前日の大体大との1回戦を突破した慶大。この日は、関東1部の強豪・筑波大との2回戦に臨んだ。「この全カレの大一番」(富澤太凱副将=経4・慶應)と、チーム全員で臨んだ慶大だったが、総合力、完成度の高い筑波大に一矢報いることはできなかった。慶大はストレートで敗戦。Team Malki最後の大会は、2回戦敗退、ベスト32で幕を閉じた。
2019年11月27日(水)
第72回全日本バレーボール大学男子選手権
2回戦 慶大×筑波大
@港区スポーツセンターメインアリーナ
得点 | ||
慶大 | セット | 筑波大 |
18 | 1 | 25 |
20 | 2 | 25 |
18 | 3 | 25 |
出場選手(サーブ順) | ||
ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
WS | 2 | マルキナシム(総4・川越東) |
MB | 9 | 降小雨(商1・慶應) |
OP | 1 | 富澤太凱(経4・慶應) |
WS | 1 | 吉田祝太郎(政3・慶應) |
MB | 19 | 樫村大仁(環3・茨城高専) |
S | 29 | 高倉真古都(商1・慶應) |
Li | 23 | 小出捺暉(環2・駿台学園) |
〃 | 25 | 樋口太樹(経1・慶應) |
途中出場 | 5 | 宮川郁真(総2・松本県ヶ丘) |
〃 | 17 | 加藤真(商3・慶應) |
〃 | 15 | 加藤靖丈(商2・慶應) |
〃 | 14 | 赤川拓(理3・横手) |
注目の第1セット。運命の一戦、最初の得点は降小雨(商1・慶應)のクイックだった。その後も、富澤のサービスエースなどで着実にブレイクを重ね、序盤は格上の筑波大に対して一歩も引かない展開となる。しかし、12―12の場面から慶大のスパイクがブロックで封じ込められるなど、5連続失点。さらに、中盤以降徐々にエンジンのかかり始めた相手スパイカーの勢いを止められず、慶大は第1セットを先取されてしまう。
続く第2セットも、筑波大は試合の主導権を渡さなかった。相手の多彩な攻撃に守備がはまらなかった慶大は序盤から連続失点を許し、8-14と6点差をつけられてしまう。中盤は富澤・マルキナシム主将(総4・川越東)の頼れる4年2人が得点を決め、3点差まで追い上げる勢いも見せたが、終盤のタイムアウト明けに立て直してきた筑波大に3連続得点を奪われ、再び引き離されてしまった。最後は相手の緩急あるボールに対応できず、20-25でこのセットも落とした。
後がなくなった第3セット。慶大は吉田祝太郎(政3・慶應)のスパイクやサーブで3連続得点を挙げ、リードを奪う。この流れを維持したい慶大だったが、ミスが続いて同点に追いつかれると、11-11の場面からエースの富澤のスパイクがブロックに封じ込められ、逆転。そして、その後は再び筑波大に流れを奪われ、苦しい展開となる。それでも、最後に主将のマルキが意地を見せる。相手のマッチポイントからスパイクで得点を挙げると、続くサーブではサービスエースを決める。まさに、「ここで終わらない」という強い思いが表現された瞬間だった。しかし、1部の壁は高かった。最後もすんなりスパイクを決められて、18-25でこのセットを落とし、試合終了。無念のストレート負けを喫した。
強豪校の盤石さに、慶大は対抗することができなかった。戦略的なサーブで攻撃の選択肢を狭められると、決定力抜群のマルキ・富澤のWエースのスパイクも組織的なブロック・レシーブに阻まれてしまった。「1つ1つの正確さ」(宗雲健司監督)に地力の差が出た、完敗だった。
この1年間、悔し涙を流す部員たちの姿を何度も見てきた。Team Malkiの初陣となった春季リーグ戦ではわずか1勝。青学大との1部・2部入替戦にも敗れ、2017年春以来の2部への降格を味わった。「1部に絶対に帰る」と再出発を誓った慶大。負傷者が相次ぎ、急きょマルキ主将がOPにコンバートするなど、万全な状態ではなかった秋季リーグ戦だったが、なんとか2部2位に食い込んだ。だが、専大との入替戦では2セットを先取してから逆転で敗北。あとほんの一歩で、1部の座を逃した。
