5月15日(日) 第1回東京六大学交流戦 @早稲田大学記念会堂
立教戦
得点 | ||||
慶大 | セット | 立大 | ||
2 | 25 | 1 | 14 | 0 |
25 | 2 | 19 |
第1セット序盤は共に点を取り合う一進一退の展開。しかし、4-4の場面での岡田の鋭いスパイクが流れを変える。岡田はここから3連続サービスエースを含む4連続得点で主導権を慶大にもたらす。その後は互いに相手のミスで点を重ねるも、最後は柳田(環1)の強烈なサービスエースで相手を圧倒し、25-14でこのセットを先取する。
第2セットは星谷(理2)のクイックで幸先良く先制。その後もセッター野口(環1)の的確なトス回しで相手に狙いを絞らせない。ところが中盤になり、「少し気を抜いたプレーが生まれてしまった」(岡田)というように、慶大にらしくないミスが目立ち始める。結局、一度もリードを許さずにこのセットを25-19で取り、セットカウント2-0で勝利した。だが、「自分たちの力を出し切れていない」(宗雲監督)というように、もどかしい試合内容であった。
明大戦
得点 | ||||
慶大 | セット | 明大 | ||
2 | 25 | 1 | 20 | 0 |
25 | 2 | 19 |
立大戦で悪くなりかけた流れを、岡田が見事に変えてみせた。第1セット開始早々。柳田のファーストサーブがネットに掛かり、嫌な雰囲気が漂った。しかしここから野口が岡田にボールを集めると、岡田は目覚しい活躍を見せる。威力抜群のスパイクで相手を打ち崩し、いきなり明大の出鼻をくじく。その後、岡田を警戒した明大レセプション陣にできた隙を野口が突き、星谷のクイックや間宮(政3)のライトアタックも効果を発揮する。しかし、昨年、慶大相手に1セットも落としていない明大も反撃開始。レフト攻撃を中心に懸命に慶大に食らいついていき、中盤は近差で推移していく展開に。迎えた終盤、チームを救ったのはリベロの前田優(環3)だ。2本連続で乱れたレシーブを正確な二段トスでつなぎ、2本ともスパイクポイントに結びつけた。「自分的にはまだまだです」(前田)と謙虚であったが、試合を通じての安定したレシーブなど、前田のチームへの貢献度は計り知れない。最後は柳田のスパイクで締め、25-20でこのセットをもぎ取る。
続く第2セットも慶大の勢いは止まらない。岡田がスパイク・ブロックと大車輪の活躍をみせると、星谷・柳田もこれに続いて着実に点を重ね、終始優位にゲームを進めていく。終盤には明大のサーブ・スパイクのミスに乗じるなど、内容面・精神面で上回った慶大が25-19でこのセットを取る。これによって去年は勝てなかった明治から、セットカウント2-0と圧倒し、念願の勝利をもぎ取った。
立大・明大戦はリーグ戦優勝のためには絶対に落とせない試合であった。特に明大は優勝候補の一角であり、慶大が苦手意識を持っていた相手でもあった。その明大相手に、立大戦で悪くなりかけた雰囲気を立て直して勝ったところに、今年のチームにおける修正能力の高さ・団結力を感じる。今年の慶大は一味も二味も違う、そんなような印象を意識付けられたようなここまでの3試合ではないであろうか。六大学初代王者の栄光は既に目前まで迫っている。
By Takuma Furuoya
コメント
宗雲監督
(今日の試合を振り返って)岡田よかったね。ほんといろんなところで引き出しが増えたし落ち着いていた。ブロックもレシーブも良かった。本当によかった。(勝因は岡田選手ということですか)そうそう。岡田がちゃんと安定していたし、ほかの選手は立教戦のときに少しからまわりしてたけど岡田が要所要所で切っていた。柳田は多分出来は今日は50%以下でしょう。本人もそう思ってるはず。(全体を振り返って)岡田がよかったということと、もちろんね、ほかの選手も一生懸命やってて失敗しようと思ってプレーしてはいないんだけど、自分の体を心がコントロール出来ていないところがあったのでそれが今後の彼らの課題かな。でもまだもっと良くなるっていうプレーがたくさんあったので、まあもっと伸びるなと思ってみていましたけど。(明治に勝ったのは久しぶりですよね)ねえ。と思うけど。ただまだお互い調整中なので今後東日本インカレとか秋のリーグとかが始まるまでまだわかんないです。ただ彼らが苦手意識を持たなくなるっていう意味では良いことだと思いますね。(次週に向けて)また東大も良いチームなので彼らは油断しないだろうし、ちゃんと法政に対する準備も学生がしてくれると思います。ただその面に関しては今年はちゃんとしてくれているので、来週もきっとやってくれるでしょう。間宮
