第33回関東大学女子サッカーリーグ 第2節 vs筑波大学
2019/08/28(水)16:30KO
@慶應義塾下田グラウンド
初戦を落とした慶大は、今季三度目の対戦となる筑波大学とホームで対戦した。前半、5バックを敷かれてスペースを埋められながらも何度か攻撃の形を作った。後半も優位に試合を進めると、55分から三度大きなシュートチャンスを作った。また、終了間際にも二度筑波大ゴールに迫ったが決め切ることができず、慶大の第2節はスコアレスドローに終わった。
【スコア】
慶應義塾大学0-0筑波大学
【得点者】
無し
◇慶大出場選手
GK 加藤楓琳(総4・常盤木学園) |
DF 足立智佳(環3・大阪桐蔭) |
DF 佐藤幸恵(総3・十文字) |
DF 奥本くるみ(環4・浦和レッズレディースユース) |
DF 工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)Ⓒ |
MF 勝木日南子(総4・大和)→72分 高月彩香(環2・村田女子) |
MF 松木里緒(環4・常盤木学園) |
MF 小川愛(総3・神村学園) |
MF 髙橋佳里(総1・常盤木学園) |
FW ブラフ フェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース) |
FW 山本華乃(理3・横須賀シーガルズ) |
初戦の神奈川大戦を0-3(戦評)で落とした慶大。第2戦は関東女子サッカーリーグで今季二度対戦している筑波大であった。工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)をCBで起用した他は前節とメンバーに変わりはなかった。
前節、立ち上がりで苦しんだ慶大だったが順調に試合に入った。また、効果的な攻撃ができなかった前節の後半と異なり、アタッキングサードでの精度が改善されていた。一方の筑波大は5バックでスペースを埋めた。12分、松木里緒(環4・常盤木学園)がボールを奪ったところから山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)がブラフ フェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース)へスルーパス。ブラフはドリブルで持ち込んでシュートしたがGK正面に飛んだ。機を見て前線からプレスをかける筑波大にペースを乱されるシーンも時おり見られたが、丁寧な足元での繋ぎや奥本くるみ(環4・浦和レッズレディースユース)、工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)のドリブルでこれを回避。回避した先にある中盤の広いスペースでボランチが前を向いて前進した。42分にはそういった形から敵陣に侵入し、最後は山本がゴールを狙う良い攻撃が見られた。
後半、結果的に得点は奪えなかったが効果的な攻撃を続けた。55分、小川愛(総3・神村学園)の展開から前進。足立智佳(環3・大阪桐蔭)のマイナス方向へのショートパスを勝木日南子(総4・大和)がダイレクトでシュート。しかし、惜しくもゴール左に逸れた。3分後にはブラフがドリブルからカットインしてシュート。更に62分、右サイドに流れたブラフがグラウンダー性のクロスを供給。中央の山本がスルーした奥に勝木が走り込み、流し込めば得点のシーンであったがミートできなかった。試合は0-0のまま終盤へ突入した。
88分、左サイドから崩して最後はブラフが思いきり良く右足を振りぬいたが、またもGKの正面へ。アディショナルタイムには足立のクロスを佐藤幸恵(総3・十文字)が落として小川愛(総3・神村学園)がミドルシュート。ラストチャンスであったがゴール左へ逸れてしまった。充実の内容で攻撃の形を作った慶大だったが、ゴールに結びつけられず勝ち点1を手にした。
見ている者を楽しませる白熱の展開となったこの試合。試合後の山本は「手応えはあまり無い」と語ったが、前節に比べて攻撃面に大きな進歩が見られた。前線の距離感も良く、プレス回避から素早く前進してチャンスを作り得点の機運を感じさせた。一方、課題は「積極的にゴールに向かったり、シンプルにやる」(山本)ことが挙げられる。ドローに終わったが、第2節を終えて連勝、連敗したチームはなく今日の勝ち点1をポジティブに捉えたい。
次戦の相手は7月に惨敗した宿敵・ワセダ。そして、その次は去年のインカレで敗れた帝京平成大学とまさに因縁の相手が続く。上位進出をうかがう為には、この強豪2校との連戦で良い結果を収めることが必要となってくるだろう。
(記事:柴田航太郎 写真:小林由和)
この試合の写真(75枚)はこちら
以下、試合後のコメント
副将 勝木日奈子(総4・大和)
ーー試合を振り返って
絶対に勝つとチーム一丸となって臨んだ試合だったのですが決めるところで決め切れず、カウンターは結構凌げたのですが、勝ち切りたかったなというのがあるので悔しいです。
ーーシュートシーンも何度かありました
結構あそこに(ボールが)落ちてくるという感じがあったので、いつも狙ってはいるのですが、最後コースであったり枠を捉えるというところがまだまだったり、相手を外し切るというところがまだ課題なので次はしっかり仕留められるようにしたいです。
ーーチームとしていい攻撃を見せられていた
相手が5バックだったのでその脇をしっかり取ってから次のスペースを突いていこうという話で、何個か組み立てはあったのですがやっぱり最後バイタルのところであったり、その前の崩しっていうのはイマイチで思うような完璧なシーンは全然できていないので、まだまだそこの精度は高めなければいけないかなという風には思っています。
ーー勝木選手は前と後ろをつなぐ役割を果たされています。試合中に意識していることは
自分は中盤の選手として特に上手い立ち位置でもないので、本当にいかにチームを鼓舞してどれだけチームが苦しい時に踏ん張ることができるかという姿で見せたり、やはり攻撃をメインとしてずっと狙っているので切り替えのところとか誰よりも走るというところは意識して取り組んでいます。
ーー次戦はクラシコ以来の早稲田戦となります。あの時とは違う姿をファンの皆さんも期待しています
早慶戦であれだけ悔しい思いもしましたし、チームもこれまで絶対生まれ変わってきていると思うので、次こそは勝ち点3を取れるように一丸となって戦うので応援お願いします。
山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)
――攻撃陣としては手応えを得る試合だったのでは
今日は勝ちたかったのであんまり手応えはなくて、もうちょっとディフェンスの前、中盤との間(バイタルエリア)で前を向ければゴールまで行けるシーンが増えたかなって思うんですけど、なかなかそこで前を向けなくてあまり決定機を作れなかったので、まだまだでした。
――ブラフ選手との連携は今日も良かったように見えた
フェイ(ブラフ)はキープできるので頭に入った時は裏に抜けて、足元に入った時は近い距離でいるっていうのは話して意識してます。
――最後決めきることができていない要因はなんだと思いますか
クロスの入り方だったり、もうちょっと積極的にゴールに向かったりシンプルにやるシーンを増やせば、もうちょっとゴールは決めれるのかなって思います。
――次は早稲田です。リベンジがかかっています
早慶戦では不甲斐ない結果になってしまったので、3日間チーム一丸となって早稲田を倒せるように頑張っていきたいと思います!
大学リーグ開幕戦はこちらからどうぞ!