六大学戦第二戦は早慶戦となった。序盤は早大の強靭なDF陣に阻まれなかなか得点を決めることができなかったものの、出原佳代子(経3)の得点を皮切りに徐々に攻撃のスイッチが入り、白子未祐(文3)らのゴールでリードを3点差まで広げる。このまま連勝かと思われたが終了間際に立て続けに失点し、同点に追いつかれて試合終了となった。
六大学戦 第2戦 vs早大
3/1(土) 8:20ドロー
@早大東伏見アメフト場
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 2 | 3 | 5 |
早大 | 1 | 4 | 5 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 49 | 横田真央 | 経3 | 渋谷幕張 | 0 |
DF | 3 | 大木茉莉 | 総3 | 慶應NY | 0 |
DF | 62 | 櫨本美咲 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 11 | 竹村薫 | 環3 | 桐蔭学園 | 1 |
MF | 73 | 伊藤香奈 | 経2 | 慶應女子 | 1 |
MF | 77 | 橋本ひかる | 政2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 96 | 白子未祐 | 文3 | 慶應女子 | 2 |
AT | 32 | 友岡阿美 | 政2 | 慶應女子 | 0 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 商2 | 慶應女子 | 0 |
AT | 72 | 吉岡美波 | 理2 | 大妻多摩 | 0 |
AT | 99 | 出原佳代子 | 経3 | 慶應女子 | 1 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 28 | 大沢かおり | 経2 | 学芸大附属国際 | 0 |
DF | 19 | 中原早紀 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 94 | 吉原茉莉那 | 法3 | 学習院女子 | 0 |
MF | 66 | 石川のどか | 政2 | 品川女子学院 | 0 |
MF | 89 | 山﨑茉莉花 | 政3 | 渋谷幕張 | 0 |
MF | 97 | 小久保磨里奈 | 政2 | 慶應NY | 0 |
MF | 98 | 大橋知佳 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 95 | 村田葵 | 経3 | 慶應NY | 0 |
前回の東大戦では「2分で1点を取る」というチームの目標を達成し、大量得点で勝利を収めた。今シーズン初の早慶戦となった第二戦では、昨季FINAL4に進出した強豪・早大からどれだけ得点を奪えるか、今後行われる早慶定期戦に向けても注目の一戦となった。
開始早々にゴール裏からの突破を許し、先制点を与えてしまう。まずは追い付きたい慶大は前線でパスをつなぎ攻撃を試みるも早大のDF陣をなかなか突破することができない。しかしAT出原がゴールを決めると続けてMF竹村(環3)もゴールを決めて一気に逆転する。その後は早大の攻撃が続く場面もあったがしっかりと対応し、1点リードで前半を終えた。主将のゴールが良い攻撃の流れを作った。
後半も開始早々に失点すると早大の攻撃の時間が続くが、ここはDF陣が中心となって粘り強い守備を見せる。後半8分にMF白子が相手ファールを上手くものにしてゴールを決めると、その後2点を追加しリードを3点差まで広げる。しかし後半20分に相手の鮮やかなシュートが決まると、早大の攻撃を止めることができない。5分足らずで3点を奪われ、あっという間に同点まで追い付かれる。終了間際に怒涛の攻撃を仕掛けるも反撃は及ばず引き分けで試合終了となった。
「ディフェンスが強いチーム」(竹村副将)である早大に対して東大戦のように大量得点を奪うことはできなかったものの、一時3点リードまで広げられたことは大きな収穫と言えるだろう。だがそれだけに終盤での連続失点が悔やまれる。六大戦はまだ立大や明大などの強豪校との戦いも残っている。これらの強豪相手にもしっかりとディフェンスをしつつ大量得点で観客を楽しませてくれるような「超攻撃型ラクロス」を見せてほしい。
(記事:伊藤史織/写真:江島健生)
【ケイスポ選出”Grit”player!】
◇吉岡美波(理2=大妻多摩)
昨年は学生リーグ東海大戦で貴重なゴールを決めるなど、トップチームでも存在感を示した。得意のカットプレーを武器に活躍が期待される。
※チームスローガン”Grit ’n’Grind”にちなみ六大学戦では、今季活躍が期待される選手を紹介していきます!
