前節終了時点でインカレ出場圏外の8位だった慶大は、何が何でも勝利をつかみ取りたい桐蔭大戦に臨んだ。前半23分に山本哲平(政4・國學院久我山高)の2試合連続ゴールで先制点を奪う。その後も集中した戦いで桐蔭大にゴールを割らせず、1-0で勝利した。チーム一丸となってつかんだ「インカレ出場」。荒鷲軍団が本拠地である下田Gで喜びを爆発させた。
関東大学サッカーリーグ 第22節
2016/11/12(土)15:00KO @慶大下田G
慶應義塾大学1-0桐蔭横浜大学
【得点者(アシスト者)】
【慶】23分 山本哲平(手塚朋克)
◇慶大出場選手
GK 上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース) |
DF 溝渕雄志(環4・流通経済大付属柏高) |
DF 宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース) |
DF 豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18) |
DF 井上大(総4・國學院久我山高) |
MF 落合祥也(商1・横浜FCユース) |
MF 片岡立綺(総3・桐蔭学園高)→91分 李元(政4・慶應義塾高) |
MF 手塚朋克(環3・静岡学園高) |
MF 松木駿之介(総2・青森山田高) |
FW 渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)→88分 矢野峻寛(文4・暁星高) |
FW 山本哲平(政4・國學院久我山高)→94分 齋藤勇太(理4・都立大泉高) |
インカレ出場権を獲得するため、是が非でも勝利が必要な慶大。けがで戦列を離れていた溝渕雄志(環4・流通経済大付属柏高)が右サイドバックに復帰した。GKにも負傷明けの上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)を起用した。そして大きく変わったのは、ベンチ入りメンバーだ。多くの4年生がベンチ入りし、チームをサポートした。
慶大は前半開始直後の4分、桐蔭大GK田中のロングキックに反応した浅川に裏を取られ、際どいシュートを放たれいきなり肝を冷やす。だが、6分に中央を華麗なパス交換で崩し、最後は山本がシュートを狙うと、続く11分にはカウンターからチャンスを作る。山本が裏に抜け出すと松木駿之介(総2・青森山田高)、渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)とつないで最後は片岡立綺(総3・桐蔭学園高)がミドルシュートで積極的に先制点を奪いに行く。慶大が徐々にペースを握り始めると23分、ついに均衡を破る。豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)のロングボールに抜け出した山本が右サイドへサイドチェンジ。それまで仕掛ける機会をうかがっていた手塚朋克(環3・静岡学園高)が右サイドでマーカーを見事に振り切り、ファーサイドへクロスボールを送る。そこで待っていたのは山本だった。得意のボレーシュートを叩き込み、慶大が待望の先制点を挙げる。「いい流れでアシストできたことはすごく心の余裕にもつながった」と直後の24分にも手塚がドリブルで切れ込んでシュートを放ち、ゴールへの積極性を見せる。42分、左サイドから桐蔭大にゴール左隅を突くシュートを放たれたが、上田のファインセーブで難を逃れると、リードして前半を終える。
後半、追加点が欲しい慶大はセットプレーから好機を創出。47分、51分と立て続けに井上大(総4・國學院久我山高)の精度の高いキックを豊川がヘッドで合わせるが、枠をとらえることができない。すると63分、右サイドからのクロスボールの折り返しを浅川に詰められ、ゴールネットを揺らされる。しかし、これはオフサイドの判定。勝てばインカレ出場の可能性が出てくる桐蔭大にゴール前まで攻め込まれる場面が増えたが、主将の宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース)を中心に集中した守りを見せる。
アディショナルタイムには李元(政4・慶應義塾高)、齋藤勇太(理4・都立大泉高)ら4年生を投入。チームの想いを背負った2人の4年生が関東リーグデビューを果たした。そしてついに試合終了のホイッスルが響き渡った。この結果、第21節時点で6位の流通経済大と7位の駒大がともに敗れたため、慶大は6位に浮上。見事、インカレへの出場権を獲得した。
