秋季リーグ戦第2戦の相手は強豪・山梨学院大だ。前半、終始防戦一方の慶大はPCから3点を入れられるなど、4失点。攻撃もPCからの米山大樹(政3)のシュートの一本に抑えられる。後半、ようやくボールを繋ぎ始めた慶大だが、サークル内にボールを持っていけず、逆に終盤1点を決められ勝負あり。後半こそ善戦したが、0-5で敗れた。
平成28年関東学生ホッケー秋季リーグ Bプール
9/25(日) 14:00試合開始 @山梨学院大学ホッケースタジアム
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 |
山梨学院大 | 4 | 1 | 5 |
スタメン
GK相原宗之(商3)、DF中井将人(政4)、吉國光裕(政3)、渡邉陸(法3)、吉川大地(政1)、MF細井佑(経4)、福谷亮太(政3)、永野裕太(政2)、FW下山雄大(経4)、坂田大樹(法3)、大久保遼(政2)
爽やかな秋晴れの中、敵地山梨学院大グラウンドに乗り込んだ慶大男子ホッケー部。対戦相手の山梨学院大は春季準優勝の強豪。第1戦の痛恨の引き分けから3週間。今の慶大ホッケー部の「自分たちのホッケー」はどこまで通用するのか試される一戦となった。
慶大は前半、攻めの形を見出せなかった。ボールを奪ってもパスをつなぐことができず、攻めのシーンはPCで先制を許した後に迎えた12分に得たPCを米山大樹(政3)がシュートを放つシーンしかなく、そのシュートもDFにブロックされた。一方DF陣は序盤からマークにしっかりつくのとともに、組織的なディフェンスで相手攻撃陣に食らいつく。だが、反則からPCを何度も与えた。開始早々のPCこそ相原宗之(商3)のスーパーセーブでしのいだが、3点をPCから決められ、「予想外の失点が多かった」(高根ヘッド)と語るように「自分たちのホッケー」を体現することができず、0-4で折り返す。
後半、慶大の自分たちのホッケーの片鱗が見えてきた。DFはPCやカードを取られる反則の数が減っていった。気づけば第1戦の終盤、同点に追いつかれた展開もこの日の前半の4失点もいずれともPCや退場から数的不利を招いての失点であった。また、相手攻撃陣をサークル内に侵入させる前に止めるシーンも増え、パスが徐々につながっていった。だが、肝心の得点に迫るシーンは15分に米山がサークル内にボールを入れるも合わず。21分には森駿太(経4)がサークル内にボールを持っていくがシュートまでいけず。さらに32分にも細井佑(経4)のパスカットから福谷亮太(政3)がセンターライン付近からボールを入れたが誰にも合わなかった。逆に24分にFGを入れられ勝負あり。0-5で敗れ秋季リーグ戦は1分1敗となった。
結果として完敗だが、DF陣は終始徹底的なマークと組織的なディフェンスができていた。ただ、オフェンスは後半パスを回すことはできたが、「最後の詰め」のシュートまで持っていけなかった。その点は課題を残したのとともに、克服しなければ上位プール進出は厳しい。次戦ではこの日の後半見せたディフェンスからリズムを生みチャンスを作る「自分たちのホッケー」で試合を支配し、精度が向上した「最後の詰め」でゴールを奪い、優勝争いに挑んで行く慶大の姿を見たい。
(記事、写真:森田悠資)
次戦 10月2日(日)vs明大
14:45試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
☆関東学生ホッケー秋季リーグ Bプール 星取表・日程表
| 慶應義塾 | 明治 | 山梨学院 | 駿河台 | 勝ち点 | 得失点 |
慶應義塾 | × | 10/2 | ●0-5 | △2-2 | 1 | -5 |
明治 | 10/2 | × | ●1-4 | ○4-2 | 3 | -1 |
山梨学院 | ○5-0 | ○4-1 | × | ○2-0 | 9 | 11 |
駿河台 | △2-2 | ●2-4 | ●0-2 | × | 1 | -4 |
※9/25時点の結果
以下、選手コメント
高根智廉ヘッドコーチ
(今日の試合を振り返って)0-5という結果が出てしまったことは純粋に悔しいです。もちろん勝ちに来たので、前半後半どちらも負けて0-5という結果は重く受け止めなければならないです。でも駿河台大に引き分けてから3週間、やはりチームとしての強さが足りないというのが課題でずっとやって、そこを徹底して詰めてきてそこをどこまで出せるかっていうのが、結果もそうだし慶大として求めていたところなのでそうして見ると前半はPCで失点が多かったりとうちのミスとはいえ予想外での失点が多かった。もう少し前半の失点を抑えて後半のように、うちもチャンスを作れるホッケーをやっていれば、違った展開になったんじゃないかなと思います。良いところもあったので、そこまで悲観的になることはないけれど、やっぱりまだまだ足りてなかったなというのは痛感した試合でした。(「自分たちのホッケー」というワードを指示として多用していたが、山梨学院大に通用していた点とそうでなかった点は)守りに関して、組織的な守りの連携のところを特に意識してやっていたことはとても良くできていたと思いますし、攻めに関してはリスクを背負ってでも攻めるのか、リスクを捨てて攻めないのかという判断をここ3週間ずっとやってきたので、そこをみんなで意識してやっていたところはとても良かったと思います。逆に今後の課題としては大枠での自分たちのやりたいホッケーができている中で1vs1や最後の詰めのところがまだまだ練習が足りないと思うので、次の1週間で自分たちのやりたいと思うホッケーのその精度をあとはどこまで高めていけるかというのが一つカギになると思います。(今後に向けて)なかなか春季リーグから勝てなくて、苦しい試合が続きますが、特に今日の後半に関しては自分たちのやりたいホッケーを出すことができていたので、チームの状態はそこまで悪くないと思っています。今年は良い選手も揃っていて、優勝に絡めるチャンスもあると思っているので、まずは次の明大戦に勝利して、上位プールに行けるようにあと1週間みんなで頑張ります。