【ホッケー(女子)】積極的な攻撃と鉄壁の守備で秋リーグ初白星/関東学生ホッケー秋季リーグ 防衛大戦

女子ホッケー

先制ゴールを決めた三宅

TEAM2017の秋季リーグ第2戦。開始8分、PCから三宅美紅(経3)がシュートを決めて先制すると、その後も華麗なパス回しで相手を翻弄しながら着実に得点を重ね、前半を4-0で折り返す。勢いは止まらず、後半でも開始早々から素早い攻撃で内藤梓(政2)がシュートを決め、リードを広げる。守ってはⅮF陣が防衛大の攻撃を封じ込め、最後まで得点を与えなかった。今季初のホームでの試合を完封勝利で飾った。

平成29年関東学生ホッケー秋季リーグ Aプール

 

10/7(土) 11:15試合開始 @慶應義塾大学日吉ホッケー場

 

 

前半

後半

合計

慶大

防衛大

 

 

スタメン

GK 大野結花(商4)

DF 花島夏紀(文4)、三宅美紅(経3)、茂木みな美(経4)、皆川真裕子(文4)

MF 山崎ほのか(商3)、石田怜子(文4)、今田あかり(政4)

FW 内藤梓(政2)、高橋夏苗(文4)、吉田萌(経2)

 

 初戦では強豪の山梨学院大に大差で敗れてしまった慶大だが、今回は2部から昇格してきた防衛大(8月27日の定期戦では慶大が3-0で勝利)との対戦だ。

 

この試合2得点を挙げた内藤

 慶大は序盤から今田あかり(政4)らを中心に攻撃を組み立てる。8分、相手のファールからPCを奪うと三宅がヒットシュートを決め、幸先よく先制に成功。順調な滑り出しを見せた慶大はその後も素早いパス回しを武器に相手を攻める。しかし、「要所で決めきれなかった」と吉貴監督が語るように、なかなか思うように得点に結びつけることができない。試合が再び動いたのは20分。この日6回目となるPCから小刻みにパスをつなぎ、最後は途中出場の荒川理佳子(経3)がタッチシュートを決めて待望の追加点を挙げる。27分にも、荒川とこちらも途中出場の花田ともみ(政1)が2人で攻め上がってサークル内に入り、内藤がボールを受け取ってシュート。息の合ったプレーを見せる。まだまだ攻撃の手を緩めない慶大は、前半終了間際にも石田怜子(文4)が右サイドから攻め上がると、高橋夏苗(文4)が強烈なシュートを決めて得点。終始相手を圧倒する攻撃で前半を4-0で折り返した。

 

高橋は幾度となく敵陣へ攻め込んだ

 迎えた後半。開始早々、慶大は石田から高橋への鋭い縦方向のパスで一気に敵陣に攻め込むと、次にパスを受けた内藤がそのままシュート。圧巻のスピードで得点に成功する。さらに得点を重ねたいところであったが、その後は歯がゆい展開が続く。試合終了までに計3回ものPCを獲得するも、相手の守りに跳ね返されるなどして得点につなげきることができない。最後まで積極的に仕掛けたが、追加点を挙げることはできなかった。一方ディフェンス面では、防衛大の果敢な攻撃を前に全員で素早い対応を見せた。何度かゴール前までボールを運ばれはしたものの、相手のパスをカットするなどしてピンチを凌ぎ、得点を与えなかった。冷静なプレーで安定感を見せつけた慶大。秋季リーグ初勝利を飾った。

PCでの戦術が今後もカギになるだろう

 終始主導権を握って相手を圧倒し、勝利を掴んだ。だが、「まだまだ点を取ることができた」(高橋)「決めきるという部分ではまだまだ課題の残る試合になった」(内藤)という選手たちの言葉からも伝わるように、チームにおごりはない。また、先月の山梨学院大戦に引き続き1・2年生が積極的なプレーを見せており、得点シーンにも絡む活躍を見せている。下級生の若さと上級生の安定感を武器に、次の東京農業大戦でもチーム一丸となって戦っていくTEAM2017。彼女たちが「関東1部リーグ上位」という目標を達成し喜ぶ姿が待ち遠しい。

