【ホッケー(女子)】3得点完勝で王座出場へ王手/関東学生ホッケー春季リーグ 順位決定予選 VS防衛大

女子ホッケー

得点を決めた山崎(左)と喜ぶ選手たち

Aプールを勝ち点4の3位で終えた慶大は、防衛大との順位決定予選に臨んだ。試合は開始から慶大ペースで進む。1Qこそ得点は無かったが、2Q3分に山崎ほのか(商4・慶應女子)の今季2ゴール目で先制に成功。その後も、3Qに荒川理佳子(経4・慶應女子)、4Qに雑賀水紀(経4・慶應女子)がゴールを決め、点差を広げた。3-0で勝利を収め、慶大は5-6位決定戦へと駒を進めた。

平成30年関東学生ホッケー春季リーグ 順位決定予選

 

5/20(日) 11:15試合開始 @駿河台大学ホッケー場

 

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

防衛大

 

 

スタメン

GK 杉山留菜(経4・慶應女子)

DF 冨田里沙(政4・東洋英和女学院)、三宅美紅(経4・慶應湘南藤沢)、西本明日美(政3・慶應湘南藤沢)、木崎渚早(経4・日比谷)

MF 児島沙也佳(経3・渋谷教育学園渋谷)、荒川理佳子(経4・慶應女子)、山崎ほのか(商4・慶應女子)

FW 雑賀水紀(経4・慶應女子)、内藤梓(政3・立川)、戸張佳子(経4・東京女学院)

 

プール最終戦の早大との試合をスコアレスドローで終え、着実に成長を見せた慶大。その後行われた他の試合の結果、早大と勝ち点では並んだものの得失点差で及ばず。今季もチーム目標である「関東リーグ上位」には惜しくも届かなかった。しかし、これでリーグ戦が終わったわけではない。目指せる最高順位であるリーグ5位を維持するため、そして王座への出場かけた戦いが始まった。順位決定予選の相手は、防衛大。昨季はプール戦と5-6位決定戦で二度対戦しており、どちらも慶大が勝利を収めている。

 

攻撃で存在感を見せる山崎

晴れ渡る青空の下、試合開始のホーンが鳴る。慶大は開始からボールを支配し、敵陣で相手の隙を伺う。6分、内藤梓(政3・立川)からのパスが山崎に通るとそこからシュート。ここは惜しくも枠外へ外れたが、序盤からチャンスを演出する。9分には、内藤が右サイドから持ち込み、シュートを放ったがここも相手DFに阻まれ、得点とはならず。10分には、PCを獲得したが三宅美紅主将(経4・慶應湘南藤沢)のシュートも入らず。1Qは、無得点で終える。

 

 

 

 

続く2Q、先制点は早々に生まれた。山崎が自分でサークル内へとボールを持ち込み、そのままリバースシュートを打ち込むと、ボールはゴールへ吸い込まれた。山崎の今季2得点目は、欲しかった先制点となる。さらに得点を狙う慶大は、MFとFWの連携から好機を作り出す。6分には、荒川がゴール前のこぼれ球を押し込もうと試みたがゴールとはならず。続く9分には、中央へ抜けた吉田萌(経3・慶應NY)がゴールを狙うがここも決まらず。しかし、1点のリードを作り、前半の2Qを終えた。

 

得点を決めた雑賀

サイドが変わった後半も、慶大ペースは変わらない。内藤のドリブル突破から3分にPCを獲得するも、三宅のシュートは惜しくもゴールとはならず。さらに、4分、8分、9分と連続してPCを獲得。ゴールにはつながらないものの、防衛大ゴールを脅かす。すると10分、右サイド深くから内藤が起点を作ると、中央へ抜けたこぼれ球を荒川がリバースで押し込んで、追加点を奪うことに成功した。リードを2点に広げて、最終Qへと向かう。

 

 

 

2点のリードがやや慶大に油断をもたらしたか。最終Qは慶大がボールを支配するが、防衛大のカウンターを受け、危ない場面がやや増える傾向に。しかし、慶大も慌てることはなかった。DFの三宅や西本明日美(政3・慶應湘南藤沢)らを中心に安定した守備を見せ、得点を許さない。3点目を奪ったのは雑賀。13分、サークル内でフリーの雑賀がこぼれ球を押し込んで、ダメ押しの得点で試合を決めた。

次戦はPCでの課題を克服できるか

ここまで3試合で1得点だった攻撃陣が、ようやく力を発揮した試合だった。荒川も「無失点で3点取りきって勝てたというのは良かった」と振り返り、結果、内容ともに充実。加えて、3点ともフィールドゴールでの得点であったことは、組織的な攻撃で相手DF陣を崩すことができたと言えるものだろう。だが一方で、選手はPCを6度獲得したものの、PCからゴールは奪うことができなかったことを反省。まだまだ満足はしていないようだ。

