【野球】秋季開幕前特集 Keep On GOING! ①髙橋亮吾

秋春連覇を達成し、全日本大学野球選手権でもベスト4まで駒を進めた慶大野球部。慶大史上2度目の3連覇をかけた秋のシーズンに向けて、注目選手に話を伺った。あと一歩に迫った日本一へ、陸の王者の進化は止まらない。

 

エースとしてフル回転を誓う

―大きな目標で言えば5勝―

秋季開幕前特集・第1回にお話を伺うのは髙橋亮吾(総3・慶應湘南藤沢)だ。リーグ戦では安定した働きを続け、リーグ2位の防御率1.23を記録。全日本大学野球選手権でも初戦、準決勝に先発しエースとしての姿を見せた。今季も投手陣の柱として期待されるエースに秋季リーグへの意気込みを伺った。

――昨シーズンをチームとして振り返っていかがでしたか

優勝できたのでそれは一番かなと思います。リリーフのピッチャー陣が良くて、0点でずっといってくれていたのでチームとしても先制される試合が多かったですけど、リリーフが粘ってくれていたので終盤追いつける雰囲気がありました。結局そこが強いチームでそれが優勝につながったんじゃないかなと思います。

 

――優勝の瞬間はどうでしたか

寮の食堂にいたので、あまり実感はなかったです。それでもパレードとかしていて優勝したんだなっていう実感が湧いてきました。

 

――連覇を成し遂げましたが1回目と2回目で感じ方の違いはありましたか

1回目はケガもあって優勝の瞬間もグランドいなかったですし、早慶戦2戦目もベンチ入ってなかったりという感じだったので嬉しさはあるんですけど悔しいシーズンでした。でも昨シーズンに関しては最初から最後までケガなく投げ切れて防御率も1点ちょい位で抑えられてチームのためになったかなと思うので嬉しかったです。なので2回目の方が個人的には嬉しかったです。

 

――昨シーズンを個人として振り返ったとき振り返ってシーズン通して投げれたことが良かったですか

シーズン始まる前にケガなくシーズン投げ切るということも最低目標に掲げていたので、そこを達成できたことが一番大きかったことかなと思います。

 

――昨シーズンチームからMVPを選ぶとしたら誰を挙げますか

瀬戸西(純=政2・慶應)ですかね。守備の安定感があります。皆さんの記憶に新しいものであればファールゾーンの打球に飛び込んでキャッチしたやつ(立大1回戦)とかを覚えていると思うんですけど、あれだけじゃなくて普通のプレーを普通にこなしてくれます。ショートに打たせれば大丈夫だし、ランナーが一塁にいるときはゲッツーをとってくれます。僕としては打ってくれるというよりしっかり守ってくれる方が助かるので、瀬戸西かなと思います。

 

――主に先発として登板し防御率2位でしたが何か良かった点はあります

大崩れした試合がなかったのが一番かなと思っています。全体で言うと先制される試合が多くてそこは反省点なんですけど、3失点以上したのが法大戦だけで試合を劣勢ながらもワンサイドにさせなかったのは大きかったかなと思います。

 

―勝ちにつながるピッチングをしよう―

 

インタビューに答える髙橋亮

――全日本選手権も通じて一番印象に残っている試合はありますか

東北福祉大戦。最後に負けた試合が一番印象に残っています。

 

――悔しさというところですか

正直「そんな打たれるか」という感じでしたね(笑)そんな調子も悪くなかったので、いつもだったらある程度押せているところが全部一発でとらえられてホームランにされました。あんまりホームランは打たれないのですが、それが1試合で3本も打たれてしまいました。悔しいのは悔しいですけど、「まじか」という気持ちが大きかったですね。こんなに打たれるのかと思いました。

 

――試合の中でどこが悪かったというよりも驚きの部分が印象に残っている

特に右のインコースは投げ切れなかったです。3本のうち2本は右のインコースを狙った球が少し甘く入って引っ張られたホームランでした。右のインコースに投げ切れなかったのが自分の一番悪かったところだと思います。

 

――逆にいい意味で印象に残っている試合はありますか

早慶戦の1試合目と3試合目はよかったかなと思います。1試合目が1失点で3試合目が無失点で7回まで投げられました。3試合目は徳山(壮磨=早大スポ1・大阪桐蔭)も良くて僕が投げてる間は0対0でしたけど、早慶戦のような試合でベストに近いピッチングができたということは大きかったです。

 

――早慶戦の先発は昨シーズンが初めてでしたがいつもと違いましたか

あまり試合で緊張しないので、普通でしたね。

 

