ここ4戦で3勝をマークし、勝率を5割に戻して7位につける慶大。今節はここまで4勝16敗で11位と苦しんでいる立大との対戦となった。立大は下位に沈んでいるとはいえ、先週の19節には3位の駒大に金星を挙げている。前回対戦でも慶大は終盤に怒涛の追い上げに苦しめられており、油断は禁物だ。同時刻に別会場で開催される順大vs東洋大の結果も気になる所だが、まずは目の前の一戦に集中するのみ。試合は前日と同じく13時ちょうどにTIP OFFとなった。
2018/10/28(日)@国士館大学多摩キャンパス | |||||
第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第21節vs立大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 13 | 25 | 17 | 26 | 81 |
立大 | 8 | 12 | 23 | 19 | 62 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
| #4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠) | ||||
| #5 原匠(環4・近大付属) | ||||
| #7 澤近智也(環4・高知学芸) | ||||
| #9 山﨑純(環3・土浦日大) | ||||
| #10 髙田淳貴(環3・城東) |
1Q、開始から原が連続で3ポイントを沈め、タッチの良さを窺わせる。その後しばらくは互いにオフェンスが重い展開が続くが、慶大は澤近がリバウンドで懸命の粘りを見せ鳥羽の得点に繋げると、さらに髙田がプットバックでアンドワンを獲得。終盤はターンオーバーが続くも、小原陸(政4・慶應義塾志木)の好守もあり相手に得点は許さない。最後は鳥羽がミドルジャンパーを沈め、5点のリードを奪って2Qへ。
2Qはいきなり相手に連続3ポイントを決められ、逆転を許してしまう。しかしここから髙田のスコアリング能力が爆発。まずは小原のキックアウトから3ポイントを沈めると、さらにコーナーからのジャンパーと2本目の3ポイントもヒット。中盤以降も勢いは止まらず、正面の3ポイントとタフなジャンパーも次々とリングへ。相手の厳しくなるマークをものともせず、最後はロング3を連続で決めてみせた。このQの25点のうち19点を一人で挙げる活躍に、慶大ベンチからは大歓声が、立大ベンチからは諦めの声が聞こえる中、38-20でハーフタイムを迎えた。
3Qも原がジャンプシュートを連続で決める最高のスタートを切ると、さらに澤近がゴール下でフィジカルの強さを発揮し連続得点。原のスティールからの速攻と髙田のこの日7本目となる3ポイントも決まり、残り4分で55-26とこの日最大のリードを奪う。しかしここから流れは一変。慶大は前からのプレスにつかまり、攻撃の形を作れない。タイムアウト後も流れは変わらず、3ポイントを連続で決められ0-14のランを許し、点差を詰められて最終Qへ向かう。
4Qは原のミドルが決まるも立大の勢いを止められず、57-49と点差はついに一桁に。それでも原の華麗なバックシュート、山﨑のノールックのビハインドパスからの澤近の得点とスーパープレイが連続で飛び出し、再び流れを引き寄せた。中盤には髙田がファウルを受けながらのタフショットを沈めバスカンをゲット。さらに鳥羽、原、山﨑の連続3ポイントが決まり、残り1分で76-59と勝負を決定づけた。最後は鳥羽の速攻と小原の3ポイントが決まって、81-62で試合は終了。慶大は見事3連勝を飾った。
前回対戦と同じく後半に怒涛の反撃を許す展開となったが、今回は余裕をもって逃げ切りに成功した。これで成績は11勝10敗となり、いよいよ次節が最終節。今日の同時刻に開催された試合で順大が東洋大に勝利したため、最終戦で慶大が順大との大一番を制することができれば、昇格入れ替え戦に出場する可能性はグンと高まる。次戦が今季のチームのラストゲームになるのか、それとも入れ替え戦、その先のインカレまで戦うことができるのか。次週の運命の一戦から目が離せない。
(記事・写真:徳吉勇斗)
原匠(環4・近大付属)
――試合を振り返って
序盤からうちのペースで髙田の爆発もあって開いたんですけど、最後ちょっと詰められた部分は反省点として残るかなと思います。
――シュートが絶好調だったが
そうですね。あんなに入ったのは久しぶりです(笑)。一発目のシュートが入って、自分としてもいけるかなと、気楽に打てた感じはあります。
――足の状態は
昨日軽く捻挫してしまって休ませてもらったので、その分今日はなんとか頑張れたかなと思います。
――最後は4年生5人が同時にコートに立ったが
やっぱり嬉しかったですね。来週はどんな試合展開になるかはわからないですけど、5人で出ることは少ないと思うので、今日の残りの1分間はすごく楽しんでやれました。
――次戦に向けて
今週順天が東洋に勝って、うちが順天に勝てば入れ替え戦の可能性がだいぶ高くなると思うので、何も考えずその1勝を取ることだけに集中したいと思います。
澤近智也(環4・高知学芸)
――試合を振り返って
最初拮抗した展開から20点離せたのは良かったんですけど、そこから相手の得意な3ポイントを連続で決められて、危ない展開になってしまいました。それでもディフェンスで我慢して、ああいう形で終われたのは良かったと思います。
――前回対戦と同じく終盤に追い上げられた
でもこっちも髙田を含めてアウトサイド陣が結構決められていたので、前回に比べたら余裕のある展開だったと思います。
――最後の4年生5人でコートに出た場面は
僕もコートに入ってから気づきました(笑)。でもこの先リーグ戦と入れ替え戦で4年生5人がコートに出てプレーする時間は限られてくると思うので、4年生5人で出ているときは噛みしめてプレーしたいです。
――次戦は入れ替え戦行きの懸かった大一番
順天には1巡目で負けているんですけど、しっかり気持ちを入れ替えて入れ替え戦に行きたいと思います。
――次戦に向けて
勝つだけなので、絶対勝ちます!
髙田淳貴(環3・城東)
――試合を振り返って
絶対負けられない試合で、最初固くなってしまって重い展開になってしまったんですけど、2Qからはシュートも入り出して、最後は20点くらい開けて余裕を持って試合を運べたので、そこは良かったと思います。
――2Qの大活躍について
一回逆転されてしまって流れが悪くなっていたので、自分が点を取りに行こうと思って、それが良い方向に繋がったと思います。
――ここ3試合で30点オーバーが2回と絶好調だが
もう残り少ないので、やれること全部やろうと思って頑張ってます。
――最終節はどんなプレーをしたいか
今日みたいに自分が積極的に行って点が取れればいいと思うし、勝ちに繋がるプレーをしたいです。
――次戦に向けて
もう勝つしかないと思うので、絶対勝ちたいと思います。