試合後スタンドに挨拶をする選手たち

格下相手で「勝たなければいけない試合」に勝利した慶大。今季最終戦となる5-6位決定戦では、立大と対戦する。実力は拮抗したものと予想されるが、接戦に持ち込めるかが勝負のカギとなるだろう。最終戦で有終の美を収め、王座への出場権を勝ち取りたい。

 

(記事・写真:重川航太朗)

 

 

次戦 5/27(日) 5-6位決定戦 VS立大

 

11:15試合開始 @慶大日吉ホッケー場

 

 

◎関東学生ホッケー秋季リーグ Aプール 星取表・日程表(全日程終了)

 

 

慶大

山梨学院大

横浜市立大

早大

勝ち点

得失点差

③慶大

×

●0-9

○1-0

△0-0

-8

①山梨学院大

○9-0

×

○16-0

○3-1

+27

④横浜市立大

●0-1

●0-16

×

●0-6

―23

②早大

△0-0

●1-3

○6-0

×

+4

※丸内の数字はプール順位

 

以下、コメント

 

荒川理佳子(経4・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

絶対に勝たなければいけない試合で、緊張していた部分もあったんですけど、結果として勝てたというところは良かったと思います。

 

――この3週間はチームでどういったことに取り組んできましたか

防大は結構囲んでくることが分かっていたので、サイドチェンジというところで、ディフェンスからミッドにつないで、ミッドがサイドチェンジして逆サイドに持っていくことだったり、すぐにサークルに入るのではなくて逆サイドに展開してからというところを意識してきました。

 

――今日はそのサイドチェンジという部分ではいかがでしたか

サイドチェンジに関してはまだ少しできていなかったと思うので、次に向けてまた頑張りたいと思います。

 

――チームで3点奪ったことについてはどう感じていますか

本当はもう少し取りたかったというところがあるんですけど、無失点で3点取りきって勝てたというのは良かったと思います。

 

――2点目のゴールを奪いましたが、振り返って

こぼれてきたものを私が押し込んだっていうだけだと思うので、私というよりは周りが私がフリーになるようにボールを運んでくれたおかげかなと思います。

 

――後半はカウンターを受ける場面が少し増えましたが

後半になってくると、マークが緩くなってしまったりして、そういったことが増えてしまって、縦に繋がれて、防大の体力や勢いに勝てない部分があって、みんなが少しずつマークをさぼってしまったりしたことが攻められたことに繋がってしまったと思います。あとは、カードをもらってしまって、みんなが動揺していたのもあるかなと思います。

 

――攻撃陣の手応えはいかがですか

点は3点取れましたけど、PCは回数の割にそこから取れた点が一度も無かったので、PCの課題と、もっと積極的にPCをとっていくことを次に向けて意識していきたいと思います。

 

――来週の試合に向けて

立教は強い相手で、個人技がある選手が多いと思うんですけど、油断せずにしっかりと点を取って勝ちたいと思います。

 

 

山崎ほのか(商4・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

絶対に勝たなければいけない試合だったので、勝てたことは良かったと思います。ただ、3-0ということで、もう少し点が入ったんじゃないかなというふうに思います。

 

――先制点の場面を振り返って

私が一番得意としている形だったので、いつも通り決めきれて良かったと思います。

 

――チーム内ではどういった選手でありたいと思っていますか

今季はFWもMFもやらせていただいているので、チームから期待を受けて、二つのポジションをやらせていただいていると思うので、それぞれのポジションでプレスだったり、パスをしっかりと繋げるようにできる選手でありたいと思います。それと、これからもチームの中で得点を決める選手でありたいとも思います。

 

――得点を奪えている要因は

私はリバースシュートが自分の強みだと思っているので、周りが私が打てる状況を作ってくれていると思いますし、これからも決めなきゃいけない場面で決め切れる選手であれればと思います。

 

――3点取って攻撃陣の手応えは

3点ともフィールドゴールだったということは良かったと思いますが、PCで全て弾かれたり決めきれなかったという部分では、PCに課題があると思います。ただ、フィールドゴールでの3点は、これからに向けていいものになったかなと思います。

 

――来週に向けて

今達成しなければいけない5位がかかっていて、勝たなければいけない試合だと思うので、自分自身も得点できたらいいですし、新入生も入ってきたので、しっかりと全員で勝てたらいいなと思います。

 

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