5月27日から29日にかけて、戸田ボートコースで第38回全日本軽量級選手権大会が行われた。今回の大会は体重が、男子は72.5キロ、女子は59キロ以下の選手のみが出場可能と、体格に制限が掛かる。その為早慶戦で対校エイトのクルーとして出場した選手の多くがサポートに回った。慶大漕艇部からは8クルー総計23人が出場。年齢に制限難なく、様々な選手と競い、その頂点を目指した。中でも、男子舵手なしペアは、銀メダルを獲得した。
第38回全日本軽量級選手権大会 2016年5月27~29日
@戸田ボートコース
【男子エイト】
C:中居誠大(経2) S:須田祐介(経2) 7:岸本光平(法2) 6:朝比奈寛(文2) 5:有馬康耀(法3) 4:谷川陽(政2) 3:辻雄基(経2) 2:石渡達哉(商3) B:辻井将仁(総2)
敗者復活戦B組5着→敗退
【男子舵手なしフォア】
S:佐々木多聞(総4) 3:大津匠(政4) 2:磯貝悠(商2) B:小豆澤遼(政4)
予選B組5着→敗者復活戦へ
敗者復活戦A組3着→敗退
【男子舵手なしペア】
S:細田外嗣(法3) B:内田優志(政3)
予選D組2着→敗者復活戦へ
敗者復活戦D組1着→準決勝進出
準決勝A組2着→決勝進出
決勝2着→銀メダル獲得!
【男子ダブルA】
S:藤原健太郎(経2) B:和田拓海(文4)
予選D組4着→敗者復活戦へ
敗者復活戦E組3着→敗退
【男子ダブルB】
S:平本尚暉(経2) B:南雲正樹(商2)
予選C組失格→敗退
【男子シングルA】
長谷裕太(経4)
予選A組3着→敗者復活戦へ
敗者復活戦D組2着→敗退
【男子シングルB】
岡山卓生(政2)
予選O組5着→敗者復活戦へ
敗者復活戦H組3着→敗退
【女子ダブル】
S:野方千裕(政3) B:流石揚子(総4)
予選A組3着→敗者復活戦へ
敗者復活戦C組3着→敗退
1日目の予選は全試合が各1艇のみしか次に進むことが出来ないという狭き門。これに慶大は苦しめられた。早慶戦の借りを返すように早大を打破した女子ダブルや、全体タイム2位でゴールした男子舵手なしペアなど、各クルーが力漕を見せたがまさかの全クルーが敗者復活戦へ向かうことに。全国の壁の高さを思い知らされることとなった。
そして2日目。慶大が出場する種目は男子エイトと女子ダブルが上位2艇上がり、それ以外は上位1艇のみが上がれるという、相変わらずの狭い門。それをこじ開けたのはこの日慶大の1番手だった舵手なしペアだった。「もっと楽に2人で運びたい」という細田選手の反省の言葉はあったが、結果は他クルーを圧倒してのゴール。これで慶大全体に良い勢いをつけたかったが、そううまくはいかなかった。しかし、その中で奮戦を見せたのが女子ダブルだ。スタートから前半で出遅れてしまったものの、ミドルから後半にかけてその差をぐんぐんと詰めていき、最後の500mではその差を2.25秒も詰める猛追を見せた。しかし惜しくも、後数ストロークが届かず、1.46秒差で3着。準決勝への進出には届かなかった。その後のクルーも主に経験の差が見られる結果となり、最終日に駒を進めたのは男子舵手なしペアのみとなった。
そして、迎えた最終日。スタートで飛び出してくる早稲田大学Bなど攻めてくる相手にも「決勝に備えて」(細田)と、余裕をもってゴールした慶大。そこから4時間40分後。12時40分に運命の決勝戦は始まった。周りは全員社会人クルー。しかし慶大は落ち着いてスタートから攻めていった。500m地点を1位で通過すると慶大の応援陣も盛り上がりを見せた。しかし、750付近でここまで慶大が連敗させられている、明治安田生命が追い上げを見せてきた。慶大も抜かせまいと攻めていくも、漕ぎのペースを守る明治安田生命が粘りの漕ぎを見せ、慶大はじりじりと離されてしまう。連戦の疲れもあったのか中盤からは漕ぎに乱れも見え、追い上げるきっかけをなかなか掴めないまま2着でゴールした。
