「日本最速」の証明。早慶レガッタから約半年が経ち、さらに磨き上げてきた漕ぎで頂点を極めるとき。 慶大からは全日本大学選手権に10クルー、オックスフォード盾レガッタに3クルーが出場した。それぞれのクルーが「日本最速」を目指して戦った。しかし強豪ひしめく中、慶大クルーは苦戦を強いられる結果となった。 9/9~13に中国・浙江省嘉興で開催された2016アジアボート選手権に出場した男子舵手なしペアは、優勝候補として期待されていたが結果はまさかの準決勝敗退。中田幸太郎主将が率いる男子エイトは決勝に進出したものの4着でフィニッシュ。メダルを逃した。 しかし、女子の2クルーはどちらも準決勝進出。また、男子舵手付きペアは決勝を2着でフィニッシュし、見事銀メダルを獲得した。
第43回全日本大学選手権大会
9/22(木)〜9/25(日)
@戸田漕艇場
第56回オックスフォード盾レガッタ
9/24(土)〜9/25(日)
@戸田漕艇場
第43回全日本大学選手権出場クルー及びレース結果
【M8+】使用艇:FCXXV→詳しい記事は別ページにて掲載
C:小原孝明(政4)
S:田中将賢(法4)
7:高田直人(総3)
6:笹岡裕之(政3)
5:中田幸太郎(経4)
4:北原敬梧(法3)
3:新井勇大(経1)
2:内田優志(政3)
B:寺坂僚太(経3)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選D組 | 1:26.24 | 2:54.85 | 4:24.71 | 5:54.00 | 2着 | 敗復へ |
敗復D組 | 1:25.57 | 2:54.98 | 4:27.35 | 5:58.17 | 1着 | 準決へ |
準決A組 | 1:24.94 | 2:53.54 | 4:23.56 | 5:53.00 | 2着 | 決勝へ |
決勝 | 1:29.63 | 3:01.40 | 4:33.80 | 6:02.34 | 4着 | 4位入賞 |
【M4-】使用艇:THAMES
S:廣橋光希(政4)
3:高橋航平(経3)
2:本多進之介(経1)
B:長石治徒(総3)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選A組 | 1:35.27 | 3:17.37 | 5:01.78 | 6:40.67 | 4着 | 敗復へ |
敗復C組 | 1:37.20 | 3:18.10 | 5:01.19 | 6.43.68 | 2着 | 敗退 |
【M4+】使用艇:SOGNO
C:今村匠(商3)
S:磯貝悠(商2)
3:高崎隼人(商2)
2:宮本星太(法4)
B:小豆澤遼(政4)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選D組 | 1:37.70 | 3:20.46 | 5:07.58 | 6:53.60 | 2着 | 敗復へ |
敗復A組 | 1:39.42 | 3:24.47 | 5:12.41 | 6:57.23 | 1着 | 準決へ |
準決B組 | 1:36.56 | 3:18.59 | 5:06.95 | 6:53.24 | 2着 | 順位決定へ |
順位決定 | 1:37.17 | 3:23.76 | 5:12.38 | 6:53.08 | 3着 | 7位入賞 |
「持っている力の10%くらいしか出せてない」(小豆澤)。そんな予選だった。「組み合わせ的にはうちが一番早い」そんな自負もあった。しかし、試合には魔物が棲む。「いつもどおりが一番難しいって痛感した」と高崎。男子舵手付フォアは予選2位で、敗者復活戦へと向かうこととなった。
どこが悪かったのかを5人で話し合った結果、予選ではできなかった「リラックスして重心低くして、そこから鋭く漕ぐ」という「いつもどおり」をしっかり意識しなおした。そして挑んだ敗者復活戦A組。500ⅿまで京都大学に先行されるも、リラックスして自分たちのペースで漕ぎ、1000ⅿ地点では逆転、そのまま落ち着いたペースでゴール、1着で準決勝進出を決めた。しかし慶大クルーの同組には、「絶対王者」(宮本)である日大がいた。準決勝で日大に勝つために、スタートを得意とする日大よりもさらに早く1000mを通過するプランを立てた。そこで800ⅿ地点でアタックをかけて、得意のラストでそのまま逃げ切るしかないと5人で決め、レースに挑んだ。