「関東リーグ制覇」を目標にスタートした今シーズン。蓋を開けてみれば、リーグ2位の得点数とは裏腹にリーグワースト2位の失点を重ね、勝ち点も思うように伸ばせなかった。それでも、苦しい戦いの末に土壇場でつかんだ3年連続の「インカレ出場」。過去2年は2回戦敗退、初戦敗退と思うような成績を残すことはできていない。だが、「出続ける中でチャンスが来る。いよいよ上位を目指していいんじゃないか」(須田芳正監督)、「日本一を最後に取って卒業できればいい」(宮地主将)とチームの野望を語る。3度目の正直。さらなる高みへ、慶大の「本気」を見せて欲しい。
(記事 森本凜太郎)
試合後コメント
須田芳正監督
(今日の試合を振り返って)最終戦だし、我々には勝利しかなかったので、そこへ集中力しようと話していました。もしかしたら、今シーズン最後になるかもしれなかったので、やり切ろうと言っていたし、本当にチームが一つになっていい試合をしたと思います。(失点する試合が続いたが、1点のリードをどう捉えていたか)まず、失点が多い原因としてはあまりにもボールを奪いに行くことは大切なんだけど、奪いに行くということは自分のゾーンを空けて行くということ。そのゾーンを空けると、次の人もしっかりと行かなければいけない。そのチームとしての連動が重要なんだけれども、うちらはその能力がないんじゃないかと思っていました。特にボランチにそういう選手を置いている訳ではない。特に(片岡)立綺は攻撃のところや、ゲームをコントロールする能力を期待しているので、チームとしてしっかりブロックを作ろうじゃないかと話しました。そういう練習を1週間やってきて、今日はそれがしっかりとできていたと思います。あとは、もちろんゲームだから決定的な場面が2、3回はあってそこにどれだけ粘り強くやれるかというところでした。キーパーが出ちゃっても元貴がかきだしたり、長身の選手に対して最後まで粘り強く戦えたり、そういう集中力が出ていて、無失点につながったんじゃないかなと思います。(リーグ戦の総括)最初は優勝というのを目標にしていましたが、今年はやっぱり失点が多かったかなという印象です。それは前から行きたいという選手が多かったんだよね。そこで、攻撃に焦点を当ててトレーニングしていたこともあって、守備がちょっとおろそかになったり、攻撃しているときの守備の準備だったり、ちょっとしたところからの失点が非常に多かったと思います。やっぱりリーグワースト2位では、上位にはなかなか食い込めない。得点はリーグで上から2位なんだけど、失点をもう少し減らしていかなければというところが反省点です。結果的に6位でAクラスには入ったけど、優勝争いができなかった原因はそういうところにあると思います。ただ、去年、一昨年とすごく守備を重視してやっていた部分があったが、今年はチャレンジとして「攻守一体」。守備はしっかりやるんだけれども、攻撃のところにも時間を割いてトレーニングしてきたので、そういった意味ではそのチャレンジに対して、上手く行かなかった結果失点が多くなったのかなと思います。チャレンジの中なので、インカレもあるし来シーズンのリーグ戦ではそういうところをもう一回見直していきたいと思います。(インカレでの目標と意気込み)僕が一昨年、インカレの2回戦で負けたときにインカレに出続けるチームを作りたいと話しました。去年も出て、今年も出られる。出続ける中でチャンスが来るんじゃないかと。これで3年連続ということで、いよいよ上位を目指していいんじゃないかと思っています。そのためにも、今度は一発勝負ということも考えながら守備のところをしっかりやって、先手を取られないことを意識してできるかぎり上を目指して頑張っていきたいと思います。
宮地元貴主将(総4・東京ヴェルディユース)
(今の気持ち)まずは関東リーグ最終節という特別な試合を、ここ下田でやれたという事はすごく幸せです。そういう大一番で勝てたということが嬉しいですし、他の力もあったのですが、インカレ出場という僕たちが設定した新たな目標を達成できたので、純粋に嬉しいです。(今日の試合内容について)最初はちょっと硬い部分もあったのですが、試合を通しては自分たちのサッカーができましたし、後半相手に対応する形になって、大きな展開になったのですけど、そこでも粘り強く無失点に抑えたということが評価するべきところだと思います。(リーグ戦6位でインカレ出場という結果について)リーグ戦6位という結果だけ見るとすごく悔しいんですけど、7位だとしても、なんとしてもインカレ出場への望みをつなげようと試合に臨んだので、自動出場権を得られたのは嬉しいです。(リーグ戦での自身のパフォーマンスについて)もちろんいい時もあれば悪い時もあって、特に前期は悪い試合が多かったんですけど、その中で周りが支えてくれて、僕だけの力じゃなく、チームで僕を支えてくれたので、個人としてはまだまだですけど、このチームは僕が誇れるチームだと思っています。