今回、敗者復活戦敗退という結果に終わった女子ダブルだったが、このクルーは実は組んでわずか1週間しか経っていない。そして、このクルーで残した結果について「他大との差が縮まった」(流石)と語っている。強いクルーは周りがしっかりしていてこそ成り立つ。1年生が多く入り、クルーよりも女子部としての力が発揮されたからこそ、今回の結果につながってきたのかもしれない。今年のシーズンはまだまだこれから。女子部の飛躍に期待したい。
今大会で、社会人に囲まれる中で銀メダルを獲得した男子舵手なしペアだったが、その顔には喜びの色はあまり見られなかった。昨年の全日本新人選手権大会では対校エイトに乗って同じく銀メダルを獲得し、悔し涙を流した2人。今回の結果について「最低限の皆の期待には応えられた」(細田)とはしながらも、「喜べない」(内田)や「あのレベルは絶対に倒さないといけない最低ライン」(細田)と厳しい見方をしている。これもすべては「日本最速」というスローガンが慶大選手の胸の中にしっかりと住んでいるからだ。だからこそ、今年の慶大はここまで勝利に貪欲になれる。技術も経験も、今回の大会で足りていないことは良く見えてきた。しかし、慶大が全国の「チャンピオン」になる図は確かに選手たちの間で共有出来ている。そして、その道筋もより確かなものになってきているのだ。慶大の理想が体現される夏はもう遠くない。
(記事・岩本弘之)
以下、選手コメント
中田幸太郎主将(経4)
(大会を振り返って)早慶戦から準備期間が短かったかなというのはあるんですけど、その中でも特にペアはいい漕ぎ、いい結果を出してくれて、ある程度身体の制限がある大会で、その差は技術的なものだと思うので、その差はクルー単位というよりも組織単位の差というか、慶應全体としてまだまだ技術が足りないなという差だと思うので、これから夏に向けて自分たちがやっていかなければいかないこととかが見えた大会かなと思います。
(今回はペアが特にいい結果を残したが、他クルーとの違いはどこにあったか)ペアはバウの内田とかは早慶戦も対校で乗ってたり、その前も結構対校で乗ってるメンバーで、加えてストロークの細田も去年も軽量級やインカレでなかなかの結果を出してるという中で、経験はあったとは思っていて、他のクルー、例えば舵手なしフォアは4年生3人と2年生が1人で、経験があるクルーは乗っていたけど、あいつら(ペア)は結構高いレベルでの準決勝と決勝を経験してるから、試合のもっていき方というのもある程度体の中で分かっていたんじゃないかなというのに対して、それ以外のクルーはまだ経験の差というのが、特にダブルとかもまだそんなに試合経験のないメンバーを乗せて戦っていたわけで、経験の差もあったんじゃないかなという風に思います。
(日本最速に向けてこれからやっていくことは)もちろん僕らの強みってラスト上がったりとか、気持ち的な部分だったりとか体力的な部分だったりというのはあるのでそこにもっと磨きをかけていくためには、より体力の向上を図らなきゃいけないというのと身体をもっと強くして行かなければいけない。そこはフィジカル面としてあって、後は技術的な部分。本当にこぼさない。やれることを全部やるということだったり、他には気持ちの面。最近はインカレも全日本も決勝にあんまり行ってなかったりということで、そういう舞台を知らない選手たちが多いので、そこでずっとチャレンジャーの気持ちでいるのは気持ちの面でも良くないと思うから、そこから脱して、自分たちがチャンピオンになったつもりでそこから逆算して練習していくというのが大切かなと思います。
(次の試合からは中田主将も出場していくことになるが)ここから夏の大会に向けて期間が長くて、東日本もあると思うんだけど、一つ一つのこれからの練習とか東日本も含めて結果にこだわっていく。そこで練習を練習みたいにやっちゃいけないと思っていて、練習は試合のための準備だし、試合で試合のものが出るわけではなくて、試合は練習のものしか出ないから、いかに練習で自分たちに厳しく、結果にこだわれるかという部分が課題になってくると思います。そこをもっと部全体で意識を統一させて結果にこだわってやっていきたいと思います。
細田外嗣(法3)