 

 

(記事:川下侑美、写真:柴田航太郎、重川航太朗)

 

 

次戦 10/15(日) VS東京農業大

 

14:45 試合開始 @慶應義塾大学日吉ホッケー場

 

◎関東学生ホッケー秋季リーグ Aプール 星取表・日程表(10/7時点)

 

 

慶應義塾

山梨学院

東京農業

防衛

勝ち点

得失点差

慶應義塾

×

●0-16

10/15

〇5-0

-11

山梨学院

○16-0

×

〇9-0

〇37-0

62

東京農業

10/15

●0-9

×

〇27-0

18

防衛

●0-5

●0-37

●0-27

×

-69

 

 

以下、コメント

 

吉貴菜津子監督

 

(今日の試合を振り返って)結果的には点が入ってはいますが、課題が目立った試合だったかなと思います。(課題というのは)要所で決めきれなかったり、判断が遅かったり、また判断ができていても連携がとれていなかったりなど、まだまだ高めていかなければいけないところが多いなと思います。(5得点という数字に対しては満足していますか)山梨学院大さんや東京農業大さんはもっと多い得点で勝っていらっしゃるので、それと比べるとどうなのかなという気持ちはあります。(PCでの作戦については)結構オーソドックスな形でやっています。次の東京農業大戦もありますし、そこも更に磨いていきたいところではあります。(次戦に向けて)自分たちの目標を達成するためにも、次は絶対に勝たないと いけない試合です。ですが、やはり今の状態では勝てないと思います。今日は甘いところもたくさんあったので、あと1週間しかありませんが、そこをしっかり引き締めていきたいと思います。あとは、技術面よりも気持ちの面で変わる部分の方が大きいと思うので、そこにも重点を置いてやってほしいと思います。

 

 

高橋夏苗(文4・東洋英和女学院)

 

(今日の試合を振り返って)5点入って、チームとして秋リーグ初勝利を挙げることができて嬉しかったです。しかし、まだまだ点を取ることができたので、その部分を来週に生かしていきたいと思います。(何度か得点シーンに絡む機会もありましたが)夏から精度などを意識してやってきたので、自分が点に絡めたシーンはその成果が出たのかなと思います。(今日はPCで何度か変化をつけた攻撃もありましたが)春に比べて出し・止め・ヒッターの精度が上がってきて、止めを二つ作ることでバリエーションを多くすることができました。相手が右から出て来ていたので、そこをずらして左でタッチするのが有効だと思いました。(次戦に向けて一言意気込みを)最後のリーグで、次の試合がとても大事になって来ると思うので、自分自身の実力をしっかり出し切って勝ちきりたいと思います。

 

 

内藤梓(政2・立川)

 

(今日の試合をチームとして振り返って)5得点できたのは良かったと思いますが、決め切るという部分ではまだまだ課題が残る試合になったと思います。次の試合では、もっとチャンスが少なくなると思うので、一つのチャンスをしっかりと決め切れるようにしなければいけないなと思います。(2得点を挙げましたが、ご自身のプレーを振り返って)他の選手が前に持って来て、私はそれに触るという感じでした。本当はもっと得点できるチャンスやPCを取る機会があったし、トラップミスもたくさんあったので、得点を取れたのはいいですけど、まだまだ練習が必要だと思いました。(1、2年生も試合で目立っていますが)今までは下級生にあまりチャンスが来ませんでしたが、今季は自分たちにもチャンスをいただいています。その少ないチャンスの中で、先輩方が優しくしてくれて、好きにプレーできるので感謝しています。(次戦に向けて)チーム目標の関東リーグ上位のためにも、絶対に勝たなければいけないので、格上ではありますが少ないチャンスを活かせるように泥臭く頑張っていきたいです。

 

 

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