「本当に結果が出せなかった1年間」。マルキ主将は、この1年間をそう表現した。だが、同じ「負け」でも、春のそれとは全く異なるように見える。試合を見ていて「チームが1つになっていない」と感じ取れてしまうほどだった春季リーグ戦。だが、どん底を味わった慶大は、全員で肩を組み、立ち上がった。劣勢から見事な逆転劇で入替戦への切符をつかみ取った秋季リーグ戦最終戦、そして異様な雰囲気の中「意地」を見せたマルキ・富澤の活躍が光った全日本インカレ1回戦。一枚岩となった慶大は、春の何倍も、強くなっていた。
1年間積み重ねてきた悔しい思いを晴らすため、そして「勝てる慶應」(浦部連太朗=総4・高松第一)の復活のため。バトンは、しっかりと後輩たちに引き継がれた。新しいチームは、いったいどんな飛躍を見せてくれるのだろうか――来たる春、冬を乗り越えひとつ年輪を刻んだ木に、満開の花が咲き誇りますように。
(記事:菊地輝・堀口綾乃・藤澤薫 写真:藤澤薫)
以下、コメント
宗雲健司監督
――まずは今日の試合を振り返って
やっぱり強いですね、1つ1つの正確さがあります。うちとはちょっとそこに差があって。それがまあ、出た内容だったと思います。
――特にどういったところに差を感じましたか
まずは守備がしっかりしています。マルキの打ったボールも結構拾われているし、拾ってからの攻撃のパターンが、真ん中のバックアタックもあって。まあ3名のサイド選手が、しっかり打てるのでね。こっちがブロックしぼれない。なので、つなぎも含めて、うちよりも何枚も上ですね。
――この1年間を振り返って
結果として、決して良い年だったとは言えないんですけど、でも長い人生で考えれば、こういう1年間もとても良い経験になったと思います。最終的には、特に昨日の試合なんか、あの嫌な雰囲気の中で劣勢のところから跳ね返して。チームが一枚岩になってね。ああいう試合を、ああいうチームを、僕はずっと求めていたので、最後に見られてよかったです。
――1年間チームを率いてきた4年に向けて
多分逃げ出したいときもあっただろうに、でも最後、4年生がしっかりやってくれたので、感謝しています。マルキね、感謝しかないですね。
――来年以降に向けて
やっぱり今日の筑波さんとか上のチームを見ると、守備もしっかりしているし、何よりも、しっかり1年間積み重ねてきたものがあるので、それをこう盗むというか。3年生以下は今日から。来年は、リーグ戦もトーナメント戦も、もう1つ上のステージに行けるように頑張ってほしいというのは今伝えましたので、そうなれるように、ビジョンをしっかりして頑張りたいと思います。
マルキナシム主将(総4・川越東)
――今日の試合を振り返って
僕が調子良かったこともあって、この大会は僕にボールを集めてくれるということで、それでもって筑波に勝とうと思ったんですけど、今日は力を発揮できず…本当に申し訳ないっていう気持ち、個人的にはそういう気持ちです。チームとしても、勝ち切れないっていう部分で、1年間結果を残せず、申し訳ない気持ちです。
――久しぶりの対戦でしたが筑波大との力を感じましたか
もちろん筑波にやられたっていうのもあったんですけど、今日に関して言えば、うちのサイドアウトの部分がやっぱり躓いてしまって。この1年間そういたところが多々あったんですけど、まあそこかなと。まあディグ(スパイクレシーブ)が良いから4枚攻撃を常に仕掛けられるっていうので差はあったんですけど、筑波にやられたというか、自分たちからミスを出しちゃったかなと思います。
――主将としてチームを率いてきたこの1年間を振り返って
スポーツって結果が全てだと僕は思っているので、本当に結果が出せなかった1年間に対して、主将として本当に力不足だったなっていう思いがあって。任命してくださった監督やOBの先輩方、チームも僕でいいって言ってくれてやった中で、結果を出せなかったのは本当に申し訳ないです。降が入ったり、小出がリベロになったりとかはあるんですけど、メンバーは去年とほとんど変わってない。そういった意味では、去年、伊藤主将(伊藤祥樹前主将=H31卒)が作り上げてきてくれたものを、ちょっと壊してしまった部分もありますし…春の、代がかわってすぐの春リーグで2部に落ちてしまったっていうのが、本当に悔しくて。でも後半シーズンに関しては、結果こそ出ていないですけど、チームとしては立て直すことができたんじゃないかなと思っていて。これを次につなげてもらうことしかできないですね。本当に力不足な主将だったと思います。
