第93回関東サッカーリーグ開幕戦、1部昇格を目指す慶大は青学
第93回関東サッカーリーグ戦 第1節 vs 青学大
2019/04/07(日)11:30ko@日体大グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学2-1青山学院大学
【得点者】
1-0 31分 オウンゴール(慶應義塾大学)
1-1 48分 大竹将吾(青山学院大学)
2-1 82分 橋本健人(慶應義塾大学)
◇慶大出場選手
GK田原智司(環3・静岡学園)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF井上大輔(政3・桐蔭学園)
DF野村京平(総4・國學院久我山)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)
MF佐藤海徳(政4・桐光学園)
MF橋本健人(総2・横浜FCユース)
MF山田盛央(総4・藤枝東)→59分 ピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)
MF多嶋田雅司(商4・國學院久我山)
FW福本拓海(環4・済美)→71分 田村祐二朗(環1・藤枝東)
前半開始して最初は相手がボールを支配する展開。チャンスを何度かつくられるものの得点は与えない。すると、20分に落合祥也(商4・横浜FCユース)が空いたスペースに抜け出して相手GKと1対1の状況をつくるが、ここはセーブされてしまう。さらに、25分には相手ゴールキックがこぼれたところを福本拓海(環4・済美)がロングシュート放つも枠を捉えることはできないなど慶大も好機はつくるものの得点には結びつかず一進一退の攻防となる時間帯が続いた。しかし、31分に橋本が相手守備のパスが乱れたところを奪い、左足で鋭くクロスを入れるとこれが相手DFに当たってゴールネットを揺らし、慶大が先制点をもぎ取った。
このまま点は動かず、慶大1点リードで前半を折り返した。
後半開始して間もない48分、相手にスルーパスでディフェンスの裏をつかれ、早々に同点とされてしまう。この失点により、相手は勢いに乗り我慢の時間帯が続いたが、粘り強く集中力を切らさず守ると、慶大は59分に山田盛央(総4・藤枝東)に代えてピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)、71分に福本に代えて期待の新人である田村祐二朗(環1・藤枝東)を投入し攻撃的なカードを切り、流れを変えにかかる。
75分にはPA付近の絶好の位置からのFKを献上してしまうものの、これはディフェンスが跳ね返しピンチを脱すると、82分に橋本がドリブルで相手PA内に切り込むと相手DFに倒されて、PKを獲得する。
これを自身で落ち着いて決めて、慶大がついに勝ち越しに成功し、2-1。このまま1点のリードを守り切り、勝利。最高の幕開けとなった。「難しい試合になることはわかっていた。」と淺海友峰監督が話していたように内容的に見ても今回の勝利は決して楽な勝利ではなかった。しかし、今季開幕戦を白星で飾ることができたことは慶大にとって非常に大きなものとなるであろう。次節、関東学院大学戦で勝利をし、1部昇格を手繰り寄せることが出来るか。黄色の戦士達の今季の戦いはまだはじまったばかりだ。
(記事:榎本大輝 写真:室留裕介)
試合後コメント
淺海友峰監督
――開幕戦に向けて選手にどのような言葉をかけて送り出したのですか
新チームになって色々なことをやったのですが、やってきたことを信じようという話をしました。
――今日の試合を振り返って
開幕で難しい試合で、うちは真面目な選手も多いので硬くなった部分もあったし、その中最少失点で抑えられて、そこ(同点に追いつかれて)から点が取れたのは収穫だと思います。
――開幕から白星発進ですが、次戦に向けて一言をお願いします
関東リーグで簡単な試合はどこもないと思うので、細部にこだわってやっていきたいし、勝ったからこそ引き締めようという話はしたのでもう一回積み上げていきたいと思います。
佐藤海徳(政4・桐光学園)主将
――開幕戦をどのような気持ちで臨んだか
開幕戦が難しくなるのはわかっていたのですけど、だからこそいつも通りやってきたことを出そうと試合に臨みました。
――今日の試合を振り返って
正直、自分たちのやりたいサッカーをすることはできなかったのですが、橋健がうまくPKを取ってくれて決めきるところを決められたラッキーな試合だったなと思います。
――開幕戦に勝つことができましたが、次戦に向けて一言
勝ったのですが気持ちよく勝てたわけではなくて、だからこそみんな勝ちに飢えているので内容のいいサッカーをして、勝ち切ってみんなで喜びたいなと思います。
橋本健人(総2・横浜FCユース)
――本日の開幕戦はどのような思いで臨まれましたか
シーズンが始まる前にピッチ内外で色々な経験をした中で、去年とは違うスタート切りたいと思っていました。一部優勝のために、いいスタートを切りたいという気持ちで入りました。
――試合を振り返って
勝てたことは正直に喜んでいいと思っているのですけど、内容としてはまだまだ課題もあるし、こういう試合を勝ってただ喜ぶだけじゃなくて、また1週間後に試合があるので課題をしっかりと修正して次に繋げていければと思います。
――ご自身のプレーが先制点に繋がりましたが、あのシーンを振り返って
キーパーがボールを持ったら多少プレッシャーをかけようということは、チームで共有していました。あそこでプレッシャーをかけて多嶋田雅司(商4・國學院久我山)君がギリギリのところまで粘ってくれたおかげで相手がボールをロストしたので、そのままクロスまで行けました。キーパーの前に流すということもチームで共有していたので、結果的に危ないところにボールが入ったおかげで点が入ったのかなと思います。
――今年の目標は
チームとしてはリーグ最少失点で優勝することです。個人としては、来年1部に行ってやれる実力をつけるために成長することと、ゴールとアシストなどの数字にこだわってやっていきたいなと思います。
――次節へ向けて
今日の試合内容をしっかりと振り返って、課題もたくさんあるのでそこをチームで話し合って、また次勝てるようにいい準備をしていきたいと思います。