【ホッケー(男子)】4年ぶりの王座出場も悔しい完封負け/全日本大学ホッケー王座決定戦1回戦 聖泉大戦

男子ホッケー

試合後スタンドへ挨拶する選手たち

4年ぶりの王座出場となった慶大。1回戦に迎えた相手は、関西リーグを3位で勝ち上がった聖泉大学であった。慶大は前半5分にPCを獲得するが、先制することができず。すると10分、相手に先制点を与えてしまう。後半は幾度もチャンスを作るが、得点には至らなかった。逆に、相手に3点も献上してしまい、0-4で完封負け。1回戦を突破することができなかった。

第36回全日本大学ホッケー王座決定戦 1回戦

6/29(木) 14:45試合開始 @駿河台大学ホッケー場

 

前半

後半

合計

慶大

聖泉大

 

 

スタメン

GK相原宗之(商4)

DF吉國光裕(政4)、渡邉陸(法4)、米山大樹(政4)、河本倫太郎(法3)

MF福谷亮太(政4)、金田翼(政3)、亀倉玲(政4)

FW永野裕太(政3)、大久保遼(政3)、大橋俊介(政3)

 

 

順位決定戦の5-6位戦で宿敵早大に勝利し、王座出場を決めて良い形で春季リーグを終えた慶大。王座1回戦の相手は関西リーグ3位の聖泉大学であった。目標である王座制覇へ、1回戦は厳しい戦いとなった。

ボールを運ぶ渡邉

 

 

両チームの攻め合いで試合が始まった。その中で5分、慶大は連続で4度のPCを得るが、先制することはできなかった。すると、10分、聖泉大は右サイドからドリブル突破をしかけていき、最後はタッチシュートを決め先制する。慶大の反撃は14分。金田翼(政3)のドリブル突破からPCを獲得。米山大樹(政4)がシュートを放つが、ゴールを決めることができなかった。逆に、25分、慶大は相手にPCを許すが、キーパーの相原宗之(商4)のファインプレーで相手の追加点を阻止した。その後もピンチが訪れたものの、全員でなんとかピンチをしのぎきる。慶大もチャンスを作るが、得点に結び付かず前半を0-1折り返す。

何度もあったPCのチャンスで決めきれなかった

 

後半開始早々、渡邉陸(法4)が左サイドから攻めて、サークル内にボールを入れるが、ゴールには結びつかず。追加点が決められない重苦しい雰囲気の中、5分に相手の中央からのカウンターを許し、追加点を献上してしまった。逆転勝利へこれ以上の失点は許したくなかった慶大だったが、10分に相手にPCを与え3点目を奪われる。「最後の場面で決めきることができなかった」(福谷主将)という言葉の通りチャンスは多くあったが、得点には結びつかなかった。31分にも聖泉大にカウンターから得点を入れられ、4失点目。0-4で敗れ、4年ぶりの王座は1回戦で幕を閉じた。

ゴールに迫る場面はあったが・・・

攻撃陣の決定力不足が目立った試合であった。特にそれを象徴するのが前半5分に4回連続与えられたPCをきめることができなかったところである。もちろん、相手のゴール前での落ち着いた守備に対する対応に苦労した部分もあった。福谷主将のチームの春の船出は4年ぶりの王座を成し遂げたものの、王座1回戦で全国の壁に阻まれる結果となった。この試合を糧に春で見つかった課題を克服し、秋には目標としているリーグ優勝、インカレベスト4へ一回り、二回り大きく成長した姿をみせてほしい。

攻め上がる大久保

 

(記事:萬代理人、写真:重川航太朗)

 

 

 

以下、選手コメント

大川ヘッドコーチ

(今日の試合を振り返って)厳しい試合でした。相手との実力の差は大きくなく、試合の入りも悪くなかったです。しかし、後半に3点目が奪われた以降、試合が崩れて、点差がついてしまったことは残念です。また、1対1に強い選手が何人かいて、1対1から崩されて、組織として守備ができなかったことと守備のときに簡単にサークルに入られたことがもったいなかったです。(チャンスが多い中で点が入らなかったことに関して)崩しのところで精いっぱいであっただけでなく、サークル内でのポジション取り、シュートが不足していました。(春の総括をしていただいて)リーグ戦では内容が良い試合が多かったので、良い形で春季リーグを終えることができました。しかし、リーグ戦が終わってから一ヶ月経って、公式戦がしばらくなかったので、なかなか良い形で王座に入ることができなかったことが残念です。ただ、6月は内容的に良い練習ができたと思います。試験休みでしばらく練習できませんが、8月以降は、秋季リーグに向けてしっかり練習していきたいです。(秋に向けての課題は)守備のところでは、サークルの外でしっかり守ることとマークの強化をしていきたいです。攻撃に関しては、外から攻める形は大分できるようになってきていますが、中からの崩しとシュートとペナルティーコーナーの確率をあげることに努めていきたいです。

 

福谷亮太(政4)

(今日の試合を振り返って)準備のところからいつもの調子が出ないのを感じていて、それが試合の入りに影響したと思っています。全体を通して自分たちの弱い部分が出て、差がついてしまった試合でした。(攻撃では好機が何度もあった中で無得点でしたが)PCが何回もあって、得点が奪えなくて、最後の場面を練習していたものの決め切ることができませんでした。(相手のチームの印象は)ドリブルでかなり仕掛けてくるチームだったので、マークをしっかりして粘って守ろうというふうに考えていました。そこまでチャンスを作られる回数は多くなかったですが、集中力が切れた時に攻め込まれてしまって点差が開いてしまったと思います。(試合後大川HCと話す場面がありましたが)チームの強さを出していかなきゃいけない中で、4年がチームを引っ張らなければならないとお話をいただいて、秋に向けて4年がチームにいい影響を与えていけるように頑張りたいと思いました。(秋のシーズンに向けてどんなことを重点的に練習していきますか)一番大事なのは気持ちの部分だと思います。強い相手にどれだけ歯を食いしばって戦えるか。その強さがまだ足りないと思うので、技術的にも体力的にも上げていかなきゃいけない部分もあるんですけど、チームとしての強さを重点的に強化していきたいです。(秋のシーズンの目標と秋のシーズンに向けて)目標はリーグ戦優勝とインカレベスト4というところで、先輩方が達成できなかった目標を自分たちの代でなんとか達成したいと思っているので、残り半年頑張りたいと思っています。

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