欠く。守備面ではLB中野航平(政1)やDL萩原周平(政2)のQBサックなどでピンチの芽を摘むものの、攻撃面ではタッチダウンパスの際に反則を犯してしまうなど、決めきることができない。試合が落ち着いたまま3Qは終了した。
4Q、再び試合を動かしたのは慶大だった。敵陣33yrdからの攻撃権を獲得すると、最後はK島崎がフィールドゴールを決め3点を追加。次の攻撃シリーズで敵陣48yrdから攻撃を開始すると、最後はQB麻和祐大(経4)からWR岡本誠司(政2)へのパスが決まりタッチダウン。K手塚のキックでトライフォーポイントも決まり、58-12とリードを広げる。次の専大の攻撃シリーズでタッチダウンを許してしまうが、試合はそのまま終了。39点差をつけて専大に勝利した。
「準備してきたことを最初しっかり出せた」と金子陽亮主将(政4)が振り返るように、試合開始早々立て続けに3タッチダウンを奪い試合の主導権を握った慶大。パントリターンでのビックゲインやQBサックなど、攻守両面で好プレイが見られた。しかし、反則による逸機やトライフォーポイントの際のボールセット失敗等、もったいないプレーやミスが存在したのも事実。こうしたプレーは今後のリーグ戦を戦っていくうえで命取りとなりうる。プレーの精度を上げ、連勝をのばしていきたい。
(記事 布寺智裕)
金子陽亮主将(政4)
(今日の試合を振り返って)最後まで勝ちきれなかったことは、まだまだチームの弱いところです。普段の練習、試合前の練習で最初から最後まで1プレーに集中できなかったところが出た甘さかなと思っています。(具体的な反省点は)いつもより若い選手、普段出てない選手を出したことでオフェンスが出なかったり、ディフェンスが出されたりしました。そういった点は、チームの底上げの力がまだまだ足りてないということなので、そこをもう1回見直していきます。もちろん一番上(主力メンバー)も、もっと引っ張れるようにやっていきたいと思います。(立ち上がりに得点を重ねたが)オフェンスは準備してきたことを最初しっかりと出せたので、よかったと思います。しかし、ディフェンスが準備してきたところを出し切れなかったっていうのがまだ課題なので、そこは次の試合に向けて修正しなければいけないところだと思います。(開幕から3連勝となったが、ここまでの戦いを振り返って)自分たちの実力を出し切って勝っているというよりは、相手のミスに助けられてって部分があるので、次の試合こそ自分たちが準備してきたこと、やってきたことを最初から最後まで出し切ってチーム全員で勝てるようにやっていきたいと思います。(今後の4試合はどのように戦っていきたいか)今後もハードな試合が続くと思うので、どんなメンバーが出ても同じパフォーマンスができるようにチーム全体を底上げして、1試合1試合、1プレー1プレーに集中して試合に臨みたいと思います。(次戦への意気込み)オフェンス、ディフェンス、キックともに課題が見つかったので、それをしっかり修正して、進化したユニコンズを見せたいと思います。