(今の気持ちは)目標はずっと優勝ってことで3週間やってきて、思った以上にレベルの高い相手と3日間やることが出来て、それに関してはすごい充実感があるんですけど、やっぱり負けてしまったので、そこの、あと何秒かのタイムはどこにあったのかという悔しい気持ちが大きいです。
(2位という結果について)最低限の皆の期待には応えられたとは思っているんですけど、僕たち2人が優勝しなければ夏の日本最速には全然近づけないと思うので、そういう点では絶対ここで日本最速になっておくべきだったとは思います。
(勝てるクルーと周りに思われることでプレッシャーはなかったか)実際にそう言われてすごい嬉しかったので、やってやろうみたいな感じでずっと3週間過ごしてきました。
(予選は)明治安田生命と当たって、僕たちは最初出ようと言っていたんですけど、最初明治安田に1艇身位出て、技術とか向こうの経験とかで、うまく運ばれて1000m位でさされて、明治安田に2艇身位つけられるというレース展開でした。思ったよりも僕たちが2000mレースでやろうとしていたことはできて、タイムも全体で2位で6:53出せて、それは自信になったんですけど、やはり明治安田生命が速いというのはすごく感じました。
(敗復はスタートから先で伸びていっているように感じたが)敗復は思いっきり差をつけて勝とうとちょっと焦っちゃって、途中からそれが出来たんですけど、やっぱりスタートは1日目の方が良かったかなという感じですね。タイムもそんな悪くなかったんですけど、気持ちが先走っちゃって、「あれ、思ったより差がつかないぞ」って。実際、17秒位差はついたんですけど、もっと楽に2人で運びたくて、僕の技術が不足していたという試合でした。
(そこはストロークとして思いが強いところか)1日目に比べてあまりコンディションも良くなくて、あいつ(内田選手)が満足のいく環境を作ってあげられなかったのが僕のせいだと思っています。
(準決勝は)明生(明治安田生命)は1000mから流して、僕達も1500mから流してたので。今日は決勝に備えてって感じだったので最初は早稲田とかに思ったように出れなくて、でもコンスタントで離せてで、最後流しててって感じでした。
(準決勝は早稲田のスタートがすごかったですが)過去2本の予選敗復のタイムを見ていても、最初の500m出してきて、そこから落ちていくのは分かっていたんですけど、いざ目の前にしてみると、「おっ」と思いましたね。でも真ん中の1000mでしっかり差をつけてって感じでしたね。
(決勝は)去年の全日本選手権で(舵手)なしペアで出て、決勝まで行って、決勝は社会人、日本代表とかの中で、すごい雰囲気に圧倒されて最初の500m出ようと心に決めていたのに、最初の500m思う様に出れなくて、結局4位になってメダルももらわずに帰ったという経験があって、今日もコンディションがあまりよくなくて不安なことは結構多かったんですけど、でもその中でも500mは絶対に出ようと心に決めていて、死に物狂いで最初の500mを取りに行きました。
(社会人にも勝って今回の結果は自信に)まだよくわからないんですけど、でも夏に向けてあのレベルは絶対に倒さないといけない最低ラインだと思います。エイト乗ってる人とかフォアに乗ってる人の方が社会人の中でもすごいし、うまい人が乗っているからこの狭い世界の中で勝てたことは良かったんですけど、まだまだ技術とか経験とかでいざ社会人と並んだ時にもっと自信をもっていかないと夏は厳しいかなと思います。夏はエイトで勝ちたいので。まあ、3週間でここまでこれたというのは自信をもっていいと思います。
(ではクルー組んだのはつい最近)こいつ(内田選手)が朝日レガッタっていうゴールデンウィークの琵琶湖のレースに行っちゃって、その間すごく暇していて、5月10日位に帰ってきて、「じゃあ、やるかぁ」みたいな感じで、もう3週間しかなくて、皆ガンガン漕いでるのに。なので、この日までにこれを出来るようにしようとかすごい頭を使って練習しました。
