【バスケ】京王電鉄杯1日目 中大に敗れるも宿敵早大に勝利!

 
 
 
 

コート上の5人

酒井を中心にまとまる慶大

2010 京王電鉄杯

2010/04/24(土) 京王電鉄杯@トヨタ府中スポーツセンター

 大学バスケのシーズンスタートを告げる京王電鉄杯が開幕した。この大会では関東の10チームでリーグ戦を行う。各チームは試合を通して新チームの成熟度合いを確かめ、5月に行われる春のトーナメントに向けて最終調整を図っていく。慶大としては昨季からの主力である二ノ宮主将(環4)、酒井副将(環4)、岩下(総4)の3人に続く戦力を既存の選手から実力者がそろう新入生まで含めて見極めたいところだ。

第1試合:慶大―中大

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 18 22 28 15 83
中大 32 20 16 33 101
慶大のスタメンは酒井、金子(環3)、家治(環3)、桂(政2)、本橋(環1)の5人。序盤は中大がペースを握る。中大はインサイド、アウトサイドでバランス良く得点を重ね、リードを広げる。対する慶大は中大の激しいディフェンスの前に攻撃が単発になる苦しい状況。酒井がスリーポイントなどで奮闘するが中大もガードの個人技や速攻でリードを慶大に許さず。結局40-52とビハインドで前半を折り返す。

後半になると変わって慶大ペースに。得意のトランジションバスケが徐々に機能。家治のシュートや、金子のスティールからのバスケットカウントなどで点差を縮める。そして酒井のインサイドプレイでついに66-66と同点に追いつくことに成功。しかし慶大はここで踏ん張ることが出来ず。疲れが見え始めるとディフェンスが甘くなり相手に簡単にシュートを打たせてしまう。再びリードを広げられるともう慶大に流れを引き戻す力はなく結果83-101で試合終了。課題が多く残る敗戦となった。

第2試合:慶大―早大

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 17 12 23 27 79
早大 15 19 19 20 73
慶大のスタメンは酒井、金子、家治、桂、本橋。

序盤、酒井の連続得点で慶大は幸先の良いスタートをきる。その後も家治の得点などで加点するも早大も意地を見せ、試合は均衡。この我慢の時間帯に慶大は確実にリバウンドを取ることが出来ず、早大にセカンドチャンスを与えてしまう。慶大はターンオーバーも見え始め流れは早大に。なんとか春本が得点するも、今度は早大のインサイドを止められず。29-34の早大リードで前半を終える。

後半開始早々、ターンオーバーを連続で犯してしまい早大に得点を許されてしまう。しかし後のない慶大はここで早い展開から連続得点に成功。酒井、春本の得点で得点差をジワジワ詰め、金子のスリーポイントで遂に同点。矢嶋(環1)のうまいプレイも飛び出し試合は再び振り出しに。ここから家治のバスケットカウントで流れが慶大に傾くと、春本の積極的なインサイドプレイで連続得点。金子も得意のアウトサイドから得点し早大との点差を離す。早大はファウルゲームに持ち込むも酒井、蛯名(法1)がしっかりとフリースローを沈め79-73で試合終了。宿敵早大相手に勝利を収めた。

京王電鉄杯1日目が終了。中大には敗れたものの、早大戦では接戦を制した。学生選抜の二ノ宮(環4)・岩下(総4)を欠き、まだチームとしてのスタイルを確立してはいないものの、今日は酒井を中心に個々の能力の高さを見せつけた。ルーキーの活躍も素晴らしくこれから慶大はどのようなチームに仕上がっていくのか非常に楽しみである。

 By Shigehisa Osajima Syouta Kajigano

コメント

佐々木HC

1試合目は4年生が大事な所で指示通りにやれなかったので試合を捨てました。早稲田戦については1年生に勝たせてもらってるようじゃ私の指導力に問題ありだね。(1年生の出来は)1年生は良くやってる。本橋なんかみんな驚いてるんじゃない。蛯名と矢嶋は額面通りキャリア通りやってると思うけど本橋はキャリアのない子なので。練習に取り組む意欲というかそれがすごく良いのである意味慶應向きですね彼は。(酒井選手の活躍については)二人(二ノ宮・岩下)いないんだからあいつがやるしかないでしょ。あれが普通です。(春本選手が勝負所で良いシュートを決めていたが)ハルはね混乱してた時期がちょっとありましたね。それがここんところゲーム週間になってこれじゃいかんと自分で感じたと思います。三日前くらいから少し良くなりました。今日はもうちょっと早く使いたかったんだけど、本橋が思ったより良かったので。あと家治が中途半端な感じですね。弱い相手なら誰だってできるので強い相手に自分の実力が出せるかどうかが大事。技術的にもまだまだなので満足できませんね。(明日への意気込みは)明日は東大が一つあるのでBチームにチャンスを与えてバックアップの連中を入れる感じで臨みたいです。

酒井

あの二人がいなくても自分たちがやってきたことはみんな共通理解として全員一緒なのでマイナスに考えるんじゃなくて、あの二人がいないことによって出れる選手もいるから前向きにプレイしていこうと最初言っていました。初戦こそ出だしが悪くて中大に負けてしまったんですけど、その修正が出来て早稲田に勝ちきれたので良かったと思います。(今日はチームを引っ張っていたが)今まではどうしても周りを生かすことを念頭に置いていました。今は自分の中で試行錯誤しながらオフェンスを重点的にやってるんですけどターンオーバーが多かったのでまだまだ課題が残るかなと思います。今日は自分しかいないんですけど、4年3人が引っ張っていくのは当たり前なのでもっと先頭に立って引っ張っていけるようにしたいです。(新人に関しては)即戦力が多いですね。早稲田戦では蛯名であったり矢嶋が結構頑張ってくれました。関東トーナメントとかあるんで活躍してくれるかなと思っているんですけど、大学の試合に慣れてないっていう部分がまだまだあるので、そこを上級生がバックアップしていけたら良いなと思います。(意気込みは)この電鉄杯が終わればトーナメントが始まるんですけど、今年の目標としてトーナメント2連覇を目標に掲げているのでそれに向かって1試合1試合成長していけるように自分たちの良い内容でしっかり勝ちを取りにいきたいと思います。個人的にも頑張ります。

春本

最近スタメンで出る機会がなくて途中で交代で入る機会が多いんですけど、今日はなかなかいい感じで入れたので、今日に関しては自分に合格点をあげたいなと思います。(早稲田戦の活躍については)やっぱり早稲田ということで敵対意識も強くて、勝ってやるという気持ちが良いシュートに結びついたんじゃないかと思います(笑)(監督から好評価だったが)シーズン当初はスタメンにいたんですけど下級生が入ってきたりして、色々自分のポジションが入れ替わったりして気持ちの面で少し萎えてしまった部分がありました。でも慶應に入ったのはバスケットをやるってこともあったし、そこで腐らずに自分の信念を曲げずに練習だったり試合だったり上級生になったので意識を変えて取り組んでいるのが先生に評価されているんだと思います。(意気込みは)電鉄杯中にスタメンを取る勢いで頑張るのでよろしくお願いします。

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