――「主将にになりたくなかった」とおっしゃっていました。今、主将としての1年間を終えて
「主将をやることによって人間の部分でも成長する部分がある」っていうふうに監督がおっしゃっていたんですけど、最初はそれの意味が全く分からなくて。終わってみれば、そういう経験をさせてもらったのは本当に貴重な経験だったなと。それが何とは言えないですけど、貴重な経験ができたなって思います。個人的にはありがたい経験になったと思っています。
――同期の皆さんに
僕はプレーヤーで、(コーチ職を務めていた)祥樹さんとは違った形のキャプテンで、全員を見ることができないって最初に自分でわかっていたので、同期全員で頑張ろうって始まりました。途中、やっぱり4年生って就職活動とか色々あって、練習に集中し切ることとか、後輩の面倒を見ることとかも、難しさもあったと思います。それでも、僕とか山田とかが厳しいことを言ったときに、話を聞いてくれて、堪えて耐えてやりきってくれたことに、本当に感謝しています。
――後輩の皆さんに
今日もこの後言うつもりなんですけど、全日本インカレ4年間やってきて、去年は3回戦までいったんですけど、それ以外、僕が1・2・4年のときは、2回戦で負けてしまって。2回戦の壁を越えられないっていうのがずっとあって。今年もチームの目標として『センターコート、ベスト4』っていうのがあったんですけど、2回戦で当たることが多い『1部の壁』、その壁を越えられなかった。後輩たちはそれを越える力を持っていると思うので、3年生中心に頑張ってもらいたいなと思います。それとは別に、まずはやっぱりリーグ戦で1部に上がってほしいなと思います。あとは…本当に祥樹さんと比べて力不足な主将だったと思うんですけど、本当によく付いてきてくれたなって。今日も最後まで全力で戦ってくれましたし、そこに関しては本当に感謝しています。
――応援してくださっている方々に
1部だとやっぱり応援に来てくださる方ももちろん増えるんですけど、2部に落ちても応援してくださる方が多かった。ファンの方も含め、父兄の方もそうですし、OBの先輩も、たくさん来てくださりました。このチームを、ある意味、ずっと我慢して見てくれていたなっていう思いがあって。OBの方に関して言えば、その都度色々と指導していただきました。そういう支えがあってこのチームが成り立っているんだなと、キャプテンをやっていて、より思いました。本当にありがとうございました。
富澤太凱副将(経4・慶應)
――まずは今日の試合を振り返って
この全カレの大一番だったので、それに向けて昨日から、チームが1つになっているなっていう感じは…今日も、しっかり自信を持って臨めたんですが、やっぱり相手の高さ、上手さに圧倒され、苦しいまま試合が終わってしまって。非常に悔しいなという思いがありますね。
――ご自身は1年次からずっとプレーヤーとして出場を続けられてきました。この4年間を振り返って
良いことも悪いことも経験して。良い経験っていう言葉では片付けられないような経験をさせていただきました、本当に。この慶應大学のバレーボール部でプレーできたっていうこと、周りの環境や色々な方に本当に感謝の言葉が尽きないですし、今までこの環境で4年間バレーをすることができて、本当に誇りに思います。
――副将を務められてきたこの1年間を
周りの人から本当に、僕自身も、決して…副将として何ができたかって言われたら本当に何もできてなくて、自分の無力さを毎日味わって、今日に至りましたね。それでも、後輩は考え、ときにはゲキを飛ばしてもらうこともあったんですけど、今日までやってこられたのは、やっぱり後輩の存在も大きかったなって思っています。
――そんな後輩の皆さんに何かメッセージを
苦しいときもあるかもしれないけど、君たちは自信を持って、頑張ってください!
