【ホッケー(女子)】6得点を奪う圧勝で、TEAM2017初勝利!!/関東学生ホッケー春季リーグ 成城大戦

女子ホッケー

山崎のゴール後に喜び合う選手たち

2敗で迎えたプール3戦目。前半は慶大がボールを長く保持し、有利な展開で試合が進むも得点は決めきれず、互いに無得点で折り返す。しかし、後半は慶大のゴールラッシュ。1分にPCから三宅美紅(経3)の強烈なシュートが決まると、その後も今田あかり(法4)や児島沙也佳(経2)らがゴールを決め、最終的には6得点を奪った。終盤に1点を失ったものの相手に主導権は渡さず、嬉しいTEAM2017の初勝利となった。

 

平成29年関東学生ホッケー春季リーグ Bプール

 

5/5(金) 14:45試合開始 @慶應義塾大学日吉ホッケー場

 

 

前半

後半

合計

慶大

成城大

 

 

スタメン

GK 大野結花(商4)

DF 茂木みな美(経4)、木崎渚早(経3)、皆川真裕子(文4)、今田あかり(法4)

MF 三宅美紅(経3)、荒川理佳子(経3)、児島沙也佳(経2)

FW 山崎ほのか(商3)、高橋夏苗(文4)、石田怜子(文4)

 

 

ここまで駿河台大、早大と強豪を相手に敗れて2敗の慶大の相手は、昨季7位と格下の成城大。プール3位通過をかけた試合は、慶大のホーム日吉ホッケー場で行われ、多くの観客が声援を送った。

 

PCの前に作戦を立てる選手たち

慶大は試合開始早々から主導権を握る。前線での高橋夏苗(文4)の積極的な動きや攻撃的な縦へのパスなどでリズムを作ると、9分、相手ゴール前での密集から三宅美紅(経3)、荒川理佳子(経3)が立て続けにシュートを放つ。しかし、ここは相手ディフェンスに阻まれ得点はならず。前半の中盤にかけては、今田あかり(法4)や山崎ほのか(商3)が右サイドから攻撃を仕掛けてサークル内まで持ち込む場面も見られたが、得点を奪えない苦しい展開。23分にも、山崎のドリブルから相手のファールを誘い、続けて2度のPCを獲得するも、相手ゴールをなかなかこじ開けることができない。その後も、慶大がボールを支配し有利に試合を進めるも得点することはできず、互いにスコアレスで前半を折り返した。

 

倒れこみながらもスティックを合わせゴールを決めた児島(27番)

なんとしてでも勝利したい慶大。待望の得点は後半開始早々に生まれた。1分、山崎から児島沙也佳(経2)へパスが通るとサークル内で相手ファールを誘いPCを獲得。このPCで、三宅が強烈なシュートをゴールに突き刺し、先制点を奪った。勢いに乗る慶大は、3分にもPCを獲得すると、シュートのこぼれ球から立て直して今田の放ったシュートが入り2点目を奪う。5分には、「前半に決めきれなくて悔しかった」と語る児島がゴール前での混戦でボールに合わせ、悔しさを晴らす得点で3点目。後半開始5分間で3得点と連続した攻撃で成城大を圧倒する。14分には、PCからパスをつなぐと最後は山崎がゴールを決め、4点目を奪う。圧巻だったのは、5点目。18分、PCを獲得すると先制点を挙げた三宅が再びストレートに強烈なシュートを叩きこんだ。吉貴監督も「三宅のストレートは強いということを再確認できた」と語る三宅のゴールで、試合を決定づけた。その後は、互いに1点ずつを取り合い、6-1で試合終了。大量得点を奪った慶大が嬉しい今季初勝利を挙げた。

 

この試合2得点を挙げた三宅

ここまでは強豪を相手に思うように攻撃ができていなかった慶大だったが、今回は相手陣でのプレーを長く継続することができ、大量得点につながった。前半も得点は奪えなかったものの、相手にペースを渡すことなく主導権を握り、いいリズムで試合を展開。終盤に1点は奪われたものの、攻守両面において充実した内容の試合だったと言えるだろう。

 

次に控えるのは、順位決定予選。勝てば王座決定戦への出場をかけた試合に臨むことができるが、負ければ入れ替え戦に回ることとなる。初勝利の勢いそのままに、ここから2連勝で王座決定戦への切符を掴み取りたい。

 

 

(記事:重川航太朗、写真:森田悠資)

 

 

次戦 5/21(日) 順位決定予選 VS学習院大(Aプール4位)

 

9:30 試合開始 @慶應義塾大学日吉ホッケー場

 

◎関東学生ホッケー春季リーグ Bプール 星取表

 

 

慶應義塾

駿河台

早稲田

成城

勝ち点

得失点差

③慶應義塾

×

●0-9

●0-3

○6-1

-7

①駿河台

○9-0

×

△0-0

○7-0

16

②早稲田

○3-0

△0-0

×

○10-0

13

④成城

●1-6

●0-7

●0-10

×

-22

 

 

以下、コメント

 

吉貴奈津子監督

 

