【バレーボール】秋季リーグ直前企画①センター対談 清水柊吾×樫村大仁

バレー企画

左から清水選手、樫村選手。

 

秋季リーグ戦開幕まであと2日。本日と明日の2日間、特別対談をお送りする。初日の本日は、清水柊吾選手(総2・広島城北)と樫村大仁選手(環2・茨城高専)のセンター対談。同じポジション、同学年のお二人の関係や、秋季リーグに向けた意気込みなど、たっぷりとお話を伺った。

 

 

(※この取材は8月30日(木)に行いました。)

 

――初めにお二人の関係について伺いたいと思います。初めて会ったのはいつですか

清水 初めて会ったのは、あれじゃない?

樫村 2月じゃない?

清水 いや、違う違う。AOの一次試験の受験のときだと思います。

樫村 あ、お前が受験して。

清水 そう、総合政策学部が先で、その次の日に環境情報学部があって。総合政策学部で僕が受験終わったあとに日吉に戻ってきたときに初めて会いました。

樫村 10月15日とかじゃない?

清水 10月くらいだね。

 

――そのころの印象は

樫村 イケメンで、めっちゃ真面目そうで、っていう感じでしたね、最初は。

清水 喋るのが苦手そうで、なんかでかいなって思いました。

樫村 雑(笑)。

 

――印象は変わりましたか

樫村 はい、だいぶ。

 

――今の清水さんを紹介してください

樫村 なんだろう…でも、その賢そうなイメージは全くなくなりました。めちゃめちゃバカです(笑)。

清水 紹介してないじゃん。

樫村 たしかに。でも印象でしょ?印象って何?メンヘラってこと、柊吾が?

清水 マイナスなことしかないじゃん。褒めるとしたら?

樫村 褒めるとしたら?なんだろう…印象って難しくない?僕ら、家もすごく近くて。同じマンションの1階差くらい。印象っていうよりも、もっと深いこと知っているので。一言で表せなくない?

清水 まあね。パって言ったら?

樫村 オタクっすかね。

清水 こんだけ時間使ったのに(笑)?

樫村 だって全然出てこなかったんだもん(笑)。最近は本当にオタク。

清水 間違ってはない。

 

――反対に、清水さんから樫村さんについて

清水 最初は喋らない人かなって思っていたんですけど、全然そんなことなくて。まあでかいってことは変わってないんですけど(笑)。まあ色々ジャパンとして海外とかに行っているので、普通にすごいなーって。あと、思ったよりも頭が良いっていうのにびっくりしました。

樫村 お前、ずるい、それは(笑)。

 

――キャンパスでも一緒なんですか

清水 割と?

樫村 そこまでではないよね。

清水 授業が被れば基本的に一緒に受けるけど、休み時間にわざわざ連絡とってご飯食べに行こうみたいなのは、キャンパス内ではそれはない。

 

 

――バレー選手としては

樫村 彼は跳躍力が本当にすごくて、初めて見たときから、今まで見た中で一番跳んでるっていうイメージがあって、本当にすごいなって思いました。

清水 プレーは見たことなかったんですけど、こういうやつがいるっていうのは色々聞いていたので、初めて見たときは、さっきも言ったんですけど、でかいなーって(笑)。身長でかい人ってそんなに跳べない印象なんですけど、全体的にバレーボールって。でも全然そんなことなくて。

 

――では、今の樫村選手を紹介すると

清水 調子が良いときはとりあえず樫村に(トスを)上げておけば決まるみたいな。たまにもう、「あ、これが世界か!」って思うプレーをするので。

樫村 いやいや(笑)。

清水 自分にはできないです。やっぱり、今はセンター主体のチームなので、すごく頼りになる対角です。

樫村 ありがとうございます。

 

――樫村さんから今の清水選手を紹介すると

樫村 最近の柊吾のプレースタイルが、僕は短調なんですけど、彼はA入ってちょっと流すとか、そういうバリエーションがすごくいっぱいあって。それを使い分けているのがすごいなーって思います。

 