(次は東日本選手権大会ですが、種目は変わりますか)はい、多分変わって出ると思います。
(正念場の全日本に向けて)今すごい部内の競争が激しくて、対校のシート争いとかエルゴとか、いい状態だと思いますし、僕も絶対に周りに負けたくないし、夏はいい結果を残したいという気持ちなので、それがいい循環に持っていければ部として東日本とかでもいい結果が残せるんじゃないかなと思います。
内田優志(政3)
(レースを終えた感想)長かった(笑)。三週間しか一緒に漕いでないんだけどね。準備期間は短いはずなんだけど、なんか長かった。あと、明治安田生命(1位)に勝ちたかった。
(レース後喜んだ様子が見られなかったが)喜べないよね。あとレースがえぐ過ぎた。(風が)逆だったしね。
(500ⅿ通過が一位だったが)そこは出ようと決めていた。先輩と500ⅿを一位で通過できれば勝てるという話をしていた。
(一位の明治安田生命との差)差された(抜かれた)のは750ⅿ付近で、そこで一回仕掛けたんだけど、コンスタントに入った時の粘りがやっぱり社会人はすごい。いいリズムで漕げている。俺たちは500ⅿバーッと出て、途中から漕ぎが短くなっていったときに、社会人は同じリズム、漕ぎで粘る。だから強い。
(夏の大会、おそらくエイトでの出場にこの経験がどう生きてくるか)まず前提としてペアとエイトは全然違うんだよね。そのなかで今回のペアの経験で分かったことは俺らが社会人との差。勝っているのは体力だけで、夏までにもっと技術を身に着けなくちゃいけないということ。その方法はまだこれから探してゆく段階。俺は高校から漕いできているから、なんとなく理想の漕ぎのイメージがあってそのイメージは中田主将とも結構似てるの。そのイメージをエイトのメンバーといかに共有して、同じようなリズム、イメージで漕げるかってところだと思うんだよね。うまい選手になればなるほど「シンプル」というところに漕ぎがまとまってゆくんだよ。だからいかにシンプルな漕ぎをみんなと共有して いくってところだと思っている。
(今回の2位は自信になったか)意外と社会人チーム、去年優勝している中部電力に勝てたのは結構自信になる。でも、表彰台に乗るんだったら日本一じゃないと。
(三週間の準備期間で2位までもっていった練習の秘訣は)コンセプトとしては、まず一時間半以上は練習しない。あと一回の練習で15キロ以上漕ぎません。なぜかと言うとその日に決めた目標をその中でかならず達成するため。それはダラダラ練習してても絶対達成できない。決められた時間の中で絶対やろうと、それで、やってみて、もしダメだったら、もうダメだとその練習の中で結論を出す。技術の課題ならば習得できるのかできないのかそれを一回の出艇練習で必ず明確にする。それで次にもってく。だから最初のほうは、まだストロークかバウ(二人乗りの前か後ろか)かも決まってなかった。いろいろ交換してみたり、いろんなリズムを試してみたり、そういうところから一個一個検証して、消去法で。で、今のリズムになった。このやり方っていうのはニュージーランドの留学で学んだ。
流石揚子女子主将(総4)
(大会を振り返って) 今までは他の大学と差がついてしまうことが多かったんですけど、今年の軽量級は他の大学を越したり、僅差で準決勝に進めそうになったりするような所で、他大との差が縮まったのかなということを感じられる試合だったなと思います。
(軽量級とほかの試合の違いは)それはやっぱり重量級がいないことです。重量級は重いので、船を加速させる力があるので、それに比べると軽量級の試合は同じような体重の人たちが戦うので、自分たちの力が、軽量級の中でどの位なのかということを知れると思います。でも、1番はメンタルだと思います。重量級がいないからいけるかもしれないと思って、いつもの試合よりも大きく出れると思います。
(予選は)スタートからずっと4位くらいで、私たちよりも遅い船があまり見えない状況でスタートしていたんですけど、漕いでいたら段々早稲田が見えてきて、一艇越し、2艇越してゴールという感じでした。最後の1,000m位で早稲田に追いついて越すというレースでした。