準決勝レースが始まり、序盤から果敢に仕掛けた慶大クルー。500ⅿをわずかな差で1位通過すると、決めていた勝負の800ⅿ地点、コックスからアタックの指示が入りぐんぐん加速、絶対王者日大に一艇身差をつけた。ここまでは作戦通りだった。しかし、いざ日大の背中を見ながら漕いでいると、逃げなければならないと焦る気持ちが艇に蔓延。水面が荒れていたこともあり、艇はそのスピードを失っていった。対する日大は焦らずに、自分たちのもっとも漕ぎやすいペースで船を進め続け、1200ⅿ地点で慶應クルーを捉えた。結果的に日大に6秒差をつけられ2位、目標としていた決勝ではなく順位決定戦に進むこととなった。
「準決勝で燃え尽きた感」(小豆澤)があったという慶應クルー。順位決定戦は敗者復活戦では先着した京大に先行され、さらに予選で敗北した東北大にも1000mで離され、悔しい3位。全体7位でこの大会を終えた。それでも大会6週間前にクルーを組んだその日から、大会期間を含めて、成長しなかった日がないと言い切った慶大クルー。悔しさの中にも成長できたことに対しての充実感を感じ取ることができた。
(記事・辻慈生)
選手コメント
順位決定戦前のコメント(漕手)
(試合を振り返って)
(小豆澤)予選は組み合わせ的に、持っているスピード的にはうちが一番早いという状況だったが、緊張だったりとか、このクルーで初めてのレースだったりとか、ちょっと硬くなったりとかした部分があって、うまくこう、かみ合わなくて結果になった。本当に自分たちの持っている力の10%くらいしか出せてない状況で負けた。
(宮本)僕も本当に一緒で試合だ試合だ試合だってなってしまって、試合だ試合だ試合だって感じで終わってしまったかなという感じだった。
(高崎)前々からいつも通りいけば行けるって言われていたが、いつもどおりが一番難しいって痛感した。
(磯貝)レートを僕が作っているので、スタートスパートからコンスタントへの落とし際を意識したつもりだったが、ちょっと普段通りを意識しすぎて、レートを落とし過ぎてしまって、ゆっくりとしたリズムにはまっちゃった。それで苦しい試合になってしまった。
(1000ⅿ地点まで1位だった)
(小豆澤)それは、漕げてないのに前に出て、漕げてないから出られて、出られたのに修正できなくて、やばいと思っていたら2000m終わっていたかなって。だからあまり出られたというか向こうがあんまり早くなかったっていう。
(その状況から敗者復活へはどのように持っていたのか)
(小豆澤)まず、ふらふらしないというか、ちゃんと自分たちが普段やっていることをやるために、どこでまとまとまんなきゃというところを5人で決めて、そこに帰ってこようっていう。具体的にはリラックスして重心低くして、そこから鋭く漕ぐっていうところをみんなで共有して、崩れてもそこに帰ってくるっていう形で戻ってこられればいいかなって話をしていた。
(それを踏まえて、敗者復活戦の結果は最初出られて、そこから差して一位という展開だったが、どう考えたか)
(小豆澤)リラックスしてというところで、あまり出られる想定はしてなかった。出られても、そこにちゃんと帰ってくれば、敗者復活に関しても京大は普通にやれば勝てる相手という感じがしたので、自分たちのポイント戻ってこられれば問題ないかなと。そこで出られても焦らずに戻れて、結果差してという感じだったので、そこ戻れたのは大きかった。
(宮本)予選と違って、二組上がれたのでそこに対する余裕、当然勝ちに行く気ではあったが、初戦と比べて余裕があったのかなと。
(高崎)予選と比べて一歩戻せたのかなと
(磯貝)厳しい局面になった時に4人声を絶やさないようにしてとにかく声を掛け合って上げ続けてというのを意識した。
(敗者復活は予選よりもいいレースだったということですけど、そこから準決に向けては)
(小豆澤)日大と同じ組になったということで、日大は絶対王者で早いとわかっているし、その中で日大をいかにして倒すかというところを考えていた。2位だと順位決定戦で、でもそれには何の価値もなくて、やっぱりA決勝に行かなきゃ意味がないと思っていたので、本当に日大だけを意識した。それで、どうやったら日大に勝てるかっていうところで、日大は第一クオーターが速いのもそうだが、第1クオーターから第2クオーターにかけての落ち幅が予選見ていても少なくて、そこで勝負して、慶応はラスト上がるクルーなので、並んだ状態でラスト持ってければ勝負できると思った。だからまず1000mで頭とるという意識を徹底して、かつ昨日の課題である足から鋭く漕いでゆく感じが足りなかったので、そのことを意識した。
(それを踏まえて準決勝はどうだったか)