――同じポジションですが、ライバル関係という感じなのですか

樫村 いや、全然、そういうのではないです(笑)。

清水 うん、全然ない(笑)。

樫村 2人でグチグチ言っている感じですね。チームの不満とか…別に良い意味で…

清水 そうそう、良い意味で。

樫村 なんて言えばいいか分からないけど、そんなバチバチの関係というよりは、2人で…

清水 うまいことやっていこう、みたいな。

樫村 そう、そんな感じですね。

清水 全然ライバル意識を持ったことはないです。

樫村 レギュラー争いとかそういう意識はないです。

清水 全然ないです。

 

 

――「センターあるある」はありますか

樫村 センターあるある?でかい。

清水 でかい。この2人のあるあるですか?それとも全体?

 

――どちらでも大丈夫です

樫村 センターあるある?基本的にレシーブができない。

清水 まぁまぁまぁまぁ。みんなね。

樫村 ネガティブなことしか出なくね?

清水 うーん。基本的に調子が悪かったら静かになるとかね。

樫村 パスが返らなくなると何もすることがないとか。

清水 何もすることがない。

 

――何かポジティブなものは

清水 僕らは全然なんですけど、割とセンターってチームを盛り上げるポジションだと思っていて。

樫村 あー、たしかに。他大はね。

清水 他大はね、結構そうなんですけど。

樫村 たしかに。でも…マジで思い浮かばないんだけど…

清水 ラリーが続くと一番しんどい、みたいな。

樫村 クイック入った後、フォローサボりがち、みたいな。

清水 あー、あるね。…マイナスだね。ポジティブなセンターあるあるってなくない?

樫村 でかい(笑)。

清水 でかい(笑)。戻った(笑)。

 

――試合前、伊藤祥樹主将(総4・清風)と3人でよく話されていますが

樫村 祥樹さんは、相手チームごとに色々な分析をされていて、ブロックシステムとかが毎回変わるんですけど、それを試合前にも、ミーティングで話したこととかをまとめて伝えてくれるという感じですね。

 

――今年ブロックを強化しているそうですが、どういったところに差を実感していますか

清水 積極的に、相手に対してブロックを使い分けるので、コミットブロックとリードブロックを。どっちも結構やらないといけない。コミットだったら、相手見て手を振ったりとか、リードだったら移動を早くしたりとか。すごく細かく、やることが明確になってきたっていうのが違うのかなと思います。

 

 

――同期の吉田選手(吉田祝太郎=政2・慶應)からのトスを受けていますが

樫村 セッターとしての吉田祝太郎は、トスアップが高くて、僕らが打つタイミングも早くなるから、決まるっていうか、打ちやすいし、ミドルとしても決定率が上がるっていう。まあ相性が良い感じですね。試合中は、誠実でかっこいいオーラ出しているんですけど、全然そんなことなくて。普段は結構、はまっているゲームをずっとやっているイメージで…

清水 え、結局はただのバレー馬鹿でしょ?

樫村 バレー馬鹿。それ以外のときは…なんだろう、あれはなんていうキャラ?調子が良いときは、うるさいキャラ。

清水 うん、割としゃべる。

樫村 結構うるさい。

清水 割とうるさい。

樫村 けど、バレーやっているときは、めっちゃバレーに対して真面目な感じですね。

清水 今までの中学、高校とかのセッターよりもめちゃめちゃうまいので、もしトスが合わなかったら、僕が悪いのか向こうが悪いのかすぐわかって、すぐ修正してくれるので、すごく打ちやすいセッターです。物理的にミドルとセッターの距離って近くなっちゃうから、色々プレー中とかも話したりできるので、基本的にはやりやすいセッターかなと思います。

 

――同期の皆さんで出かけたりはしますか

清水 しません(笑)。

樫村 この前、韓国遠征で同期で初めて全員そろって、カンナムに行ったんですよ。

清水 初めて全員そろった。

樫村 日本でいう渋谷みたいな場所でした。タピオカ飲みました。

清水 それが初めてだよね?

樫村 初めて。2週間前くらいが、初めて。

清水 全然仲悪くはないですよ!

