前日のリーグ開幕戦から中半日、疲れの残る中で秋リーグ第2節が行われた。相手は昨年度3位の東洋大。東洋大は開幕戦で昨年度6位の法大に敗れ、この試合では貪欲に勝ち点3を奪いに来ることが予想された。昨年度5位の慶大は、法大に続き大番狂わせとなるのだろうか。
2018年9月9日(日)15:00F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学2-7東洋大学
Period | 1 | 2 | 3 | Score |
慶應義塾大学 | 0(9) | 1(12) | 1(9) | 2(30) |
東洋大学 | 2(14) | 2(20) | 3(14) | 7(48) |
※()内はシュート数
開幕戦で浮彫りとなった課題の1つに反則の多さがあったが、第1ピリオド開始30秒、早くも反則でキルプレーのピンチが訪れた。スキルの高い東洋大に丁寧にパスを回され、1分に慶大はたまらず先制点を許してしまう。序盤からビハインドとなり厳しい展開を強いられるも、FW長谷川真之介(政3)がゴール前でパックを受け、シュートにつなげるなどゴールにあと一歩まで迫った。しかしその一歩が遠く、18分に再び失点を喫した。
0-2で迎えた第2ピリオド、東洋大の猛攻に対して慶大は反則を繰り返し、Dゾーンでの時間が長くなる苦しい状況が続いた。GK小池丈二(経3)が体を投げ出して度重なるピンチを救うなど気迫を見せたが、8分、14分と東洋大に追加点を献上し、4点差を追う展開となった。それでも勝利を諦めない慶大は、15分にDF在家秀虎(環4)のセンタリングをFWスーリック(総4)が押し込み1点を返して、第3ピリオドに望みを繋げた。
差を3点に縮め、第3ピリオドでさらに追い上げを見せたい慶大であったが、4分にまたもキルプレーで失点。その後東洋大のメジャーペナルティによる5分間のパワープレーのチャンスでも決めきれず、10分には東洋大に6つ目の得点を与えた。それでも意地を見せたい慶大は、19分にFW永田雅宗(総4)がDF瀧澤慎之督(経3)のバッティングのコースを変えチーム待望の2点目を奪ったものの、試合終了のブザーとともに再びゴールネットを揺らされ2-7で戦いを終えた。
秋リーグでの戦績は現在0勝2敗、勝ち点は未だ0。日本の大学トップ8が肩を並べる秋リーグではあるが、昨年の5位を超えるためにはまずは1勝が待たれる。今回の試合は、先の早大戦から課題となっていた反則の多さが自らの首を絞め、実力差以上の点差がついた結果となってしまった。しかし反則と失点の原因の根底には「1対1の弱さ」があると主将は話してくれた。幸いにも課題は明確だ。その弱点をチームでカバーし、次戦こそは慶大の勝利の方程式、ロースコアゲームに持ちこめるのだろうか。
(記事:鈴木啓仁)
以下コメント
主将/FW滝智弥(政4・慶應)
――今日の試合を振り返って
自分たちがミーティングで話して実践しようと考えていたことをスタートからできなくて失点をしてしまいました。途中できていた場面もなかったわけではないですが、60分間通して見ると力負けしたなと感じます。
――今回のような強敵に対してはどのような試合展開を目標にしていたのか
慶大は東洋大をはじめとした上位校相手に5点も6点も取れるようなチームではないと考えているので、失点を少なくとも3点に抑えていくことを目標にしてきました。やはり反則が2試合連続で10個とられていて、このままでは勝てないことを痛感しています。
――今回48本ものシュートを撃たれましたが原因は
反則が多かったことが1番ではありますが、1対1で相手のスキルある選手にDFが抜かれる場面も多く、そのままシュートを撃たれることがありました。1対1の弱さも大きな原因であると考えています。
――反則が多くなってしまったのはなぜか
不必要な反則も中にはありますが、それ以外の反則は1対1で抜かれて後ろからひっかけてしまっての反則が多かったので、相手の上手さもありますがやはり1対1の弱さが原因であると感じています。
――今回の東洋大を上回る次の中央大戦への意気込みは
2試合タフな試合をしましたが結局勝ち点を1つもとれなかったのは非常に痛いと感じています。次の中央戦ではスキルのある相手選手が多いので、なるべく1対1の状況を作らないように全員でバックチェックをタイトにして、コンパクトに守ってできるだけ数的有利な状態で守っていきたいです。チャンスの数は相手よりも少なくなると思いますが、相手をロースコアに抑えていけば勝機はあるので、次こそは勝ち点を取れるように頑張っていきたいです。
次戦予定
平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦第3節vs中央大学
2018年9月16日(日)12:30 F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