(小豆澤)実際1000mで頭とれて、1000っていうか500mでちょっと出て、800mで仕掛けようと決めていたので、アタックのコールを入れて、勝負して一艇身くらい出て、でられたことはよかった。出た後に逃げなきゃ逃げなきゃと焦って、出るって決めたものの出た後どうするかっていうところまであんまりみんなでイメージ共有できてなくて、出た、あ、逃げなきゃ逃げなきゃという中で、どんどんレンジが短くなってそこでちょっと、1000m付近で水面が荒れていて、波受けたりしながら、どんどん短くなっていった。それに対し、日大はその辺の処理が本当にうまくて、出られてもコンスタントに船を動かすことができていて、そこで1100、1200あたりで大きく出られて、という展開になってしまった。出るっていう一番大きな目標は超えることができたのはよかったのかなと思うが、そのあとの処理があんまりよくなかったかなという感じ。
(宮本)本当に、予選から敗者復活から、準決勝までどんどん自分たちの調子が上がってゆく中で、どんどんいいパフォーマンスを出せて、結構今日のレースに関しては、いま出せるものの結構100に近いところまで出せたと思う。でもそこで日大に勝てないというのは自力の差かなって思った。
(高崎)800mで出るって決めていたものの、ほんとに出ると、おぉでたよって(笑)。本当に予選からどんどん良くなっているので、順位決定で120パーセントの力を出したいなと思う。
(磯貝)最後1500m過ぎで結構明治が三位に上がってきていて、外から見ていた人にはそれが結構ハラハラしたと思う。さすがにそこは最後スパートを決めて、おさまれたかなというレースだった。
(夏の練習は)
(小豆澤)このクルーを組んだのは6週間前で、組んだ当初は漕ぎもバラバラだったなかで徹底したのは、低いレートというかベースのところから徹底した。レースの時期も決まっているから、中途半端に高いレートとか入れたくなるところを、ベースができないと絶対次に進んでもいい漕ぎできないなと思っていたので、できるようになるまで、じっくり時間かけた。距離も使って低いレートのベースを作ることを一番大事にというのをやって、そこからそれがある程度形になってきたら、レースに向けて、どんどんレートを上げて、結構そこは比較的、停滞することなくいけた。
(最後に明日の順位決定戦に向けての意気込みを)
(宮本)早く終わらせて早く帰りたい。一秒でも早くゴールして、一秒でも早く家に帰りたい。
(磯貝)実力は拮抗した順位決定戦なので、とにかく今までの三日間のレースと同じだけの実力を出せば、確実に頭とれるので、落ち着いてアグレッシブに攻めていきたい。
(高崎)A決勝を狙っていたので、少し抜けちゃうところもあるが、でも一つでも上の順位をとって次につなげるレースにしたい。
(小豆澤)本当にA決勝でメダルとることを目標にやってきて、順位決定戦で5位も8位も変わらないなとは思う。でも次を意識して今日でできなかったことを明日やることにすごい意味があると思うので、今日できなかった第3クオーターでもう一回みんなで切り替えて、大きい漕ぎで後半切り抜けるという練習だと思って、そこを表現して負けることは絶対ないと思う。特に順位にこだわるのではなくて、本当に次につながるレースにしたい。
以下、順位決定戦後のコメント
小豆澤遼
(順位決定戦を振り返って)
順位決定戦について、序盤は準決勝くらい攻めつつ、後半粘るというレース展開を目指していたが、前半から動きが合わないところや、動きが小さくなったところがあった。前半からあまり勢いが出せず、後半もその中でねばるのは結構しんどくて後半も粘れなくて、他の3艇に出られてしまって、でも最後上がって何とか7位になれたのは良かったと思う。でも自分たちのやりたかったことを全く表現できなかったっていうレースだったかなと。疲れとかもあったが目標通りの展開ではなかった。
(スタート、でられなかった原因は)
アップからちょっと動きが悪くて、艇を動かそうという気持ちはみんなあったと思うが、それが若干あってないというか、力で動かそうとしている人と、リラックスしてやろうとしている人とっていう部分がいまいち完全に4人で動かす意識まとまらなくて、アップでもうちょっと修正出来たらよかった。そのままレースの時間になって、レースの1本目から、その意識というか、みんなでスピード出そうというのはしていると思うが、どうやってその勢いをだすかというところで、5人の意識が完全にまとまってなかったかなっていう。
(その部分は準決勝まではできていたのか)
準決勝までというか準決勝はとてもよかった。今日もそれをやりたかったが、そこができなかったかな。
(それはA決勝にいけなかったことが関係しているのか)