樫村 僕と柊吾とかは全然一緒に色々なところに行っているんですけど、全員でってなると、なかなかタイミングが合わなかったのか、初めてでしたね。

 

――その韓国遠征はいかがでしたか

清水 韓国の選手ってみんなでかくてガタイもすごいので、高さとか日本のチームと全然違ったので、それはすごく良い経験になったかなと思います。

樫村 3つの大学とやっていたんですけど、最初の2つは結構普通にうちが勝っていて。僕、韓国遠征まで1ヶ月くらいチームを離れていたんですけど、みんなの成長が見れて、すごく良かったなって思います。

清水 さすがジャパン。

 

――その代表での1ヶ月はいかがでしたか

樫村 プレーとして成長とかは大会だったのでそこまでないですけど、同じ世代の、僕がすごく憧れとしている先輩方とか同期がいる中で、バレーすることがすごく楽しかったっていうのと、1個目のジュニア(第19回アジアジュニア男子選手権大会(U―20))と、2個目AVC(第6回アジアカップ)とあったんですけど、AVCの方では、シニアのチームが参加しているんですよ、他は。その中で3位になれた、っていうのは素直に嬉しかったです。

 

――離れている期間は何か連絡を取っていましたか

清水 たまに?

樫村 僕が、定期的に受け取っている洗顔料とかを代わりに受け取っておいて、くらいしか(笑)。

清水 あとは、僕が定期的に愚痴を送ったりとか。

樫村 あ!だから、そういう関係なんですよ。バチバチのライバルじゃなくて、柊吾から「こういうことがあったんだよ」みたいなLINEが来て、「そうなんだ」って。「いや、こっち大会だからそんな愚痴送ってくるんじゃねー」みたいな。

清水 めっちゃマイナスなこと送っておいて、最後「頑張ってね!」って。

 

――樫村さんが不在の間、慶大の練習はいかがでしたか

清水 いかんせん、うちはミドルが足りないので、他のポジションは練習試合とかでも色々なメンバーを出したりしているんですけど、ミドルは僕と片波見先輩(片波見和輝=文3・成田)が固定でずっと出なきゃいけないので、結構体力的にもしんどかったんですけど、でもその分、セッターと合わせる時間だったりとか、コートに入って練習できる時間はいっぱいあったので、そこは良かったかなと思います。

 

 

――現在のチームの状態について

清水 この10泊の遠征で、全体的なレベルアップとかは、自分も含めてチーム全体でできているんじゃないかなと思っているんですけど、どうでしょうか?

樫村 いっぱい企業も回って、格上のチームと試合していく中で、自分たちの課題がちょっと詰めの部分で見つかったので、あとはそこの部分をこの残りの1、2週間で詰めていければいいかなという感じですね。

清水 去年、企業チームとやるとき、特に出だしはみんなすごく緊張してたりしたんですけど、今回の遠征で企業とか韓国のチームとやるときは、みんなそんなに緊張とかしてなくて、自分もしていなくて。そこは、このチームでがっちりメニュー組んで計画的にやってきた成果なんじゃないかなって思います。

 

――最後に、後期に向けて意気込みを

清水 調子が良いときは、早稲田とか、それこそ企業とかにも通用するチームだと思うので、秋リーグでしっかり上位に入るっていう結果を残したうえで、全カレで優勝できるようにもっとチーム詰めて頑張りたいです。

樫村 それ、めっちゃチーム的な目標じゃない?

清水 個人的な目標?あ、秋リーグの目標は、サーブ賞を獲ることです。

樫村 おー!じゃあ僕はスパイク賞とブロック賞を獲ります。それはまあ冗談として…

清水 冗談ではないでしょ(笑)。

樫村 チームで、ブロックシステムなどをきっちりやってきたので、やってきたことを徹底するということを意識してやっていきたいなと思います。

 

――ありがとうございました!

 

 

(取材:藤澤薫 写真:尾崎崚登)

 

 

◇プロフィール◇

清水柊吾(しみず・しゅうご)

1998年12月12日生まれ/総合政策学部2年/広島城北高/身長187センチ/最高到達点330センチ/センター

 

樫村大仁(かしむら・ひろひと)

1999年1月15日生まれ/環境情報学部2年/茨城工業高等専門学校/身長196センチ/最高到達点345センチ/センター

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