【女子バスケ】強豪相手に粘り強く戦い続けた! 早慶戦女子

今年で60回目を迎える、早慶戦女子本戦が行われた。代々木第二体育館には大勢の観客が詰めかけ、伝統ある早慶の戦いの行方を見守った。慶大は、昨年4年ぶりの3部昇格を果たし、1部で戦う強豪早大にどれだけ迫ることができるかに注目が集まった。結果的には、早大が1部の風格を見せ、終始早大ペースの試合となったものの、早慶戦の名にふさわしい熱戦となった。

2016/6/25(土)@国立代々木第二体育館

第74回早慶バスケットボール定期戦 女子本選

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

7

7

4

8

26

早大

18

25

27

29

99

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#4 中村実里(文4・八雲学園)

SG

#14 森川唯加(経2・慶應義塾女子高)

SF

#5 石原早織(経4・日比谷高)

PF

#6 清水麻子(政4・慶應義塾女子高)

#7 保坂淑恵(経4・豊島岡女子学園高)

 

第1Q開始早々、早大が1部の実力を見せつけ着実に得点を伸ばすも、粘りのあるディフェンスで必死に食らいつく慶大。慶大の初得点は、第1Qも後半に差し掛かった頃だった。#14森川が奪ったボールを次々とつなぎ、#7保坂がシュート。ショットクロックぎりぎりのシュートだったが、焦らずにゴールに沈めた。その直後、#8光田美波(政3・岡山朝日高)が3ポイントシュートを決め、会場を沸かせる。その後は連続して早大#24今仲にシュートを決められるが、#5石原のシュートで点差を縮め、11点ビハインドで第1Qを終えた。

 

ディフェンスを上手くかわし3ポイントを決めた中村

ディフェンスを上手くかわし3ポイントを決めた中村

 

第2Qでは、序盤、エース#4中村が3ポイントシュートを決め、流れを引き寄せるかと思われたが、早大の好プレーによりさらに点差を広げられてしまう。後半はシュートまで辿り着けないオフェンスが多く、早大にターンオーバーやスティールを多く許してしまった。その間、早大は、#2砂川、#24今仲などが連続して得点を重ね、勢いを止めることはできなかった。終了直前、#8光田がシュートを決めるも、第1Qよりさらに点差を広げられる展開となった。14-43で前半を終えた。

 

第3Q、慶大には疲れが目立ち始める。#4中村がシュートチャンスを得るも、得点に結びつかない時間が続き、慶大にとっては厳しい展開に。一方、早大は選手層の厚さから、全メンバーを交代させると、着実に得点を重ね、このQのみで27得点を得た。すこしでも点差を抑えたい慶大は、#14森川がフリースローを2本連続で沈めるなど意地のプレーを見せる。また、#12豊村沙恵(商2・慶應義塾ニューヨーク学院高)がQ終了直前にシュート。しかし、このQでの得点はわずか4点。早大に強さを見せつけられるピリオドとなった。

 

早稲田にリードされる中でも冷静さを保ちフリースローを確実に決めた森川

早稲田にリードされる中でも冷静さを保ちフリースローを確実に決めた森川

迎えた最終Q、相手のディフェンス#8光田が相手のファウルを誘いつつシュートを決め、バスケットカウントを得る。慶應応援席が見守る中放たれたフリースローは失敗に終わったものの、続けて#14森川のシュートが決まり慶大の応援はさらに盛り上がりを見せる。しかし、選手たちの疲れは溜まり、パスミスや、ノーマークでのシュートチャンスを生かしきれないなどミスが目立つ慶大。ディフェンスでも早大を抑えきれず、連続得点を許し、このQでは29点を献上してしまった。

 

26対99という結果で幕を閉じた早慶戦。大差での敗戦ではあったが、1部リーグに属する早大という強豪相手に粘り強く挑み、奮闘した一戦であった。その証拠に各ピリオドの最終得点は全て慶大によるものである。大きな実力差がある中で最後まで諦めず闘い続けた彼女たちの姿に会場の多くの人が心動かされたことであろう。春の大きな戦いを終え、秋からはリーグ戦が始まる。昨年昇格した3部ではどのような強敵が待っているのだろうか。本戦よりさらに成長した慶大女子バスケ部の活躍に期待したい。

 

(記事 清野日奈子)

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