先日の台風の影響により、6日間で4試合をこなすハードなスケジュールとなったリーグ戦後半。今回の相手、上武大は現在10位。慶大と自動降格圏を争っていることもあり、ここで白星を勝ち取り、1つでも順位を上げたいところだ。果たしてこの負けられない試合を勝ち切ることはできたのか。
2019/10/19(土) @駒沢大学玉川キャンパス | |||||
第95回関東大学バスケットボールリーグ戦第16節vs上武大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 17 | 13 | 19 | 22 | 71 |
上武大 | 16 | 18 | 22 | 22 | 88 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
| #4 山﨑純 (総4・土浦日大) | ||||
| #5 髙田淳貴(環4・城東) | ||||
| #6 工藤翔平(政4・慶應) | ||||
| #10 岩片悠馬(環3・広尾学園) | ||||
| #16 水谷祐葵(環1・四日市工業) |
第1Q、序盤から水谷、山﨑、工藤がスティールやディフェンスリバウンドを繰り返し、ボールに食らいつく。攻防が繰り広げられる中、水谷が3ポイントを沈め、先制点を挙げた慶大。相手のディフェンスに押されながらも、ショットクロックと同時に再び水谷が3ポイントを決め、徐々に慶大が勢いに乗り出す。髙田と蛇谷幸紀(環1・近大付属)が積極的なオフェンスを見せると、工藤も自らのスティールからファストブレイクで加点、1点リードで第2Qへ。
第2Q、人見快(法2・慶應志木)がトップからの3ポイントを沈め、リードを保つかと思われた慶大。しかし、相手のインサイドとアウトサイド両方からの激しいオフェンスに対応することができず、連続3ポイントとフリースローで逆転を許してしまう。たまらずタイムアウトを取るものの、その後も上武大の高さのあるインサイドに苦しみ、得点を重ねられてしまう。髙田や甲谷勇平(環3・東山)・工藤がボールを放つものの、得点にはつなげられない。チームファールがたまり、段々と慶大の足が止まる中で、ベンチからの「動け!」という声に岩片がスティール、水谷がリバウンドからシュートを決め、30-44で前半を終えた。
リードを取り戻したい第3Q。髙田のシュートを岩片がセカンドチャンスに繋げようとするが、相手のインサイドの高さに圧倒されてしまう。得点が伸び悩む中、上武大はジャンプショットや3ポイントでさらにリードを広げていく。しかし、慶大も落ち着きを取り戻し、人見の3ポイントが決まると髙田のインサイド、ミドルシュートがともにリングをとらえる。このQの終了間際には、山﨑や泉友樹雄(経4・慶應志木)・水谷がオフェンスリバウンドを何度もつなぎ、最後は蛇谷が押し込む連携プレーを見せた。しかし点差は縮められず、17点ビハインドで最終Qへ。
第4Q、髙田や甲谷・人見が積極的にシュートを放つが、なかなかチャンスをものに出来ない。泉のインサイドでの得点をきっかけに髙田・工藤のシュートがゴールをとらえ始める。終盤、岩片や蛇谷がインサイドでの健闘を見せ、フリースローを含む連続得点を重ねるものの、相手には追い付くことが出来ず試合終了。前半戦でのリベンジを果たすことなく無念の敗戦となった。
試合中、山﨑がアクシデントでコートから離れる時間があったものの、何とか立て直しを図った慶大。点差が大きく開いてから、度重なるシュートチャンスを活かせず、勝ちにつなげることは出来なかった。それぞれ思うことはあるかもしれないが、長いリーグ戦、その中で歩みを止めることはできない。最後まで諦めず、全員が同じ方向を向いて挑む慶大を、最後まで信じ続けたい。
(記事:佐藤有・写真:船田千紗)
甲谷勇平(環3・東山)
――今日の試合を振り返って
ちょっとアクシデントがあったのですが、そのなかでも終始一貫して、試合前に相手のブレイクを止めようって言っていたのですが、そこが徹底できなかったところが今日の反省点です。
――ルーズボールやリバウンドに絡む場面が見られたが
自分が純さんみたいな派手なプレーができない分、何が出来るのかなと考えて、数字に残らない部分で貢献していこうと思っていたので、そこは良い意味で出せたのかなと思います。
――ディフェンスから得点につなげられるチャンスがありました
ディフェンスまでは良かったのですが、最後のフィニッシュの部分で決めきれていないのが課題で、今日そこが改めてわかったので、全体を通してシュートまで決められるように今後頑張っていきたいです。
――今日の一番大きな敗因
インサイドは前回と比べてだいぶマシにはなったのですが、やっぱりブレイクとか速攻での得点が多くあったので、そこが大きな敗因かなと思います。
――明日の駒大戦に向けて
ひとつひとつ結果を気にせず、自分たちのやるべきところをしっかりとやらないと結果がついてこないと思うので、相手がどうこうより、自分たちがどうするかというのをポイントにやっていきたいなと思います。
水谷祐葵(環1・四日市工業)
――今日の試合を振り返って
最初の方はいい感じのゲーム展開ができていたと思うのですが、(山﨑)純さんが抜けてそこから相手にやられるというのが続いていって、後半切り替えようと思ったのですがズルズルと続いてしまったのが今日の反省じゃないかと思います。
――山﨑さんが抜けた動揺は大きかったですか
(山﨑)純さんがいなくなって、自分が攻めなければいけないというのがあって、ディフェンスの面で相手に点を取られすぎたので、そこの面で点差が開いてしまったかなと思います。
――一方でオフェンスでは大きな貢献が見られました
結構調子が良かったので、どんどん打っていこうと思ってそれが入ったので良かったです。
――厳しい状況ですがどんなことを考えながらプレーしていますか
負けられない試合が多いので、消極的なプレーはしないように、ボールを持ったら積極的にプッシュして、シュートを打つなりパスをするなりを考えています。
――明日に向けて
本当に負けられない試合なので、1戦1戦全力で自分たちのベストなプレーができたらと思います。