【フィギュアスケート】鈴木美桜、個人7位・団体2位の大健闘!国民体育大会

神奈川県は鈴木(慶大・左)と松嶋(早大・右)の早慶コンビで見事2位に輝いた。

神奈川県は鈴木(慶大・左)と松嶋(早大・右)の早慶コンビで見事2位に輝いた。

127日〜30日に盛岡市アイスアリーナにて第71回国民体育大会冬季大会フィギュアスケート競技が行われた。慶大からは鈴木美桜(法2)が神奈川県代表として、奥山未季子(環4)が茨城県代表として成年女子に出場。奥山は3日目のショートプログラムの結果を受けて、惜しくもフリースケーティングに進むことはできなかったが、世界で活躍する強豪選手も出場する中、両者とも持ち前の演技を披露した。

 

 

 

 

第71回国民体育大会冬季大会スケート競技(フィギュア)

1月27日〜30日 @盛岡市アイスアリーナ

 

クラス

選手名

SP得点

FS得点

合計得点

順位

成年女子

鈴木美桜(法2)

43.79点

84.45点

128.24点

7位

 

奥山未季子(環4)

29.14点

 

30位

 

 

 

鈴木のショートプログラム「黄昏のワルツ」

鈴木のショートプログラム「黄昏のワルツ」

6番滑走で登場した鈴木のショートプログラムは「黄昏のワルツ」。大会の前日には眠れないくらい緊張していたという鈴木はその緊張もあってか、冒頭の3回転トウループは手をついての着氷となった。しかし、そのミスを引きずることなく、続く3回転サルコウ-2回転トウループのコンビネーションジャンプを成功させ、リカバリー力を見せた。美しいポジションのスピンでは安定の評価を受け、結果は9位。同じ神奈川県代表として出場している早大の松嶋の結果と合わせ、翌日のフリースケーティングに進めることとなった。

後半のグループで滑ることになったフリー、曲目は自身でも滑りやすい曲だという「タイタニック」。冒頭のコンビネーションジャンプを成功させたものの、3回転サルコウでの転倒や3回転トウループの回転が抜けてしまうなど思うようにジャンプが決まらなかった。しかし、長い手足を活かしたスケーティングや、ボーカルに合わせたスパイラルでは観客を引きつけ、拍手の中演技を終えた。結果は9位で、前日のショートの結果も合わせ、総合では7位となった。そして神奈川県としては、強豪愛知県に次ぐ2位という好成績。鈴木は4度目の国体出場にして初めて表彰台にのぼり、喜びの笑顔を見せた。国体は今季最後の大会。来季初戦では新プログラムで挑む予定だ。また成長した彼女の演技に期待したい。

 

 

奥山主将のショートプログラム「Moon River」

奥山主将のショートプログラム「Moon River」

奥山主将は、茨城県代表として出場。ショートプログラムは最終滑走となった。曲は「ムーンリバー」。冒頭のコンビネーションジャンプを成功させ、順調な滑り出しを見せた。続いて2回転アクセルも成功。スピンはスピードを落とさず、ステップも奥山らしい繊細さを曲にのせて表現した。しかし、最後のジャンプで転倒。得点が伸びず翌日のフリー進出は叶わなかった。それでも、怪我に苦しんだ最後のシーズン、トップ選手が集うこの大会で滑り切ったときの表情は堂々としていた。主将として部を支えてきた奥山だが、次のバレンタインカップが大学最後の大会となる。この大舞台で得た経験が、4年間の集大成としてどのように演技に表れるのか楽しみだ。

 

(記事・写真 西村夏菜、下川薫)

 

以下、選手コメント

 

奥山魅力の丁寧なスケーティングを国体の大舞台で披露した

奥山魅力の丁寧なスケーティングを国体の大舞台で披露した

奥山未季子(環4

(今日に向けてのコンディションは?)怪我や体調不良に悩まされて、なかなか思うような演技が出来ないシーズンでした。それでも、今日はちゃんと出られて良かったです。(久しぶりのショートプログラムについて)実は、大会の直前になって曲を変えたんです。別のプログラムの予定だったんですけど、このままじゃ駄目だと思って。それでずっと使いたかった「ムーン・リバー」に変えて、今回滑ることが出来て良かったです。(バレンタインカップに向けて)残念ながら明日のフリーには進めませんが、鈴木と一緒にこのレベルの高い大会に出られたことは、私にとってかけがえのない経験になりました。次のバレンタインカップで引退になりますが、今度はチームとしてまた頑張りたいです。

 

 

今季で最後の「タイタニック」は自身でも思い入れのあるプログラムになった

今季で最後の「タイタニック」は自身でも思い入れのあるプログラムになった

鈴木美桜(法2

(今大会への思い)国体自体が東京国体以来の3年ぶりでショートの前日は本当に緊張して眠れないくらいで。前の国体がフラッシュバックしてしまって、不安はあったのですが4回目の国体出場にして初めて表彰台にのぼることができて神奈川県として2位という成績を修められたことは素直に嬉しいです。(ショート・フリーの演技を振り返って)ショートはジャンプが3つしかないというのもあって緊張したのですが、最初のジャンプがいつもだときれいに降りれば加点がもらえるジャンプだったので、それを失敗してしまったのは悔しいです。ミスを引きずらず、最後まで演じられたことは良かったなと思います。フリーに関しては後半のグループで滑ることができて、観客の方も大勢リンクにいらしてくださって緊張はしたのですが、今シーズン最後の演技だと思って臨んだので自分の持っているものが出せたかなと思います。(今回のショート・フリーのプログラムは最後になるが演技には満足できたか)ショートに関しては多分最後だと思うのですが、来シーズンの曲はまだ全然決めていないので、今シーズンでパーフェクトな演技ができなかったのは悔しいなと思います。フリーに関しては今まで使った曲の中でも自分が滑りやすくて好きな曲だったので今日で終わりと決めてはいるのですが、少し自分自身でも悲しいなという気持ちがあります。フリーは、ジャンプはあまり降りられなかったのですが、楽しんで滑ることができたので良かったなと思います。(今後に向けて一言)次は四月の県大会なのですが、これから曲についても振り付けについてもあと二ヶ月と少しあるのでそこで新しいプログラムを観客の方にお見せできればなと思っています。構成も今年より少し上げて、臨みたいと思います。

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