【アイスホッケー】スタートダッシュで躓き追い上げを見せるも及ばず 平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦第11節vs明治大

決勝リーグ進出への可能性はほぼ潰えたが、迫りくる目の前の相手を撃破し5位の座をキープしていきたい慶大。しかしいざ戦いの火蓋が落とされると、秋リーグで数々の名試合を演じてきた慶大とは思えない不甲斐ないスタートダッシュとなってしまい、第2ピリオドまでに7失点を積み上げた。第3ピリオドでは流れが変わりDF瀧澤慎之督(経3・慶應義塾)の得点を皮切りに3点差まで迫るも、4-7で戦いを終えた。

降りかかる明大のシュート

2018年10月28日(日)17:30F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ

 

1P

2P

3P

TOTAL

慶應義塾大学

1(5)

0(6)

3(5)

4(16)

明治大学

5(19)

2(7)

0(6)

7(32)

※()内はシュート数

一時は4位以上進出に目前まで迫った慶大だったが上位校との対決で2連敗。決勝リーグ進出への可能性はほぼ潰えた。しかし6位の法大も調子を上げてきており、現在5位に位置する慶大に下を向いている暇はない。なんとか連敗を止めたいが相手は昨年王者の明大だ。今大会で早大を破った勢いを引き寄せ、再びジャイアントキリングとなるのだろうか。

明大陣内に切り込むFW運上雄基(総2・埼玉栄)

昨年王者を相手に慶大はパックが手につかない場面が目立ち、全く自分たちのホッケーをさせてもらえない第1ピリオドになった。この秋リーグで数々の名試合を演じてきた慶大とは思えない立ち上がりとなり、2分に早くも失点、視野を広くリンクを大きく使った明大の猛攻に慶大は為す術なく20分間で5失点を喫した。10分にはカウンターからなんとかFWスーリック(総4・駒大苫小牧)が一矢報いるも後が続かず、1-5と4点ものビハインドを背負い第2ピリオドへ。

速攻で1点を奪ったFWスー

第2ピリオドは明大の反則が目立ち、合わせて6分37秒ものパワープレーを得る。しかしFW滝智弥(政4・慶應義塾)が肩口を狙ったシュートを放つなどチャンスは作るも得点には至らない。一方でイーブンの状態では、キープ力のある明大を相手にパックウォッチャ―になってしまったり、マークミスをしたりなど第1ピリオドからの課題を修正することができず、2点の追加点を許した。

攻守に数多く絡んだDF福盛太郎(政2・慶應義塾)

1-7と大きく突き放された慶大だったが第3ピリオドに底力を発揮する。7分にDF瀧澤慎之督(経3・慶應義塾)が明大GKの肩口をブルーライン際から射抜いたのを皮切りに、10分にFW永田雅宗(総4・日光明峰)、14分にFW田中陸(政3・慶應義塾)が相次いで得点を挙げ、4-7と明大を追い上げた。その後も明大に第2ピリオドまでの勢いはなく、最後まで攻撃の手を緩めず戦ったがここで時間切れ。第2ピリオドまでの失点が悔やまれる結果となった。

第3ピリオドに得意の形でゴールしたDF瀧澤

華麗なパス回しから得点したFW田中

「準備不足」をFW滝主将は1番の課題として挙げた。その一方で5月の早慶戦では「準備の良さ」で勝ちを収めている。安定してベストの状態で試合に臨めるようになることが慶大躍進の近道といえるだろう。秋リーグも残り3試合。ここからは1巡目で下した相手が続く。なんとしても3連勝で慶大が格上であることを証明してほしい。

 (記事、写真:鈴木啓仁)

 

以下選手コメント

主将/FW滝智弥(政4・慶應義塾)