(今日の試合を振り返って)とりあえず久々に大量得点できたのでそこは良かったのかなと思います。(前半は点がなかなか入らず苦しみましたが)基本的にうちのペースではできていたので、ちゃんとショートカウンターをして敵陣にずっといるということをやってくれていたので、点が入るか入らないかはその時々なので、その雰囲気を崩さずにやれていたのは良かったです。前半と後半の間で、しっかり新しい気持ちで入りましょうと言って、早々に点を決めれたので、前半の方に関してはよく耐えてくれたという感じです。(PCからの得点が多かった点について)そうですね。もっとフィールドゴールを決めてほしいんですけど。後半からはストレートをしっかり狙うというのでやっていって、その中でやっぱり三宅のストレートは強いということを再確認できました。(監督から見た今日キーとなったプレーヤーは)今日はみんな頑張りました。みんなよくやっていたので、誰ということは言えませんね(笑)。(プール3位通過ということになったが、今後に向けて)下位プールに入ってしまった時点で、あとは全部勝つしかないので、次もしっかり勝って王座決定戦への切符を手に入れたいと思います。

 

今田あかり(法4・慶應女子)

 

(今日の試合を振り返って)大量得点をすることと絶対に無失点というところを目標にしていたんですけど、前半では攻めれているのに点が全然決まらないことでチーム全体として焦りがあったので、そこは苦しかったです。ですけど、後半で最初の方で点が入ったことでチームが勢いづいて結果的に6点取れたことは良かったと思います。(2点目のゴールのシーンを振り返って)自分のストップがミスになってしまって、それをいろんな人がフォローしてくれて繋げてシュートという形だったので、あまりいい形での点ではなかったんですけど、それでもゴールに押し込むということができて、それによってチームがさらに活気づいたことは良かったです。(ディフェンスでも存在感を見せていたと思いますが)私は攻めるディフェンスが得意なので、今日は自分の持ち味である攻めに参加することはできたんですけど、守りという部分で1失点してしまったり、終盤にバタついてしまって自陣で攻められることが多かったので、そこは反省しています。(今後に向けての意気込み)絶対負けられない試合で、ここで負けたら入れ替え戦に回って王座への出場を逃すという苦しい展開になってしまうので、ここでもう1回チームの反省と今日の大量得点を踏まえて、チーム一丸となって戦いたいと思います。

 

三宅美紅(経3・慶應湘南藤沢)

 

(今日の試合を振り返って)立ち上がりをチーム全体で意識していて、その中で前半で結構攻めることができていたのに、得点まで繋がらなかったことはすごく反省点です。ただ後半で、1点目が入ってからチームも流れに乗れたので、先制点をいかに70分の試合の中で早く決めるかがチームの課題かなと思いました。(ご自身の得点を振り返って)2点ともPCから決めたんですけど、練習していたことを試合にいかせたことは良かったんです。でも、もうちょっとフィールドゴールで決めたくて、それこそ前半に決めるチャンスはあったのでそこで次は決めたいなと思います。(今季初勝利となりましたが)嬉しいです。ただ目標としては「絶対勝利・無失点・無PC」を掲げていたので、悔しい部分もあります。なので次にそれは繋げたいです。(プール戦3試合を振り返って)春リーグの目標が「上位奪取」というところで、早稲田に勝つというところが私たちの一番の目標だったので、結構悔しい気持ちがあったんですけど、これから王座という目標に向かって頑張っていきます。(今後に向けて)また違うプレーをしてくる相手なので、今日みたいにうまく試合を運べるかわからないんですけど、そういううまくいかないときこそ試合の中でチームで修正して勝ちたいと思います。

 

児島沙也佳(経2・渋谷教育学園渋谷)

 

(今日の試合をチームとして振り返って)チームとして6得点を挙げられたのは、今後の自信にもなると思うんですけど、やっぱり1失点というのが悔しいです。次の試合まで2週間あるので、今日の課題を早めに明確にしてまた頑張っていきたいと思います。(3点目のゴールを振り返って)前半にも先輩方がすごくいいボールをサークル内に入れてくれて、本来は決めきらなきゃいけないところを外してしまって、先輩方や応援してくれている方々をがっかりさせてしまっていたのが悔しかったので、それも分も含めて後半に自分が得点できたのは嬉しかったです。(2年生ということで積極的なプレーも多く見られますが)私が求められていることとしては、足を動かして走り負けないことと声を出してチームを活気づけることだと思っています。普段の練習から声を出すことは意識しているんですけど、今日は疲れてくると声が出せなくなってしまったというところがあるので、今後は常に声を出して、チームが沈んでいるときも盛り上げられるような存在になりたいなと思います。(今日のホームの声援はいかがでしたか)すごい声援でした。自分が外してしまったときは皆さんがショックを受けているなというのはすごく伝わってきたし、その分自分が決めたときは皆さんが盛り上がってくれたので、後半チームも活気づいていったと思うし、とてもありがたかったです。(今後に向けて)今日はチャンスが多かった分6得点できたと思うんですが、もっと強い相手となると少ないチャンスでいかに決めきるかが今後の課題だと思うので、そこをもっと突き詰めて頑張っていきたいと思います。

 

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