(早稲田を差すときに声を掛けたりはしましたか)集中して漕ぎ続けていたら見えてきたという感じで、特にコールや声掛けは無かった気がします。でも、見えたら、二人とも凄いやる気が出てきたので、知らないうちに上がっていました。
(敗復は)この試合も後半の方が良くなってきて、最初スタートから500m位出られてしまって、そこから少しずつ詰めていって、最後差しきれなかったという感じでした。
(早慶戦から何を重点的に練習してきましたか)他のクルーの選手たちのケガが多くなってしまったので、この試合に当たってのクルーが先週組んだばかりでした。最初は2人ともタイプが全然違うので、その辺を合わせるのに苦労しました。最初はお互いに譲り合っていいところに落ち着こうとしていたんですけど、最終的には私たちが譲り合うのではなく、艇が進めばいいというところに落ち着いて、艇が進むということは長く押せばいいので、エントリーを遠くにとって最初から強く押せば進むというところだけ統一して、その一つの目標を決めてそこに2人が向かうという形で、今回の試合に臨みました。割と成功したかなと思います。
(クルーが組まれる前の練習は)相方の野方は違う子とダブルに乗っていて、私はシングルスカルで出場予定でした。なので、それまでは個々に練習していました。
(次の東日本競漕大会のクルーは同じですか)クルーはまた選考をして決める形になると思います。最終的に私たちが目指しているのはインカレ全日本でメダルを取ったり、優勝することなので、そこに向けてどういうチームワークづくりをして行けばいいのかということを逆算して東日本のメンバーを決めると思います。
(東日本に向けて自分としては)優勝というのを目指して練習することはもちろん第一ですが、今の女子部はケガも多くてチームワーク力が試されている時だと思うので、そこでチームワーク力を固めながら1位を取るために挑むというのが主将としての私の目標です。個人としては、最終的な目標に向けて体力作りや筋肉トレーニングをしながら目標に一歩ずつ近づいていけたらいいなと思っています。
野方千裕(政3)
(まず女子の軽量級の出場条件について)女子は59キロ以下。慶應はみんな背も小さくて59キロもある人がほとんどいないから、今大会はフルメンバーでの出場です。
(大会全体を振り返って)もともと、私と流石さんというクルーではなくて、一週間くらいしか一緒に漕いでなかったんですけど、最初はほんとに怒られっぱなしで(笑)、怖かった。でも一週間ずっと頑張って、毎日どんどん漕ぎが合ってきたなって感じがあった。それで予選の時に早稲田A,Bとあたって、早慶戦だねって話をしてた。早稲田Aはものすごい実力者だから、あぁ当たったなぁって(笑)。そんな状況でスタートしたんですけど、ゴールしたら、勝ったって、早稲田Aに勝ったぞって、Bにも勝ったぞって。一位ではなかったんですけど予選とはいえ早稲田に勝てたってことがなんか驚きで、私はボート未経験から始めて、流石さんも高校からボートを漕いでいたけど大学入ってから早稲田に勝ったことがなくてそれはすごい収穫だったなって。
(敗者復活戦も僅差での敗退になったがどのようなレース展開だったのか)すごいスタートが苦手で、私がストロークだったんですけど、スパートを低レートで漕いじゃう。ので、それでスタートで出られて、コンスタントに入ってからは少しずつ詰めてあと一秒みたいな感じだった。だからスタートが課題だなと。
(4年と3年のクルーということでやりやすかった部分は)今まで一緒にクォードでは漕いだことがあったけど、二人で漕ぐのは初めてで。私は、相手が高校から漕いでいて先輩でも結構がつがつ言っちゃうので、それを流石さんは聞いてくれて、でも流石さんも譲らない部分はあってそこは結構バチバチしてた(笑)でも楽しかったです。
(最後に次の東日本選手権にむけての意気込みを)今回、短い期間でも流石さんといっしょにすごい成長できたので、これからどんどん力をつけて表彰台に上りたいです。