残念ながら連敗を止めることができなかった上武大との戦いから一夜明け、慶大が挑むのは駒大。スピードある展開を作り出す澁田怜音を起点に、バランスの取れたバスケットボールを繰り広げる駒大を相手に昨年のリーグ戦では2戦2敗。昨年のリベンジを果たすためにも今回こそ勝利をあげたい。
2019/09/15(日) @駒澤大学玉川キャンパス | |||||
第95回関東大学バスケットボールリーグ戦第6節vs駒大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 20 | 10 | 19 | 20 | 69 |
駒大 | 23 | 20 | 14 | 20 | 80 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
| #4 山﨑純 (総4・土浦日大) | ||||
| #5 髙田淳貴(環4・城東) | ||||
| #6 工藤翔平(政4・慶應) | ||||
| #10 岩片悠馬(環3・広尾学園) | ||||
| #14 人見快(法2・慶應志木) |
試合開始早々に駒大にバスケットカウントを与えてしまうものの、その後は野田遼太朗主務(政4・慶應)や鈴木慧学生コーチ(法4・慶應)を先導にベンチからも声が飛び交い、積極的な攻撃とディフェンスを見せる。髙田・工藤・泉友樹雄(経4・慶應志木)の4年生を中心にリバウンドを獲得。一進一退の攻防が続く中、工藤がスティールからレイアップを速攻で決め20―23で第2Qへ。
第2Q、ここで流れを掴みたい慶大。しかしなかなかプレーを得点につなげることができず、ここで前半1回目のタイムアウトを要求し立て直しを図る。これが功を奏したのか、工藤がリバウンド争いに積極的に絡み3ポイントを決める。しかしその後はターンオーバーやファールがかさみ一気に駒大のペースに。点差を広げられ30ー43で前半を終えた。
悪い流れを食い止めたい第3Q、1年生が躍動した。このQの前半はオフェンスリバウンドを許し高さのあるインサイドで得点を許すものの、水谷祐葵(環1・四日市工業)が俊敏な動きでディフェンスを抜きファストブレイクでの得点を挙げる。その後駒大の攻撃のペースが下がり詰め寄りたい局面で蛇谷幸紀(環1・近大付属)がスティールからインサイドで得点。岩片や泉がリバウンド争いに絡むと、工藤・山﨑が3ポイントを決め49ー57で最終Qへ。
掴んだ流れをそのまま逆転へ繋げたい最終Q。勢いに乗った工藤がまたもや3ポイントをカウント。セカンドチャンスから山﨑も3ポイントを決め、ぐっと点差を縮めた。しかしその後はファールを重ねてしまい、なかなか強気なディフェンスをすることもできない状況に。その隙を突かれインサイドでの得点を連続で与えてしまう。試合は残り3分で16点ビハインド。もう諦めたかのように思われたがタイムアウトを取り気持ちをリセット。髙田が怒涛の連続得点を決め最後の追い上げを見せる。しかし開いた点差を詰め切ることはできず69―80で無念の5連敗に終わった。
最後まで喰らいついたものの、開いた点差を取り戻すことはできなかった。慶大の弱点であるインサイドをつかれ、駒大に何度もセカンドチャンスからの得点を許す形となってしまった。山﨑も言葉にする通り、苦手とするインサイドを改善しなければ絶対に勝つことはできない。1部昇格を目指すからには、これ以上負け続けることは許されない。負け癖がついてしまっているかもしれない、負けがこんで精神的にも辛い状況かもしれない、だがそのような状況だからこそ下を向かず声を掛け合い、切り替えることが必要だろう。高く積み上がってしまった連敗の壁を破るのは慶大の選手たち自身だ。
(記事:船田千紗・写真:染谷優真、佐藤有)
山﨑純(総4・土浦日大)
−−今日の試合を振り返って
今日の試合は…ダメでしたね。追いついたときもあったのですが手応えもなくて、4Qを通して自分たちのプレーが出来なかったという印象です。
−−昨日よりも入りの部分では勢いがあって、ベンチからも声が出ていて良い雰囲気だった印象でした
負けがこんでいて、負け癖ではないのですが試合をやっていても、見た目では盛り上がっていたのかもしれないですけど、やっぱりチーム内では少しみんなメンタルにきているなというのは感じていました。
−−インサイドの部分でオフェンスリバウンドを何度も相手に許してしまいました
インサイドは今年ずっと課題で、身長も低いですし、下級生が出る場面も多くあるので、仕方がない部分も多少あるのですが、そこは改善しないと絶対に勝てないので、今後も言い続けていくしかないという感じです。
−−第3Qから第4Qの中盤まで怒涛の追い上げでした
点数としては追いついたのですが、正直3ポイントが入っただけで、自分たちでゲームを作って追いついたというよりは、正直たまたまな部分が多かったので、あまり手応えはないです。
−−1日あいてまた試合があります
結構身体も精神的にもきついのですが、試合は続くので、なんとか切り替えて頑張りたいと思います。
髙田淳貴(環4・城東)
−−今日の試合を振り返って
何回か離されては追いつくっていう展開に持ち込めたのですが、勝負所でリバウンド全く取れなくて、簡単なシュート相手に打たれてしまって、また1つ課題が出たかなって思います。
−−駒大に対してはどのような対策を立てられましたか
やっぱりガードともう1人センターのところをどう守るかやっていて、そこは結構守れた部分はあったのですが、そこのタフショット打たせた後のリバウンドとかで簡単なシュートで結局点取られてというのがあったので、微妙かなと思います。
−−インサイドのディフェンスについては
自分たちは小さいチームで(失点は)ある程度は仕方ない部分はあるのですが、まだまだガードたちが集まってきて全員でリバウンドに絡めているかって言われるとそうでもないと思うので、もっと詰めていかないとこういう競った展開では勝てないかなと思います。
−−個人としてはオフェンスの調子はいかがですか
まだまだ去年に比べると試合ごとのムラが大きいので、そこは改善点がまだまだあると思っていて、今日みたいな試合を今後安定して続けられるようにやっていきたいと思います。
−−明後日の試合に向けて
次の相手が全敗していてうちが今1勝というところで絶対落とせない試合になると思うので、先のことは考えずにまず1つ勝ちにいきたいと思います。