本来なら東京六大学春季リーグの開幕日であった4月11日。試合は延期となりましたが、慶應スポーツでは開幕前取材を行い、慶大野球部の選手の様子をお届けします。
第2回は2018年春、2019年夏の甲子園で活躍した、齋藤來音選手(環1・静岡高校)にお話を伺いました。
ーー故障を乗り越え得たものーー
ーー慶大への入学を決意した理由はなんですか
自分は元々、高校を出たあとの進路としてプロ野球を考えていたのですが、大きな故障をしたこともあり大学進学という道を選びました。その中で、全国優勝するなどとてもレベルが高いチームであること、それに加えて学業も高いレベルにあり両立できる大学として、慶大への進学を希望しました。
ーー高校時代で、特に印象に残っている思い出はありますか
月並みですが甲子園です。大舞台でプレーできたのはとてもいい経験になりました。
ーー高校時代には大きな怪我もしました。この経験から得たものはありますか
怪我をするまでは、自分さえ良ければいい、自分のプレーさえうまくいけばいいという気持ちが強かったです。ですが、自分が怪我をしてしまったことで、プレー以外の部分でもチームのために貢献できるように頑張ろうという気持ちが強くなりました。
ーー高い総合力ーー
ーー自分のアピールポイントは
この部分が特筆して秀でている、とかではなく、走攻守、すべてのプレーを高いレベルでこなすことのできる総合力だと思っています。
ーー大学の練習に参加しての感想は
やはり周りのレベルが高いです。また、先輩後輩がとてもいい関係で練習に臨んでいて、ものすごく良い雰囲気だなと感じています。
ーー日本一になった大学のレベルはどうですか
やはりとても高いと感じています。高校までは実力的には自分がチームの先頭としてプレーしていたのですが、今は上手い先輩がたくさんいるので、見習って練習しています。
ーー慶大と出身高校である静岡高校との共通点は
やはり文武両道を志しているという点です。先程もお話しましたが、勉強でも野球でも高いレベルを目指すという、高校と似たような環境でプレーできるということもあって慶大を志望したので、そういった意味でもとても満足しています。
ーー逆に高校との違いを感じた点はありますか
先輩がとてもフレンドリーに接してくれる点です。そこまで厳しすぎない適度な上下関係なので、先輩にも気軽に話しかけることができて、居心地の良さを感じています。
ーー今年から監督が代わりましたが意識することはありますか
先輩方は練習方法などが少し変わったとおっしゃっていましたが、自分は監督と一緒に今年からの加入なので特に意識することはありません。監督は積極的に話しかけてくださるので助かっています。
ーー1年からチームに貢献したいーー
ーー神宮球場や早慶戦への想いは
やはり特別な舞台なのだと先輩たちの意識を見ていて感じます。自分はまだ慶大に加入して間もないということもあり、神宮、そして早慶戦への特別な気持ちを感じることはありませんが、大事な舞台、負けられない試合だとゆくゆくは思うことになるんだろうなと思います。
ーー六大学の他大学には強力なライバルも沢山加入しましたが意識することはありますか
周りのチームの新入生はとてもレベルが高いので、個人としてもチームとしても負けないように練習を重ねていきたいと思います。
ーー今年1年の目標はなんですか
1年生からスタメンを獲得して活躍し、チームに貢献することです。積極的にアピールを続けていきます。
ーー大学4年間を通しての目標、そして意気込みをお聞かせください
チームの主軸として、慶大を優勝に導きたいと思います。そして、その先にあるプロ野球選手になることを目標として、4年間努力します。
ーーありがとうございました!
(この取材は3月7日に実施しました。)
(取材:長谷川健太、写真:小嶋華)