――応援してくださっている方々に
本当にいつも応援してくださってありがとうございます。特にこの1年は、全然結果が残せず、応援してくださる方に、結果で応えることができず、本当に申し訳なく思っています。僕らが引退しても、慶應バレー部は続いていくので、もしよろしければ今後とも応援していただいて、後輩の活躍を応援していただければありがたいなと思います。
山田大智主務(政4・慶應)
――まずは今日の試合を振り返って
昨日フルセットで、選手も100%の状態だったかと言われると実際はそうではなくて。ここ、筑波を勝負って考えていたのに、疲労を残してしまったというのは昨日の反省でした。疲れている中でも、全然スパイク届かないとか、全然上がらないとかではなかったから、どうにか行くのかなって思っていたんですけど、まあやっぱり筑波の底力が僕らとは違ったなって思います。
――今の率直なお気持ちを
この1年、結果を残せていなくて。高校のときに結果を出せなくて、結果を残そうと大学に入ってきたので、4年間の中で(2年次の)1部昇格とか(3年次の)東日本ベスト8とか、そういうのを経験できたのはすごく嬉しいですけど、自分の代で結果を残せなかったっていうのは、素直に悔しいです。
――主務を務められたこの1年間を振り返って
春の入替戦負けるまでは、なんとなく…「なんとなく」って言っちゃいけないけど、主務っていう立場で仕事をしているだけだったんですけど、入替戦負けた後から、やらなきゃいけないこととか、4年生としての立ち振る舞いとかっていうのが、段々身についてきたかなって。4年生みんな、とくにマルキとか。それに自分もそうかなって思っていて。そこから早慶戦、東日本、秋って続いていく中で、もっと早く気付けたらなっていう気持ちはありました。2~3月にその『覚悟』っていうものを身に付けられたら、チームの完成っていうのはもっと早くて、全カレでも結果を残せたのかなっていう気持ちは。やっぱり悔しさの方が大きいですね。
――後輩の皆さんへ伝えたいことは
最後、全カレっていうところで『集大成』として綺麗な形で終わらせるのもありだったんですけど、まあそうじゃなくて、11月2日の入替戦が終わってから、もう一回チームを組み直して、規律、チームとしてのやり方っていうところを一回改めて、来年も一緒でやっていくっていう形を、3年生と一緒に作ってきました。だから、やり方とかはあんまり変わらないと思います。来年5月の入替戦、絶対に1部に昇格してもらいたい。もうそれだけですね、それをお願いしますという気持ちです。
――応援してくださっている方々に
ファンの方々もすごくいっぱいいらっしゃいますし、OBの方とかも。僕らと(代が)被ってもないし、OB会の役職に就いているわけでもないのに、応援に来てくださったり、活動日誌読んでくださっていたり。率直にそれはうれしいなって思います。最後もこういう形で終わってしまって。「おつかれさま!」っていう声をかけてくれるんですけど、やっぱり結果を期待していたと思うので、来年以降もぜひこのチームのことを応援してもらって、1部昇格を一緒に喜んでもらえたらなと思います。
谷口聡アナリスト(環4・韮山)
――まずは今日の試合を振り返ってください
筑波大学さんは、選手としても難しいと思うんですけど、アナリストとしてもすごく難しいチームで。対策が立てづらくて、選手たちにどうやって上手いこと落とし込んでいけるかなって考えていた1週間になりました。実際選手たちも、試合を通して能動的に自分たちの中で対策を立てて、僕らの対策と上手いこと併用してやってくれた部分もあったので、まあチームの100%を出せたかなと思いますね。