(今日の試合を振り返って)相手が明治で去年負けてばっかりだったんですけれど、今年は勝てて良かったなあと思います。格上ということで勝たなきゃみたいな意識はありました。(具体的にチーム全体で意思統一は)とりあえずクイックを多く使って相手のブロックを散らしていこうっていうのは考えていました。(試合中で実践は出来ましたか)はい。今日はクイックも良い形で決まっていて、練習も今日に合わせてコンビの練習とかも意識を高めてやってたりしてきたので、それができて良かったです。(優勝に向けて)今日もそうだったんですけれど、1試合目がちょっとミスで相手につきあってしまったので、来週はもうちょっと法政も強いし難しくなると思うので1試合目から気持ちを切らさすにやっていきたいなと思います。
岡田
(今春は六大学リーグという形での試合開催だが)春リーグが中止になって、関東リーグにある入れ替えというものが無いので、ちょっとプレッシャーが軽いというのはある。しかしチームを作っていくなかで、少しでも公式戦があると、今日のように良い結果が出せたり、ゲームのなかでしか分からないこともあるので、ありがたいです。(今日の試合を振り返って)立教戦は、OBの方にも指摘されたように、少し気を抜いたプレーや、通常では考えられないミスがうまれてしまった。明治戦は、今まで1部では勝てなかった相手であったが、意気込んで向かっていったら勝利を得られたので、刺激になりました。(チームとして春好調だが)各大学の主力が抜けたり、メンバーも揃っているわけではないというのもあると思います。しかし、それ以上に慶應がチームとしてまとまっていることや、柳田や野口が加入したことが大きいと思います。(前回の早大戦からの修正点は)チームとして、ブロックが弱いので、ブロック練習に関しては自分達で指摘し合ったりとか、質が高い練習が出来ていたと思う。試合でもブロックを起点としてレシーブという形も多かったので、練習の成果が出たと思う。(個人的な反省点は)サーブでは途中までは我慢できていましたが、後半からはミスが多かったので反省です。(今季はこれまで好調を維持している)昨季までは好不調の波があったが、最近はある程度の力をコンスタントに発揮できるようになってきている。今日もスパイクなどは当たっていたので、良かったです。(エースとしてどうチームを引っ張るか)攻撃専門なので、自信を持って、しっかり得点を稼いでいくというプレーを心掛けている。自分が打たないと終わらないんだという気持ちが芽生えている。
前田優
(今日の試合を振り返って)勝てて良かったです。特に明治には苦戦していたイメージがあったので、本当に良かったです。(監督からはどのような指示が)練習試合などでは、速攻でやられるパターンが多かったので、そこを注意していけと言われました。(リーグ戦での大きなライバル明治に勝ったのは大きいのでは)そうですね。昨シーズンの1部リーグ戦では全敗ということで、ずっと1部には苦手意識があったんですけど、今日勝てたことで東日本インカレや秋季リーグにむけていい弾みとなりました。(今日の自分を採点すると)二段トスとかも決まって、周りのみんなはすごい良かったって言ってくれているのですけど、自分としては60点ぐらいです。強いサーブはあまり来なかったので、レシーブは乱れませんでしたが。(次週に向けての意気込みを)今日の第一試合目の立大戦では雰囲気が悪くなってしまったので、次週はこのようなことが無いように、第一試合目から良い雰囲気を作れるようにしたいです。
立大戦出場選手
レフト | 柳田将洋(環1) |
セッター | 野口剛志郎(環1) |
センター | 星谷健太朗(理2) |
レフト | 岡田拓巳(商2) |
ライト | 間宮秀太(政3) |
センター | 山本悠登(環3) |
リベロ | 前田優介(環3) |
途中出場 | 中出祥平(環3) |
七條真理(環2) |
レフト | 柳田将洋(環1) |
セッター | 野口剛志郎(環1) |
センター | 星谷健太朗(理2) |
レフト | 岡田拓巳(商2) |
ライト | 間宮秀太(政3) |
センター | 山本悠登(環3) |
リベロ | 前田優介(環3) |
途中出場 | 益田万太郎(政2) |
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