【ホッケー部(男子)】秋季リーグ開幕直前インタビュー/塚本大吾主将×吉川大地副将

男子ホッケー

2019年秋季リーグがまもなく開幕する。今回は塚本大吾主将(法4・慶應)と吉川大地副将(政4・慶應)に対談インタビューを行い、ホッケー部男子がこのシーズンをどう駆け抜けていくのかについてそれぞれの思いを語っていただいた。

(このインタビューは2019年8月21日に行われました。)

 

──まずは他己紹介からお願いいたします

 

塚本:小学校の頃からホッケーをやっているので、ホッケーの技術力が高く、知識も豊富で、チームの運営の上でもすごく助けてもらっています。

 

吉川:高校からホッケーを始めているメンバーが多い中で、彼は大学からホッケーを始めているため、一見(ホッケーを)やるのが難しいのかなと思うところで、すごく真面目に一生懸命練習に取り組んでいて、今こうやってチームを支える役を担っています。

 

 

──主将と副将は普段コミュニケーションは取られますか

 

吉川:練習の時に何を目標にするかというのは個人で連絡を取っています。だよね?(笑)

 

塚本:そうですね、プライベートではあまり連絡を取り合わないですが(笑)。チームの運営の面では、日々の練習をどう持っていくかというところでたくさん話をしています。

 

 

──ここまで主将・副将を務めてきていかがですか

 

塚本:まず難しい面としては、部員が30人以上いる中で、いろんな意見が出てくるので、それをひとつの方向に持っていくことの難しさは感じています。

 

吉川:人数の多い部活なので、それをまとめるのはすごく大変です。でも、去年、一昨年でやってきた戦術とは全然違うものを今年は取り入れたのですが、それに対してみんながしっかりとついて来てくれているのはすごく良かったかなと思います。しかも今、結果が出てきているので、継続してこれからもやっていけそうというところは、うまくいっていると思います。

 

 

──お互いの働きぶりはいかがでしょうか

 

塚本:吉川には頼りっぱなしで、日々の練習メニューから試合の持っていき方まで彼が中心となっているくらいで、副将という立場なんですが、本当に助かっています。

 

吉川:(塚本)大吾は選手の意見をすごく吸収してくれます。自分自身だけ小学生から(ホッケーを)やってきて、このチームでは(自分が)発言するとそれが正しいとなってしまうところがあるのですが、「こういう意見もあるよ」と伝えて来てくれるのはやっぱり大吾なので、そういうところはすごく助かっています。

 

MFの要としてチームを盛り上げる吉川副将

チームとして進歩したなと感じた

 

 

──春季リーグは昨年から大幅なメンバーの入れ替えがありつつも、5位という結果に終わりましたが、振り返るといかがですか

 

塚本:まず初戦の明治戦で大敗してしまって、そこからどうチームを立て直していくかという中で、結果として目標としていた上位、4位以上には届かなかったのですが、法政だったり農大に接戦で良い試合ができるようになっていったのは、チーム力が上がっているところなのかなと思います。さらにギアを上げていかないといけないですけど、チームとしてレベルアップしていけるかなと思います。

 

吉川:結果は5位だったんですが、チームの力としてはもっと上だったなと自分の中では感じていて、そういう意味ではすごく悔しかったリーグでしたね。特に、引き分けでも上位に行けるというところを1点差で逃したのですが、最終的にそのチームにもあとで勝っているので、やはり常に力を出し切るという力が備わっていなかったのは悔しかったです。でも、法政大学や東京農業大学に勝ちを収めたというのは本当に5、6年ぶりで、チームとして進歩したなと感じたのでそれを秋リーグにも繋げられたらなというリーグ戦でした。

 

 

──春を終えて、夏にチームとして取り組んだことは

 

塚本:この夏、特に取り組んだのは、ボールを受ける時に選手がどこにポジションを取れば、機能的に攻めていけるかというところを重点的にやっていました。

 

吉川:攻め方自体を大きく変えることはないんですけど、今年やってきたことをしっかり集中してやって、それをより具体的に精度高くできるためには、個人がどういうことをしたらいいのかというところで、個人目標を定めて取り組みました。

 

春季リーグ最終戦で得点を挙げた塚本主将

まだまだ高みを目指していかないといけない

 

──塚本主将は夏の練習を通じてFW陣の手応えをどのように捉えていますか

 

塚本:強豪校との練習試合などを通じても、しっかり点を取れるようにはなってきていて、個人やFW同士の連携の成長はすごく感じています。あと、今まで試合に出ていなかった選手もしっかり成長していて、ポジション争いもどんどん激しくなってきているので、選手層の底上げにも手応えを感じています。

 

 

──吉川副将はMF陣の手応えについてどうでしょうか

 

吉川:以前に比べて、周りが見えていたり、ドリブルで攻めていける選手が増えてきたりしていることから、個人の技術が春よりはかなり上がってきていると感じています。MFだけでもっとこうしなきゃいけないという細かいところはもちろんあるんですが、大きくだめなプレーが頻繁に起こることはなくなってきて、むしろどこをどう動かしていくかというチームとしての話し合いが増えたのはすごく進歩したなと感じています。

 

 