――今の率直なお気持ちを
「もし負けたら、自分はどんな感じの感情になるのかな」って思っていたんですけど、思ったよりもすっきりしているというか。結構すっきりしていますね。大学生として楽しむのもそうですし、次なるやりがいとか、色々そういうものを見つけていければいいかなという感じに思っています。
――大学在籍途中でアナリストに転向されました
選手として活躍したいなって思っていて、僕実は試合に出ていた時期もあったんですよね。でも、そのまま4年間やっていても、4年間を終えれると思っていなくて。多分波があって、今多分一番上にいて、「下に下りてきたときに、自分はどうやってこのチームに貢献していこうかな」というのはずっと考えていて。結局落ちていって、ベンチ外になって、まあちょっとくすぶっていた時期もあったんですけど、そういったところで、1個上の先輩とかがアナリストという道を作ってくれたので、そのときはアナリストとして頑張っていこうと思いました。結局やってみたところ、自分自身、アナリストとしても中途半端なところもあって。安部ちゃん(安部優波アナリスト=法3・慶應NY学院)とか濱本(濱本健人アナリスト=商2・慶應)とか、新しく入ってきた1年生2人、鈴子ちゃん(藤田鈴子アナリスト=文1・学習院女子)と文音ちゃん(佐野文音アナリスト=政1・旭丘)とかが、本当に、僕のフォローをしくれたので、そこからの2年半は、なんとか形になったのかなと。僕は本当に何もしていないのに、「どうですか」みたいに頼ってくれるから、僕的には先輩として敬ってくれていたので、なんていうんですかね…申し訳ない気持ちもありながらも、ありがとうございますという気持ちですね。
――後輩の皆さんに
じゃあ、「た・に・ぐ・ち」で。「た」のしんでやってほしい。「に」んきのあるチームになってほしい、別に今人気がないわけじゃないけど。「ぐ」たいてきな話し合いをしよう。「ち」ゃんすをつかみとってほしい。以上です。何だこれ(笑)!
片波見和輝(文4・成田)
――今の率直なお気持ちを
率直に悔しさというか。ベスト4をみんなで目指そうという気持ちがあったので、率直に悔しいというのが、自分の中でまだ気持ちの整理がついていないなっていうのが、今の気持ちです。
――慶大バレー部で過ごした4年間を振りかえって
僕は同期の中でも高校での実績がなかったので、最初は自信がなくて。一番へたくそだったので自信がなかったんですけど、先輩方とか、後輩、監督とか、色々な方に指導していただいて。自分の中ではうまく成長できたのかなと考えています。最終的にはこういうか体で引退を迎えることになったんですけど、周りの方々に感謝しています。
――後輩の皆さんに
スタメンとして出ているメンバーにはもう言うことは何もないんですけど、特に、ベンチでくすぶっている人だとか、ベンチ外でも、これから成長できる安達(安達龍一=環1・洲本)とか、ポテンシャルの高い選手とかたくさんいるので、そういう人たちに頑張ってコートの中で活躍してほしいなと思います。
浦部連太朗(総4・高松第一)
――今の率直なお気持ちを
悔しいですね。今日の試合もそうだし、1年間通して、4年生として、結果が出なかったのは悔しいかなぁって。それが率直な気持ちです。
――慶大バレー部で活動してきたこの4年間を振り返って
僕は、プレーで貢献っていったところができなくて。1〜2年生のころは、ただがむしゃらにやっていて、でも「それじゃだめだよな」って、新たな形でバレーに関わるというか…プレーヤーとして貢献するだけが形じゃなくて。綺麗事を言えばそうなんですけど、本当に、自分の役割っていうのを見つけられてよかったかなって、バレーボールで。それが続いていくのかなと思いました。