やっぱりその日大っていう、自分の中で絶対に勝たなきゃいけない相手がいてっていう中で、みんなが100%の集中力を持ってできたかなっていうのがあって。今日に関しては昨日の準決勝で燃え尽きた感というのはやっぱりあって。今日は何位という結果というよりは自分たちの漕ぎをしようの部分で死にものぐるい感が足りなかのかなと思う。
(全日本にむけて)
どんなクルーになろうと、今回のレースで学んだこともたくさんあって、レースというか今のクルーになって、四年生にしてすごく学ぶことが多かったと思うし、次に生かすことができる。もう僕は引退なので、今回は7位という結果で次に生かせると思うが、もう次はないので、本当に今まで自分が積み上げてきたものをどんなクルーになっても集大成として出すだけ。後輩が一緒に乗るならそれを伝えながら、みんなで今までで最高のスピードを出していければなと思う。
今村匠
(夏の練習でコックスとして意識したこと)
慶應全体として、漕ぎが統一されていないことが言える。結構今回組んでから期間を設けてもらったので、しっかり全員が漕ぎを合わせる、漕ぎの統一を図った。しっかり細かいところまで煮詰められる時間があったのでそこを意識した。
(予選はレースプラン通り)
スタートは思いっきり行こうって言って、思いっきり行って確か最初ちょっと出られた状態で、行けるだろうとのことで抜き返したが、そのあとにあたりが良かったこともあって、もう一回詰められることはないだろうっていて、全員に余裕がありすぎてそこを突かれた。
(それを踏まえて敗者復活戦は何を意識したか)
敗者復活戦は一番タイムよくしないと、いい組に入れないから、隣がいてもいなくても絶対に手を抜かない、攻め続けようって言っていた。
(レースの反省点は)
出るところで出るというのは良かったが、もっと楽に出られた。もっと余裕をもって大きく漕ぎたい。
(準決勝は打倒日大が目標だったと思うが振り返って)
日大倒すぞって言っていて、最初の500,1000ⅿで日大より前にいれば、日大がだんだん焦ってきて崩れてくれんじゃないかって、絶対に1000ⅿで日大を焦らせるぞって。実際、本当に出ちゃったってなって、ここからどうしようっていう心構えができてなくて、それで負けてしまったかな。ちょうどほんとにでちゃったってやばいっていうときに波が来ちゃってバランスが悪くなって、日大が行ってしまった。
(順位決定戦は)
順位決定戦は5位から8位を決めるレースで、みんなのやる気も微妙な感じがアップからしていて、アップからそんなに合ってないのが目立っていた。行けるかなーと思っていたら、試合でも最初から最後までばらばらで、最初の方はごり押しで、でもそうすると中盤、体力が残ってなくて。最後は上げることができたが、中盤の粘り強さが足りなかった。
(今大会を終えてコックスとして感じたことは)
やっぱり練習の時からロスが多かったりすると、試合出ても直ることはなくて、そういうところをないがしろにした状態で、試合出てもどうせ勝てないので、もっと練習の時から危機感をもって漕手に直させないといけないなと思った。
(全日本に向けて)
順位決定戦は5位から8位を決めて、基本しょうもないので、次はどんなクルーでも決勝Aに出たい。コックスは艇の中で一番絶対的存在でなければいけないので、そこは先輩後輩関係なく言えるように自分に自信もっていきたい。
【M2-】使用艇:INDEPENDENCE
S:細田外嗣(法3)
B:小坂哲生(商3)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選E組 | 1:44.51 | 3:31.81 | 5:22.40 | 7:15.01 | 1着 | 準決へ |
準決C組 | 1:44.29 | 3:35.22 | 5:29.84 | 7:23.86 | 3着 | 敗退 |
ナショナルチームにも選抜された慶大が誇る男子舵手なしペア。しかし、今大会は苦しいものだった。とはいえ、予選の試合は流石の試合運びだった。スタートで出遅れ、500m地点を2位で通過と調子を上げられなかったが、しっかりと出直すと1000m地点では2秒以上の差をつけて首位に躍り出る。その後も順調に艇差を広げ、7:15.01でゴール。準決勝進出を決めた。しかし、タイムでは全体6位と実力を出し切れない結果となった。
そして、大会3日目の準決勝。今回は1着と2着がそれぞれ決勝と順位決定戦に進む。この二人にかけられている期待を考えれば1着は絶対条件。そんなプレッシャーもあったのかもしれない。この日もスタートで出遅れた。500m地点で3位と、苦しい滑り出しとなる。中盤からの盛り返しで2位まで巻き返したが反撃もここまで。1500mあたりでここまでの無理がきたか、周りのスパートについていけない。タイムは7:23.86で3着。ここで敗退となった。
