横浜銀行アイスアリーナにて関東・サマートロフィー2016が開催された。8月7日のシニア男子に慶大から小曽根孝浩(環4)が出場し、ショートプログラムを披露。観客席は埋め尽くされ、大勢の人が見守る中での演技となった。結果は4位と振るわなかったが、スピンやステップで見せ場を作り、観る者を惹き付けた。
関東・サマートロフィー2016
8月7日 @横浜銀行アイスアリーナ
クラス | 選手名 | 得点 | 順位 |
シニア男子 | 小曽根孝浩 | 42.16点 | 4位 |
小曽根は大きな声援を受けて登場し、落ち着いた面持ちで位置に着く。2年前のシーズンに使っていたという「Rise」を披露した。冒頭では3回転フリップに果敢に挑戦するも転倒。続くジャンプは「自分で自分にびっくりした」というミスにより1回転トウループとなり、コンビネーションにすることができなかった。最後の2回転アクセルは確実に成功させる。「自分が滑っていて一番楽しい」というプログラムで、終盤には観ている人も楽しめるようなキレのあるステップを披露し、観客からは手拍子が沸いた。しかし、冒頭のジャンプのミスが響き、思うように得点を伸ばすことができない。結果は4位で、自身でも「気の緩みがあった」と演技を振り返る。
秋には全日本選手権に向けた戦いがいよいよ始まる。今大会ではジャンプとスケーティングが課題として挙がった。これらを改善し、念願の全日本選手権出場を目指して、よりパワーアップした演技を見せてくれることに期待したい。
(記事:伊藤史織、写真:西村夏菜)
◇以下、選手コメント
小曽根孝浩(環4)
(今日の演技を振り返って)ベストではなくて、気の緩みがあったのかなと思います。結果としてはあまり良くなかったです。(ジャンプの調子は)冒頭のジャンプは正直完成度がゼロに近い状態だったので挑戦という意味で、一回転にならなかったのが良かったです。二個目のジャンプは練習でもあまりミスをしなかったので、ちょっと自分でもミスしてびっくりしました。自分で自分にびっくりしたという感じがあって。そこに関しては悔しかったというか、その前に戻れたらいいなと思いました。もうちょっと集中すれば飛べたんじゃないかと思います。こういうこともあると学べたのは良かったです。(2年前のプログラムに戻した理由は)やっぱり最後というのもあるのですが、自分が滑ってて一番楽しい曲で、人に楽しんでもらえる曲をやりたいな、というのが純粋にあって。それがなんだろうと振り返ってきた中で、この曲が一番しっくりきたので戻しました。(秋から全日本に向けた戦いが始まるが、どのような練習をしていきたいか)今日の結果があまり良くなかったので、これは素直に受け止めてもっと今まで以上にスケートに時間を費やさないといけないなと。前回の関カレのときのスピンのミスというのは今回の試合で補えたのは良かったですが、ジャンプとスケーティングが甘かったなというのは本番で滑って感じました。そういった点を特に追い込んでいって、あとは今までとは違う気持ちで練習しないといけないなと思います。最後だから、ともっと自分を焦らせないといけないなと。自分を焦らせていくような練習をしていかなきゃいけないなと思います。