――後輩の皆さんに
チームの運営とか、試合の結果とかではかることはできなかったけど、今後バレー部が勝っていくための基礎を作るところは取り掛かってはいるから、それを継続していってもらって。OBとして来たときに、「勝てる慶應」になっていてほしいなって思います。
五味渕竜也(環4・習志野)
――今の率直なお気持ちを
バレーボールは小学生からやってきたので、14年間、長く続けてきて。やっと終わったなっていう気分と、もうちょい頑張れたなっていう気分の2つです。
――14年間のうち最後の4年間、慶大バレー部での日々を振り返って
大学に入ってからはみんなのレベルが高くて、強かったので、自分の中でも濃い4年間になったと思います。
――先ほど、谷口さんから「五味渕にも『ご・み・ぶ・ち』であいうえお作文を作らせて」とリクエストをいただきました。後輩の皆さんへメッセージを
「ご」ってないじゃん…(笑)。「ご」はん食べて、「み」かん食べて、「ぶ」…「ぶ」どう食べて、「ち」ょうどよく強くなってください!
本多一大(商4・慶應)
――今の率直なお気持ちを
長かったようで、あっという間だったなと思います。
――ではそのあっという間だった4年間を振り返ってください
あれは、ある晴れた日のことでした。僕はもともとバレーを続ける予定はなかったので、高校で辞める予定だったんですけど、(高校の)同期、富澤とか山田が(大学バレー部に)入るってなって、まあどうせ辞めるんだったら入ってから辞めようかなと思っていて。でも入ってみたら、林先輩(林大介=H31卒)だったり、犬塚先輩(犬塚郁哉=H29卒)だったりって面白い先輩がたくさんいて、本当に楽しくて。4年間を振り返ると…僕はリベロとしていっぱい活躍しようと思っていたんですけど、上手い選手がたくさんいて。初めてスタメン外を経験して。今まで、小中高とずっとキャプテンやっていたんですけど、初めてメンバー外の気持ちが分かれたかなって。プラスして、自分が試合に出られなくても、自分が応援して、応援された仲間が勝ってくれることが、こんなにも嬉しいのかと。ということで、4年間を振り返ると、とても楽しかったです。
――ご自身、応援席を常にリードされていました。今後はどうなるんでしょうか
引継ぎですか?引継ぎは、わからないです、言えません!なんでかっていうと、後輩、誰が出るかわからないじゃないですか。今から「こいつだ」って言っても、そいつも試合に出たい。ここで決めつけては、その人が試合に出れないってことになります。だから、僕が「お前やれ!」っていうことではなくて。1人1人が、自分が応援する立場になったときに、「ああ、本多先輩のように、応援団長、俺が頑張るんだ!」って思ってくれればいいかなと私は思いますし、たとえ試合に出られなくても、下のベンチ席で応援することもできるんですよ。みんなが応援団長だと思います!
――後輩の皆さんに
後輩たちには3つメッセージがあります。1つ目は、「何事も楽しむこと」です。本当に、色々つらいこともあるかもしれないですけど、それをポジティブに考えて、何事も楽しんでやってほしいです。私生活も、バレーボールも、勉強も。2つ目は、「悔いの残らないように」。特に、やらずに後悔ではなくて、やってから後悔することですね。3つ目は、「友達を増やすこと」。バレーボールを通じて本当に友達いるんですよ、全国各地に。バレーボールがなかったら多分友達できないでしょうね。いわゆるバレーフレンドを作って、充実した4年間にしてほしいと私は考えています。