明大GKの肩口を繰り返し狙ったFW滝

――この結果をどう受け止めるか

自分たちの甘さがすべて出ました。やるべきことをできなかった1ピリは気持ちの部分でも引けていたし、そういうプレーをすると明大のようなチームには簡単に5点も取られてしまって、1ピリで試合を終わらせることになってしまうので、そこがまだまだ自分たちが実力面と気持ちの両方で劣っており、100%の準備をして初めて勝負になるかならないかの相手であることを再認識させられました。

 

――1ピリは精彩を欠いたプレーが続きました

まず1番悪かったのは誰が1番手で行くのかがはっきりしなくて、足がもう一歩動いてない選手が多く、詰めるべきところで詰められないシーンが多くなったことです。相手にスペースを与え自由に動けるようにしてしまったことで、自分のマークがわからなくならないようにまず1番手行く人をはっきりさせていきたいです。そのためにはまず準備をしっかりして戦う気持ちをしっかり見せることが大切であると感じました。

 

――2ピリで再三訪れたppのチャンスを決めきれませんでした

点差を離されている中パワープレーのチャンスを得ることはできたのですが、怪我人も多くセットも変わった状況とはいえ、あまり良いパワープレーにならなかったことは問題だったと思うので、あと1週間何が何でも仕上げていきたいです。

 

――3ピリは光が見えたピリオドになったのか

こちらが劇的に良くなったというよりは向こうがリラックスモードに入ってくれて、こちらが多少はやるべきことをやったというだけだと思うので、光が見えたわけではないですがやるべきことができればある程度通用するということはわかりました。やるかやらないかだと思うので、自分たちの問題であることを痛感しました。

 

――東海大戦はどのような戦いにしていきたいか

絶対に勝たなければいけなかった3連戦で、自分たちのやるべきことをできずに負けるという非常にもったいない形で3試合落としてしまいました。ここから尻すぼみで落ちていってしまうともう上がってこられないと思うので、次の試合でもう1度慶大が浮上できるように、波に乗れるように、それをインカレに繋げていけるように、全てを変える強い気持ち持って練習から取り組んで、次の東海戦が今シーズンのベストゲームになるように戦っていきたいです。

 

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦DivⅠ-A対戦成績(第11節終了時)

 

明治

中央

東洋

早稲田

慶應義塾

法政

日本体育

東海

60分勝

GWS勝

GWS敗

60分敗

勝点

順位

明治

7-1

4-0

2-4

3-0

6-3

3-1

13-1

10

0

0

1

30

2

 

 

 

 7-4

 4-2

7-3

4-1

中央

1-7

3-4

1-3

7-1

5-2

7-2

4-1

7

1

1

2

24

3

 

 

 

 5-3

 3-2

5-2

 7-2

東洋

0-4

4-3

1-4

7-2

7-9

5-3

11-2

7

1

0

3

23

4

 

 

 

6-1

5-3

 4-3

 9-0

早稲田

4-2

3-1

4-1

5-3

6-2

5-1

14-1

10

0

0

1

30

1

 

 

 

3-4

6-3

 5-2

 11-1

慶應

義塾

0-3

1-7

2-7

3-5

2-1

6-1

3-0

4

0

0

7

12

5

 4-7

 3-5

1-6

4-3

 

 

 

法政

3-6

2-5

9-7

2-6

1-2

2-3

9-4

2

0

2

7

8

6

 2-4

 2-3

3-5

3-6

 

 

 

日本

体育

1-3

2-7

3-5

1-5

1-6

3-2

1-2

0

1

0

10

2

8

3-7

2-5

 3-4

 2-5

 

 

 

東海

1-13

1-4

2-11

1-14

0-3

4-9

2-1

1

0

0

10

3

7

1-4

2-7

 0-9

 1-11

 

 

 

※○:60分勝(勝ち点3)、□:GWS勝(勝ち点2)、■:GWS敗(勝ち点1)、●:60分敗(勝ち点0)、勝点が等しい場合は直接対決の結果により順位が決定。

 

次戦予定

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦第12節vs東海大学

2018年11月3日(日)17:15 F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ

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