(ポイントとなった試合)やっぱり後期の早慶戦ですね。早稲田に前期リーグは勝ったんですけど、それ以降負け越していて、あの試合に負けちゃうと自分たちも残留争いに巻き込まれていたし、早稲田が2部降格という結果になってしまったんですけど、僕たちが当事者でもおかしくなかったわけで、あの1戦で勝利を得られたということがすごく大きかったと思います。(インカレに向けてどのような準備を進めるか)1回インカレ出場圏外になって、僕たちは一度死んだ身なので、謙虚な気持ちを忘れずにまたすぐ練習もあるので、1日1日を大切にして、一戦必勝の精神で戦って日本一を最後に取って卒業できればいいと思います。
井上大副将(総4・國學院久我山高)
(今の気持ち)他力だったのですが、まずは自分たちが勝たなきゃ可能性はないということで、しっかり勝てたことが素直に嬉しいです。(今日の試合内容について)自分たちがやろうとしている事は、1試合を通して割とできたと思います。ただ押し込まれた時に、自分たちがどこでラインをセットして、裏に行かせないかということを、徹底できなくて、ズルズルと下がってしまうシーンがあったので、そこはインカレに向けて修正したいと思います。(インカレ出場という結果について)もともと関東リーグ優勝という目標を立てていたので、それを変更したことはすごく悔しかったです。ただ、設定し直した目標を達成できたという事は自分たちにとってプラスになったかなと思います。(自身のパフォーマンスについて)今年1年は比較的自分が思うようなプレーができたと思うんですけど、それが勝利につながらなかったので、後は試合を決定付けられるようなプレーを少しずつ、あと少しなんですけど増やしていけたらいいなと思います。(ポイントとなった試合)チームとしては後期の法政大戦が、ターニングポイントになったと思っています。2試合怪我で出てなかったんですけど、蹴るサッカーから、自分たちがイニシアチブを握って戦うサッカーに変えていって、それでいい形で試合に入ることができたので、その流れがあったのでこういう結果になったのだと思います。(インカレに向けて)次はもう一発勝負なので、強かに勝つという練習もしなければいけないし、後は自分たちがリーグ戦を通して培ってきたものを出していかなければいけないので、課題はたくさんあるので、一つ一つ修正してやっていきたいなと思います。
山本哲平(政4・國學院久我山高)
(インカレ出場が決まった率直な気持ちは)自分たちとしては試合に臨む前から勝つしかインカレに行く道はないと思っていました。もちろん他力なので勝っても行けないこともあるし、そのなかでやることをやって、人事を尽くして天命を待つということを意識しました。結果は自ずとついてきたと思うので、率直に嬉しいですね。(インカレ出場条件は複雑でしたが、他会場の結果は気にしていましたか)あまり気にしてはなかったですけど、タッチラインのところに行ったときに誰かが流経大負けているという話とかしていたので、そうなんだと思いました。ただ自分たちが勝たなければ行ける可能性はないので、他力ではありましたが、あまり気にはしていなかったです。(今日の試合内容を振り返って)ここ最近失点が多いなかで、失点0で抑えられたというのはインカレにつながると思います。得点は少なかったですけど、いつもよりは安定した試合運びができたと思うので、今日のような試合をインカレで続けることが上に行くには大切だと思います。(先制点を振り返って)後ろからのフィードが裏に抜けて、自分で行くことも考えたのですが、反転して手塚が見えたので一度預けました。手塚には試合前からずっと俺にクロスを合わせて来いと言っていたので、狙ったのかは分かりませんが、たまたま流れてきて、自分はボレーが得意なので決めるだけでした。(インカレへ向けての意気込み)自分たちは一度死んでいる身だということを考えて色々と感謝しなければいけないと思います。去年や一昨年は負けることを恐れて大胆なプレーを出来なかったり、自分たちの実力を出せなかったりと試合をしていて感じたので、そこを改善して、今日のようにチャレンジしながらしっかり守るというのを徹底したいと思います。
李元(政4・慶應義塾高)