──ここまでの全体的なチームの完成度は

吉川:どれくらいでしょうねえ(笑)。

塚本:(笑)。

吉川:(100点中で)6、70点くらいです。結構良いかなと自分自身は思っています。伸び代を考えると60点にしたいなという気持ちがあります。

塚本:チームとしての目標を高いところにしてやっているので、この夏でチームは良い感じになっているんですけど、まだまだ高みを目指していかないといけないのかなと感じています。

吉川:そうなんです!(目標である)全国ベスト4になるためには、ベスト4のチームのどこかに勝たなければいけないので、そこに勝利を収められるチームを目指しているんですけども、この前の天理遠征では、全国2位の天理に勝ったりもして、目標に近づいているなという実感もみんなあると思うので、そこの部分を評価して“結構良いな”と思います。

 

 

共に全員がキーマンだと即答した

全員がキーマン

 

──今秋リーグ戦からオリンピックでも使用される大井ホッケー場が使用されることになりましたが、これを知った時の率直な感想は

吉川:チームをまとめる側からの感覚としては、そこでいつもと違う感覚に持って行かないといけないなと初めは感じました。コートの色も、芝の質も違えば、見たこともない場所なので、気合いが入って集中力が欠けてしまう部分がやはり出てくると思いますが、いつも通りのメンタルで臨むために、緊張しすぎずにうまく持っていけたらなと思います。

 

 

──秋リーグ戦の個人的な目標をお聞かせください

塚本:自分は技術がそれほど無い中で、それを補うために誰よりも走ってチームに貢献しようと意識しています。

吉川:個人の目標は難しいですね。自分としてはもちろんみんなの中を引っ張るような攻め方をして、得点を決めるチャンスでは必ず決めたいという思いはあるんですが、自分がというより選手が全員で「この戦術でいけるんだ」と試合までに(気持ちを)持っていって、試合中も気持ちよくプレーして勝ちに全員が向かって行ける、そういうチームを作ることが目標になっていると思っています。

 

 

──この秋のキーマンになると考えている選手はいますか

吉川全員がキーマンだと僕は思いますね。全員成長していますし、面白いプレーをするようになってきているので、誰かが特にキーになるというより、誰もがキーになるチームだと思っています。どう?

塚本:そりゃそうだよ!

 

秋季リーグへの熱い意気込みを語ってもらった

悔いのないように全て出し切る

 

──10月末にはインカレが行われますが、これをどのような試合と位置付けていますか

塚本:チームとしての大きな目標としてインカレのベスト4というのを掲げてやってきているので、そこまでにチームとしてのピークを持っていけるように今から準備してチームを作っていきたいなと思っています。

吉川:全国大会なので、みんなの気持ちはそこには向いていて、重要な大会であるとは考えていると思います。ただインカレというより、その後にある全日本選手権に出場するというのが最終的な自分たちの目標なんですね。そのためにインカレはベスト4以上にならないといけないということで(インカレを)通過点として考えている部分もあるんですけど、その一連の試合には自分たちの中で重きを置いています。

 

 

──また11月には早慶戦が控えています。まず昨年の早慶戦を振り返るといかがですか

塚本:昨年はチームとして気持ちが折れちゃうこともあったんですが、早慶戦では折れずにしっかり戦う気持ちを見せて、同点まで持っていけたというのは、去年のチームの集大成としては良い形で終えられたのかなと思います。

吉川:中にいた感想ですけど、みんなが気持ちよくプレーしていた試合なんじゃ無いかなという印象があります。それまでは、言い方がよく無いかもしれませんが、窮屈な思いでプレーしている選手が多く、うまくいかないシーズンが続いていたので、(早慶戦は)ようやくチームがまとまって、全員がよしやるぞ!という気持ちで戦えている、チームの中でも、試合の中でも、自分のやりたいプレーをしている、という印象のある試合でした。

 

 

──それを踏まえ、今年の早慶戦はどのような試合にしたいですか

塚本:僕が入部してから勝てていないので、まずは勝つというところに重きを置いて目指していきたいです。チームとして今年は明確に戦い方を決めてきたので、それを形にできたらなと思います。

吉川:1年の中でも一番盛り上がって、気持ちも高まる特殊な雰囲気の大会なんですけど、その中で自分たちのやろうとしたことを外さず、やり切って快勝したいという思いがあります。

 

 

──最後に、主将・副将として、そしてプレーヤーとしての最後のシーズンとなる秋に向けて最後に意気込みをお願いいたします!

塚本:個人としても主将としても悔いのないように全て出し切るつもりでやっていけたらなと思います。

吉川:今までホッケーに携わってきて、学んできたこと、感じてきたことを全てぶつけたいと思います。

 

 

──ありがとうございました!

 

(記事:津田侑奈/写真:澤田夏美)

 

秋季リーグ戦日程

日付

開始時間

対戦相手

会場

9月14日(土)

14:45

法大

大井ホッケー競技場(北)

9月21日(土)

17:20

明大

大井ホッケー競技場(南)

月29日(日)

13:00

駿河台大

大井ホッケー競技場(北)

11月3日(日)

未定

未定

明大八幡山グラウンド

11月17日(日)

未定

未定

早大東伏見グラウンド

 

タイトルとURLをコピーしました