大会を振り返る細田は「全く自分たちのやることができなかった」と語った。自分たちの漕ぎも、実際のタイムについても全く満足できるものではなかったという。大会の2週間前まで上海で大会に出場、また、短い期間で艇が3度も変わった。そんな今までにない環境の変化が選手に与えた影響は計り知れない。しかし、それを踏まえたうえで細田は「なんも言えない」と今回の結果をかみしめる。今大会では振るわなかったが、次の舞台はまだ残っている。上海の経験を今回は生かせなかったが、次は確実に力に変えなくてはならない。「勝てなかった分全日本で優勝しないといけない」そう語る細田の瞳には固い決意が映っていた。その言葉が現実になることを信じたい。
(記事・岩本弘之)
選手コメント
細田外嗣
(予選と準決勝を振り返って)
全く自分たちのやることができなかったレースだった。
(やりたかったことというのは)
スタートで出て、強みのコンスタントで楽なリズムで漕ぎたかった。タイムの話をすれば、7分を切るタイムは必ず出せると思っていたし、練習では出ていたからまさかこうなるとは思っていなかった。
(意外な結果だったか)
何も言い訳はできないけど、なんも言えない。
(スタートでの焦りは)
全体を通して自分たちの漕ぎができていなかった。最初から自分たちの漕ぎができていない中でどうしようということで、思うように漕げていて出られたら焦った。そこからどう立て直そうかなと考えているうちに2000mが終わってしまった。
(夏の練習は)
この大会の2週間前に上海でアジア選手権があってそれもペアで出た。それに向けてまず練習をしていて、それは4位。向こうで艇もオールも借りていて、さらに帰ってきたら新しい艇が届いて艇が3回変わったり、環境が変わったりしたこともあって普段とは違う状態でインカレに臨んだ。でも、惜しいとかじゃなくて相当ひどいタイムだからなんも言えない。
(ナショナルチームの経験は)
他の香港とか中国が日本とは違うすごくいい漕ぎをしていて、あれを目指そうということでやった。オリンピックのジャケットとかを着た人がいっぱいいた。ただ、軽量級ではちょっといいタイム出せたから、いけるかなとは思っていた。アジア大会の都合でエイトの選考前にペアのクルーを確定させなくてはいなくて、今回一緒に漕いだ小坂はエイトに乗ることをあきらめて乗ってくれたということもあってすごく申し訳ない。
(ペアを組み始めたのは)
8月の初めか7月の終わりくらいで結構長い。
(全日本について)
全日本も多分同じクルーで行くと思うけど、小坂は部の中で1番エルゴ回すし、僕が頑張ってあと1か月で努力して、インカレで勝てなかった分全日本で優勝しないといけないと思うので頑張りたい。
【M2+】使用艇:CLAREMONT→詳しい記事は別ページにて掲載
C:米澤一也(政4)
S:吉田高寅(経2)
B:高林拓海(理4)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選A組 | 1:51.98 | 3:49.44 | 5:48.61 | 7:46.61 | 3着 | 敗復へ |
敗復A組 | 1:54.12 | 3:52.81 | 5:53.07 | 7:52.65 | 1着 | 決勝へ |
決勝 | 1:52.92 | 3:50.41 | 5:47.32 | 7:42.62 | 2着 | 銀メダル |
【M2×】使用艇:CITIUS
S:佐々木多聞(総4)
B:大津匠(政4)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選E組 | 1:36.84 | 3:20.95 | 5:11.96 | 7:00.60 | 2着 | 敗復へ |
敗復E組 | 1:41.60 | 3:28.33 | 5:16.56 | 7:06.05 | 1着 | 準決へ |
準決C組 | 1:40.40 | 3:26.04 | 5:18.91 | 7:12.02 | 3着 | 敗退 |
【M4×】使用艇:MAJESTIC
S:岸本光平(法2)
3:有馬康耀(経3)
2:藤原健太郎(経2)
B:辻井将仁(総2)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選D組 | 1:36.98 | 3:14.56 | 4:53.16 | 6:29.78 | 2着 | 敗復へ |
敗復B組 | 1:38.70 | 3:19.20 | 4:59.58 | 6:42.57 | 2着 | 準決へ |