(インカレ出場おめでとうございます)ありがとうございます。(今の気持ちは)うれしいです。(初出場だがどういう意気込みで入ったか)勝ってる状況だったし、昨日の練習から36番が入ってきたらマンツーマンでやるって言われていたので、出たいという気持ちもあったかもしれないですけど、でも勝っていたのでプレッシャーがありました。(ベンチからの指示は)とにかく36番に放り込んでくるから、ファーストで競るというところと、とにかく36番につけと。あいつに自由にやらせるなと言われました。(うまくいったか)そうですね。最後にオーバーヘッドがありましたけど、あれはきつかったので。全体的に最後のきつい時間に声出して盛り上げるというところも含めて0で守れたことは良かったです。(塾高から7年目で特別な思いもあったのでは)高校の時から目標にしていたし、大学1年のときから目標にしていて、4年生の最後のリーグ戦で出させてもらって、自分の中でやってきたことが形として見えたのがすごくうれしいです。(インカレに向けて)トーナメントになって勢いも大事だと思うし、そこに至るまでの練習でまだまだ突き詰められることもたくさんあると思うので、そこをチームとしては突き詰めていくし、個人としてもこの先サッカーがないとはいえ少しでもレベルアップできると思うし、あとは自分たち4年生が中心となって1個1個の練習を質の高いものにしていければいいと思います。
溝渕雄志(環4・流通経済大付属柏高)
(今の気持ちは)勝つことが絶対条件だったので、他会場の結果を気にせず勝つことだけに集中しました。すごいホッとしています。(今日の試合を振り返って)勝たなきゃいけないっていうプレッシャーもありましたが、やってきたことを崩さずにできた。自分達がやってきたことをやろうと一週間集中してやってきて、それが今日の得点の形につながった。守備もラインを下げずにアグレッシブに戦えたことがいい試合をできた要因です。(試合中他会場の結果は耳に入っていましたか)全く聞いてないです。勝てば何かあると思っていたので、試合が終わった時すごく嬉しかったです。(リーグ戦を振り返って) 正直、開幕前のイメージとはかけ離れたシーズンでした。結果的に優勝からインカレに目標を変えました。それでも苦しい試合が続いて、その中で(インカレ出場を)しっかり勝ち取れたのは、後輩に何か残せるんじゃないか、残せるチャンスを得たと思っています。とても充実したシーズンかなと思います。(インカレに向けて) 目標は日本一。少し時間が空くので、もう一回自分達がやろうとしているサッカーを見つめ直して、そしてインカレまでの時間を有意義に過ごしたい。毎試合毎試合全力で戦っていきます。
豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)
(インカレ出場おめでとうございます)ありがとうございます。(試合を振り返って)勝たなきゃ何もないという試合で、最後になるかもしれないというのもあって、いろいろな思いを持って臨んで、本当にみんなの力が1つになって、失点をしないで勝つというゲームがほとんどない中でこういういいゲームができたのは本当によかったと思います。(6位でインカレ出場となった)そこはもう他力であまり考えてなかったので、結果的にこういう風になったのは、日頃出ている選手だけじゃなくて、部員全員で常にサッカーに真剣に取り組んでいるという成果がいい結果につながって運をつかめたと良いように捉えています。まだ自分たちがサッカーできて本当にうれしい気持ちでいっぱいです。(ディフェンスで対陣した相手について)本当は11番の選手が出てくると予想していたんですけど、10番の選手が出てきて、前期にやられている相手だったので、足元に受けるのが上手い選手なのでそこをしっかりつぶそうと入ったんですけど、思ったより相手がシンプルに裏を狙ってきたので、そこに対してしっかり対応しようと取り組みました。代わって長身の選手が出てきて、そこに競り合いで負けるのはしょうがないから、しっかり体をぶつけることができたと思います。(攻撃面でも競り合いやフィードで貢献していた)そうですね。得点のシーンに絡めたのはうれしいです。セットプレーは2本自分がフリーで合わせられているシーンがあったんですけど、ああいうところで決めていればもっと楽な試合ができたと思うので、そこは決められるように練習していければと思います。(インカレに向けて)初戦まで1か月弱あるので、まずはしっかり休んでこの勝利を喜びあって、そこからは切り替えて守備面も詰める場所があるので、みんなでやっていきたいと思います。
手塚朋克(環3・静岡学園高)