――初戦の東大戦ではリーグ戦初ヒットも生まれました

バッティングはあきらめかけていていました。もともと野手でバッティングは得意だったのですごい打てって言われるんですけど、もう135キロくらいで詰まっているくらいなのでもう無理かなと思います。最近は打てなくてももう何も思わないですし、初ヒットも微妙なポテンヒットでした。「これが初ヒットかよ」と思いながら(笑)情けない気持ちでいっぱいですね(笑)

 

――リリーフに回る場面もありましたが、先発とリリーフで違いはありますか

特に変わらないですね。もともと2年の春とかはリリーフとか抑えで投げていたので、どっちでも気にならないですね。

 

――全日本の登板では普段戦わない打者との対戦が続きましたが、やりづらさはありましたか

試合自体はいつもやっている神宮でしたし、そんなに景色も変わらないので気にしませんでした。でもどんなバッターなのかなというのを探りながら、顔見知りではないので印象のズレみたいのもあったと思います。大西(涼太=東北福祉大4年・智辯学園)に最初ホームラン打たれた時とかは抑えられると思って投じてそこに行った球が打たれたので、やっぱりそこは違うなと思いました。

 

――シーズンを通じてカードの頭の先発を任されることが多かったですが何か意識する点はありましたか

どこで投げるにしてもある程度試合を作って勝ちにつながるピッチングをしようと思っていました。昨シーズンはできなかったですけど先制点を与えずに優勢で次のピッチャーに回せるようにっていうのは考えていました。

 

――シーズンを総括して収穫と課題は何かありますか

最後全日本では打たれましけどシーズンを通じて先発としてある程度投げれたことは収穫ですかね。序盤はずっと調子悪かったんですけど、尻上がりに調子あげて早慶戦、全日本でも良かったので体力的には問題ないなと思いました。課題はやっぱりインコースです。左右ともにインコースに投げ切れずに打たれる場面が多かったのと先制点を取られちゃいけないことですかね。

 

――その中で秋に向けて取り組んできたことはありますか

投げることは結構したかなと。

 

――一番自信のある球は何ですか

フォークが一番軸で自信のある球ですかね。

 

―弱気を見せない―

 

この秋もエースとして君臨する

――マウンドに上がるうえで大切にしていることはありますか

弱気を見せないことですかね。メンタル面でそんなに崩れることはなんですけど、味方とかが守備をしていて客観的に僕のことを見て頼りなさそうとか弱々しくて大丈夫かなと思われないように立ち振る舞っているつもりです。ある程度打たれてもまぁ平気でしょという感じに思っています。もちろんそのうえで慎重に細心にやってます。

 

――何かルーティンはありますか

特にないですけど、比較的試合に入るまで気は抜いています。というのも前日の晩とか朝から気を張っているよりも、球場に行ってさぁやるぞってなるまではいつも通り結構フラっとしていて、さぁやるぞってなってから集中して入り込むということくらいですかね。

 

――理想とするアウトの取り方は

フォークで空振り三振を取れるのが一番いいアウトだと思います。

 

――秋に向けてチームの仕上がりはいかがですか

オープン戦は結構打っていてここ最近も負けた試合が少ないですね。O5と言って5点以上取るという課題を野手はやっているらしいですけど、基本的に達成しています。ピッチャーも基本的に2点以内に抑えられているので比較的いい感じなんじゃないかなと思います。

 

――チーム内の打線で期待する選手はだれかいますか

河合さん(大樹=総4・関西学院)ですかね。春はヒットを打たない試合がないくらい常にヒットを打っているイメージがあって、大体最近の試合の先制点は河合さんが打っているイメージがあるので、秋のリーグ戦も調子を落とさずやっていただけたらなと思います。

 

――秋のシーズンで警戒する相手打者は

いいバッターはいっぱいいるので警戒はします。早稲田の福岡(高輝=スポ3・川越東)とか法大も中山さん(翔太=人4・履正社)とか明大の越智さん(達矢=経営4・丹原)とか結構いるので警戒するバッターは結構いますね。

 

――秋に向けてチームの目標は

チームとしては3連覇というところと昨シーズン早慶戦に負けているので早慶戦に勝って、神宮大会で優勝して日本一という3つがチーム目標です。

 

――目標の数字はありますか

大きな目標で言えば5勝できれば優勝できるんじゃないかなと思います。

 

――個人としての意気込みをお願いします

出していただいたところで安定して春みたいにできればいいんじゃないかなと思います。いつも通りやれればなと思います。

 

――ありがとうございました!

このインタビューは8月29日に行ないました。

(取材・新池航平)

♠髙橋 亮吾(たかはし・りょうご)

慶應湘南藤沢高を経て、総合政策学部3年。投手。春季リーグ戦での勝ち星は2つにとどまったが、3失点以上は1度のみと試合を作る”スターター”としてしっかり機能した。1㍍80、80㌔、右投右打

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