準決B組 | 1:36.18 | 3:15.68 | 4:56.48 | 6:39.85 | 3着 | 敗退 |
【M1×】使用艇:JIRO
石渡達哉(商3)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選C組 | 1:51.05 | 3:46.68 | 5:41.80 | 7:42.50 | 2着 | 敗復へ |
敗復A組 | 1:52.38 | 3:50.01 | 5:50.24 | 7:50.12 | 2着 | 敗退 |
【W4×+】使用艇:Polaris→詳しい記事は別ページにて掲載
C:池田可南子(文4)
S:渥美優(環2)
3:野方千裕(政3)
2:萩原沙柚子(政2)
B:流石揚子(総4)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選D組 | 1:50.14 | 3:43.59 | 5:39.11 | 7:39.11 | 1着 | 準決へ |
準決C組 | 1:50.47 | 3:44.21 | 5:38.34 | 7:36.32 | 4着 | 敗退 |
【W1×】使用艇:Le Ciel→詳しい記事は別ページにて掲載
芝崎佐和子(経2)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選B組 | 2:01.20 | 4:06.81 | 6:15.08 | 8:23.24 | 4着 | 敗復へ |
敗復B組 | 2:07.51 | 4:21.12 | 6:34.27 | 8:46.02 | 1着 | 準決へ |
準決B組 | 2:03.10 | 4:15.54 | 6:29.15 | 8:38.71 | 3着 | 敗退 |
第56回オックスフォード盾レガッタ及びレース結果
9月24〜25日に全日本大学選手権大会と同時開催される本大会は、昭和34年に来日したオックスフォード大学が、帰国に際して当時の協会に寄贈した盾をめぐって開催された大会。本大会にもオックスフォード大学が出場し、大きな注目を集めた。出場クルーは全て男子エイトであり、慶大からは3艇出場した。学生クルーから社会人クルーまで出場するため、学生クルーは苦戦を強いられた。 慶大Aクルーは予選を1着でフィニッシュし、準決勝に進出する活躍を見せた。また、BクルーやCクルーは、1年生が中心となっている。この大会を通じて大会独特の緊張した雰囲気を味わい、早慶レガッタに向けてさらに実力をつけて欲しい。
【M8+A】使用艇:IWAO
C:黒田諒(商2)
S:須田祐介(経2)
7:辻雄基(理2)
6:朝比奈寛(文2)
5:岡山卓生(政2)
4:谷川陽(政2)
3:奥山清弘(経3)
2:南雲正樹(商2)
B:長谷裕太(経4)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選C組 | 1:33.62 | 3:13.97 | 4:53.58 | 6:31.65 | 1着 | 準決へ |
準決D組 | 1:34.18 | 3:11.44 | 4:54.98 | 6:35.19 | 3着 | 敗退 |
【M8+B】使用艇:MASURAO
C:中居誠大(経2)
S:宮嵜裕之(法1)
7:栗野稜平(政1)
6:コントレラスピート遥介(経1)
5:鈴木魁(経1)
4:八木志洋(文1)
3:桝野太郎(経1)
2:三輪崇(商1)
B:堀優作(商1)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選C組 | 1:38.99 | 3:21.98 | 5:07.03 | 6:49.31 | 4着 | 敗復へ |
敗復F組 | 1:35.47 | 3:12.51 | 4:51.67 | 6:29.74 | 2着 | 敗退 |
【M8+C】使用艇:LEVIATHANⅡ
C:福原涼介(経1)
S:和田拓海(文4)
7:平本尚暉(経2)
6:兼杉春輝(政1)
5:荒谷大地(経1)
4:貴舩隆介(商1)
3:堀江直人(経1)
2:郡山創(商1)
B:前田翼(文1)
| 500m | 1000m | 1500m | 2000m | 着順 | 結果 |
予選A組 | 1:44.65 | 3:28.20 | 5:18.59 | 7:05.46 | 4着 | 敗復へ |
敗復B組 | 1:41.48 | 3:27.57 | 5:17.04 | 7:06.06 | 3着 | 敗退 |
(写真・高橋廉太朗、岩本弘之、辻慈生)