(リーグ最終戦となりましたが振り返って)今日勝たなきゃインカレの可能性はなかったというのを考えるとやっぱり試合展開が雑になってきてしまうというのがあったので、自分は落ち着いて役割を果たして、どんどん前に仕掛けるということを意識しました。ただ前半の最初のほうはちょっと上手くいかなったのですが、ああやってアシストをして流れをつかむことができたのでそういう意味では試合を通して個人的にはすごく良かったと思います。(大事な試合での貴重な1点のアシストを記録しました。感触は)ターゲットとして哲平くんのことを意識していました。松木のことも意識していたのですが、哲平くんに「そろそろ俺にパス出せ」ということも言われていましたし、ああやっていい流れでアシストできたことはすごく心の余裕にもつながったと思います。(インカレまで間が空きますが、集中して取り組みたいことなどは)得点を重ねることが最近の試合でできているので、あとは自分のクロスで点をたくさん入れられるように全員でコミュニケーションをとっていろんなことを共有していければもっと大量得点できると思うので、そういう意味では攻撃の部分をもっと詰めていけばいいなと思います。(インカレに向けて意気込みを)インカレへの思いは強くて。1年生の時も自分はベンチにも入れない状況で大敗してしまって、2年生の時は自分のパフォーマンは良かったのですが、やっぱりチームの勝利に貢献できなかったので。そういう意味ではすごく悔しい思いが詰まっている大会なので自分のプレーをしつつ、3年生なので勝利に導けるようなプレーをして活躍できればいいなと思います。
渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)
(今日の試合を終えて)とにかく勝ちが必要な試合だったので、90分間通して結構硬い試合になったんですけど、勝てたので良いかなと思います。守備の部分も最初から最後まで安定していたので、その部分でも良かったと思います。(今日の試合の結果、インカレ出場を決めたが)チーム的に苦しい時期もありましたけど、本当に皆で頑張って一試合一試合やってきた結果がこうして6位という順位に結びついたと思うので、本当にチーム全体で掴んだインカレ出場だと思います。(今日の試合前の気持ちは)今日の試合に負けたらもう4年生とできる試合は無いので、本当に自分の力は全て出そうと思っていました。それはチーム全体もそう思っていたと思いますけど、今日は何が何でも4年生の為に頑張ろうという気持ちでした。(今日の試合での狙いは)守備の部分で言えば、全て狙い通りにいったという感じで、前線のセットの位置だとか、プレスのかけ方だとか、ボールの取りどころとかいう部分をしっかりやれて、相手も一試合を通して攻め手がないような印象で終われたので、良かったと思います。ただ、もう少し攻撃の部分でボールを繋いでマイボールの時間を長くしたかったんですけど、チーム全体的に緊張している部分もあって、上手くいかなかったですね。後は、前半からサイドの高い位置を狙っていこうというのがあったんですけど、良い意味で言えば意識してやれていたけど、悪い意味ではそればっかりになってしまって、蹴ろうという意識が強くなってしまった気がします。そういう所で落ち着かなくなってしまった部分もありました。(後半の戦い方は)守備の部分は前半と変わらず、攻撃では、監督も言っていたし自分ももう少し繋ぎたかったんですけど、なかなか出来ませんでした。(ピッチ内ではどんな声をかけていたのか)監督も含め、自分ももっと繋ぎたいという気持ちはあったんですけど、中でやっているとそれも難しいことが多くて、今日はもう1点を粘り強く守りきるしかないと思ったので、最後まで粘り強くやろうということを言っていました。(インカレに向けて)3年連続で出ることができて、僕は1年目を応援席で、2年目をピッチで経験したんですけど、3年目はもっと高い位置を目指さないといけないと思うし、3年連続で出ているチームとしては、ベスト4、優勝を目指していくべきだと思うので、良い波に乗れれば可能性はあると思いますし、根性論とかではなく、良いサッカー、良い準備をして臨みたいと思います。
片岡立綺(総3・桐蔭学園高)
(今日の試合を振り返って)相手の11番と12番がキーマンだということは分かっていて、11番は出場しなかったのですが、その代わり出てきた10番と12番に仕事をさせないというのを1つの鍵としてやりました。また、相手の左サイドの裏を狙うということを鍵に今日の試合に臨みました。(早い時間帯に先制することが出来ましたが、その後の戦い方は)他会場の結果とかもありましたが、とりあえず自分たちは勝たなければいけないですし、お互い勝ちに来ているのでオープンな試合にならないように守備は固く、失点は0を意識して点を取れるときに取ろうという意識でやりました。(後半は桐蔭大の反撃もありましたが)後半は相手が蹴ってくることは大体分かっていました。それでもマイボールにして相手陣地でやろうと意識していたのですが、押し込まれる時間帯は我慢というのを全員統一出来たのでそれが勝利につながったと思います。(インカレ出場が決まった瞬間の気持ちは)自分は交代したのでベンチで聞きました。勝てばプレーオフでも行けるかなと思っていたので、とりあえずはこの試合に集中していました。インカレ出場が決まって、素直に嬉しかったです。(インカレへ向けての意気込み)今は4試合連続で出させてもらっているのですが、インカレも出られるかは分からないので、日々の練習からアピールして頑張りたいと思います。