以下、選手コメント
(試合を振り返って)結果として同点という形で終わって、後半3点差がついた中で悪い波が来た時に断ち切れなかったのが一番の反省だったかなと思います。やっぱりシュート精度だったりクリアの精度だったりはまだ詰め切れてなかったのでそこを次回の六大戦に向けて改善していきたいなと思いました。(ご自身の得点を振り返って)最近遠めからのシュートっていうのをすごく意識してやっているのでそれが決まって良かったっていうのはあるんですが、もっと決められるシュートがあったので、そこは意識してやっていきたいです。(東大戦後はどのような練習を)私たちは超攻撃型ラクロスを掲げているんですが、やっぱりそうすると前へ前への強さがありすぎてゴールへの引力が強くなっちゃうので、そうではなくて良い状態でリストレを越えることを意識して昨日からクリアの運び方をやっていました。(早慶戦ということで前戦よりも相手DFのプレッシャーが強かったが)早大はディフェンスが強いチームなので、それに覚悟は持って臨んだんですがやっぱり早大のディフェンスは強かったなっていうのが印象でした。(次戦に向けて)今、パス精度だったりシュート精度だったりというところにまだこだわれてないので、そこをもう少し上げれば試合内容とかも変わっていくのかなと思います。チーム全員でこの結果を受け止めて次に向けて頑張っていきたいなと思います。
大木茉莉(総3)
(今日の試合を振り返って)あんまりまだ整理できてないんですけど、絶対勝つという気持ちで望みました。慶大としては今年はあまり六大学戦を公式戦と意識していなかったのですが、やはり早大とやるとなると緊張するというか、凄く気持ちが入りました。でも後半の3連続失点のような悪い波がやはり来てしまいました。あの波は毎回どの試合にもあって、その波を試合の中でどのように調整していくかが最近ずっと課題になっていたんですけど、今日はそれが顕著に出てしまいました。この前の東大戦や他の練習試合でもそこをどういう風にしていくか考えようって言っていたんですけど……。最後ポンポンポンとやられたのは凄く悔しいですね。(六大学戦はこれからのシーズンに向けての調整期間的な位置づけということか)そうですね。そういうスタンスで今年はやっていこうって言っていたんですけど、早稲田ってなると気持ち的には入っちゃいますね。だから引き分けは凄く悔しいです。ここを圧勝して全勝優勝することが課題だったので。でも良い意味で課題になりました。(ディフェンスはチーム全体としてどうでしたか)まあ、悪くなかったんじゃないかと思います。最近合宿からずっとディフェンスを調整していて、今日の練習から通してやりたいこともやれていましたし。まだ課題のクリアのところが良くなかったんですけど、全体的には良かったと思います。(ご自身のプレーに関しては)今季掲げているのはアタックに参加することです。後半になるとMDも少し疲れてくるので、それを追い越してアタックに参加するという動きを心がけています。(自分の中での今日の出来は)いやまだまだかなってところですね……。クリアも弱気なところがあったので、しっかり自分で運んでやるという強い気持ちでやりたいと思います。 (今後に向けて)今年一年通して掲げていた圧倒的勝利で全勝優勝は、今回の引き分けで全勝ではなくなってしまったんですけど、まだ負けてはいないので、今後はしっかり圧倒的点差で勝利したいと思います。
吉岡美波(理2)
(試合を振り返って)試合には波がある、とコーチから言われていたんですが、後半終盤の波が落ちた時に立て直せなかったのが本当に悔しいです。ATが肝心なところで決めきれないと流れが悪くなってしまうんですが、その辺りでミスが多くなってしまいました。まだ六大学戦が続きますが、次は大事なところで取りきるようにしたいと自分でも思います。(早慶戦に向けての仕上がり具合は)自分には得意分野も不得意分野もあり、得意分野の方をもっとレベルアップさせないと試合では通用しないと言われています。自分の中ではまだまだ足りない部分が多いと感じているんですが、その得意分野の方も最近は上手くいかない事が多いです。苦手なプレーにもどんどんトライしないと成長出来ない時期だとは思いますが、それが実戦の中でまだまだできていないと感じます。私は早慶戦にも出場してたくさん活躍したいと思っているので、六大学戦からチャレンジ精神を持って戦っていきたいです。(とにかく今は試合に出ることが大事ということか)そうですね。試合になると自信が無くなって自分のプレーができなくなりがちなので、試合の中でも自信を持って臨むという姿勢を貫けなければ活躍できないと思っています。自信を持てるようもっと練習していきたいと思います。(具体的に苦手な分野と得意な分野とは)カットプレーとかは結構得意なんですが、1on1など自分がボールを持ったときにいかに強くゴールに向かえるか、というのが大きな課題です。そこで自分は逃げがちだと思うので、例えどんな強い相手だとしても、自分が自信を持って立ち向かっていけるような選手にならないとこれから通用しないと思っています。なので、その強さを身に付けなければいけないと思います。(立大戦に向けて)今日の早大戦同様、厳しい戦いになると思います。それでもフィールドに立つからには、自信を持って自分にできることをやっていきたいと思います。