松木駿之介(総2・青森山田高)
(今の率直な気持ちを)4年生ともう少しだけ長くやれるということで、素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。(勝つしかないという状況で、気合いは入っていたか)他力でのインカレ出場という条件で、それでも自分たちが勝てばどこかひとつくらいは転けてくれるだろうと信じていたので、とにかく自分たちは勝つことに集中しようということで本当に気合いが入っていました。(試合を振り返って)1点目が良い形で入って後半は全員で守りきる形だったんですけど、途中から入ってきた4年生の方々がすごい前で頑張ってくれて後ろの僕たちが頑張らなきゃいけないと本当に奮い立たせられましたし、チーム全員で、ベンチメンバーも含めて勝ち取った勝利だと思います。(前後半通して相手にボールを持たれる展開だったが想定内だったか)リードしたことによって相手が出てこなきゃいけなかったので、僕たちはどうしても受けて立つというか。ただこの1週間で相手は途中から大きい選手が入ってくるのもリサーチで分かっていてそれに対しての対応を1週間かけてやってきたので特に焦らずやれました。(リードしてからのゲーム運びという面で前節の教訓は生かせたか)筑波戦に限らずこの1年間通してリードした後なかなか守りきれないという試合が多かったので、最後にそれを経験として生かせたことはインカレに向けても良い財産だったかなと思います。(昨年のインカレでは悔しい思いをしたが今年のインカレに向けて意気込みを)去年はあっけなく初戦で終わってしまったので、今年は上まで行って4年生を最後笑って卒業させることができるように、下級生の僕たちが一生懸命やりたいと思います。
落合祥也(商1・横浜FCユース)
(今日の試合を振り返って)今日はもう他力だったんですけど、自分たちには勝つしか条件がなかったので、先に点を取って何が何でも勝ちに行くというゲームでした。(今年のリーグ戦を振り返って)正直自分が良かったと思える試合はあまりなくてまだ不完全燃焼なので、ここからインカレに向けて練習でレベルアップして、インカレで成長した姿を見せたいです。(監督から多く声をかけられていたが試合中に意識したことは)終わりの方とかは、繋ぐのか前の裏に蹴ってFWを走らせるのかというところをはっきりしようと言われていたので、そこは時間帯によって落ち着かせる場面は落ち着かせて、最後の方は蹴って時間を稼ぐというのを意識しました。(インカレに向けて)インカレはこのメンバーでやる最後の大会なので、1日も長くやって最後の決勝をみんなで勝って終わりたいです。
上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)
(試合を振り返って)相手も勝ったらインカレ出場の可能性があるという同じ状況での戦いだったので、相手も前半からずっと背後を狙って走ってきて、うちもうちでボールを頑張ってポゼッションして、という感じで…。練習でやってきたことはできたかなと思うのでそれは良かったですけど、相手もすごいエネルギーだったので、難しい試合でした。(負傷離脱していた間、外から試合を見て感じたことは)良かった試合も悪かった試合もいっぱいあったと思うんですけど、練習でできている時とできてない時というのが試合に出ている時よりもよく見えました。だからその見てきたものを伝えたりして、上手くピッチ内に 一個の経験として還元できたらなと思っていました。色々見えましたね。スタンドからは。(後半はかなり押し込まれたが、相手のプレッシャー、危険さは感じていたか)そうですね。めちゃくちゃきていたので。でも本当にずっと攻められていた印象なんですけど、四年生を中心にみんな体張ってくれました。僕もシュートっていうシュートは止めていないので、本当にDFが頑張ってくれたなって。ありがたいです。(チームとしても久々の無失点だった)0(失点)は僕としてもやっぱり理想の形で、毎日目指していてもやっぱり難しいものなので、最終節、下田でみんなの前でできたのは本当に嬉しいし、それがインカレにつながったのはもっと嬉しいし、0(失点)は素直に良かったです。(インカレに向けて)インカレはトーナメントですし、4年生とできるのも最後になっちゃうので、一試合一試合気持ちを入れて大切に戦いたいです。