【野球】春季リーグ戦開幕前インタビュー① 若林将平選手×橋本典之選手 ~飛躍の1年に~

野球対談

延期となっていた東京六大学春季リーグが8月10日に開幕する。

それに先立ち、慶應スポーツでは開幕前インタビューを実施した。

第1回は3年生外野手のお二人、若林将平選手(環3・履正社)、橋本典之選手(環3・出雲)にお話を伺った。

 

――プライベートな面でお互いどのような印象を持っていますか

若林橋本はいじられ役で野球部全体から愛されるキャラです。

橋本典若林も愛されキャラですね。天然な部分があって、人との接し方も同じで人望があります。

若林ベタ褒めやないか(笑)。

橋本典学業以外は、って感じです(笑)。

 

――プレーの面ではどうでしょうか

若林印象に残っているプレーは、去年の秋に今、広島東洋カープにいる森下投手(暢仁=広島東洋)からサヨナラ打を打った場面ですね。僕も代打陣の枠だったんですけど、その中で森下投手から打てるのは、橋本だけだったかなと思うくらい勝負強いです。走攻守揃った選手だなと思います。

橋本典(若林は)打撃が一番魅力的だなと思います。リーグ戦ではフル出場していたら3割、本塁打も3、4本、打点もしっかり稼いで、チームに大きく貢献してくれるような選手だと思います。オープン戦からも長打もたくさん打っていますし、打撃の魅力を感じています。

 

――これまでの2年間に点数をつけるとすれば、何点をつけますか

若林僕は、50点くらいですかね。1年生の時は春、秋ともに一度ずつしかベンチに入れなくて、大学野球の難しさを感じさせられた1年でした。2年生の時はずっと試合のメンバ―入りはできたんですけど、主に代打という役割で実際にそこまで良い結果を出せませんでした。自分的には、この2年間は満足のいく結果が出せなかったなと感じています。

橋本典僕は60点くらいかなと思っています。入学当初描いていたのは、3年春にベンチ入りして、4年でレギュラーを取るイメージでしたが、2年間でベンチ入りをしたり、思った以上の活躍はできたかなと思います。残りの年間で残りの40点分を埋められたらなと思います。

 

――2年間やってきた中で自分が成長した部分はありますか

若林見てほしいのは変わらず、打撃。今年は何かを思い切って変えなくてはいけないと思ったので、堀井哲也監督のご指導もあり、打撃フォームを大きく変えました。2年生までのフォームだと苦しいなとは感じていたので。その結果、春のオープン戦では自分の中で手ごたえを感じていて、リーグ戦では新しく変わった打撃を見てもらいたいなと思っています。

昨季は代打で勝負強さを見せた橋本典

 

――堀井監督の指導の中で印象に残った言葉などありますか

若林1、2年生の時は結果ばかりを見すぎて、過程のことを考えられていなかったなと思います。堀井監督は焦らせない、気持ち的にも余裕を持たせてくれる言葉を送ってくれますね。

 

――橋本選手はどうですか

橋本典自粛期間中に走り方の改革をYouTubeで見て学びました。そういうことやったことはなかったのでそれが自粛開けて練習開始してから手ごたえを感じているので見てほしいですね。

 

――自粛期間でのパワーアップはできたと感じていますか

橋本典そうですね。ウエイトもしていましたし、フォームチェックもできました。

 

――若林選手は「フルスイング」をずっと意識しているのですか

若林今までの取材などで自分の持ち味は「フルスイング」と言ってきたんですけど、感覚的な話になりますが、100%で振りすぎると力が入りすぎてしまって自分の中でちゃんとボールとバットが当たっていないように感じていました。これも成長だと思うんですけど、振りすぎるとあまりよくないなと気づきました。自分の感覚の中で8割くらいのスイングをすれば打率が良くなるなと感じたので、フルスイングなんですけど、「8割の力でフルスイングをする」というのを心掛けています。それでも十分飛ぶと思うので。

 

――4年生の時にどのような選手になっていたいという理想はありますか

若林今までちょっと結果を求めすぎて良くなかった面があるので、本塁打を何本打つとかではなく、打線の軸になるような、チームに頼ってもらえるような選手になりたいです。

橋本典4年の秋までにはベストナインを取ることですね。あとは、将平や正木(智也=政3・慶應)とか本当に強打者が揃っているのでそういう人たちを引き立てるようなプレー、人が打席に立つときには自分が塁にいるというようなプレーをしていけたら良いなと思います。

 

今季打撃好調の若林

 

――オープン戦の調子はどうですか

若林納得してはいないですけど、1試合にヒット1本は打てているので調子はそこまで悪くはないです。ずっと試合に出させてもらっている中で、調子の波なく良い状態で試合に出られている感じはします。

橋本典僕もずっと試合に出させてもらっていて調子は良くはないですが、まあまあの状態を維持できているのは良いかなと思います。でも、まだこの状態ではリーグ戦に向けて物足りないので、そこは上げていけたらなと思います。

 

――外野陣はスタメン争いが激しいですか

若林そうですね。僕ら3年生の外野手だけでなく、4年生にも下の学年にも良い外野手はたくさんいるので激しいとは思います。でも、その中でも実際に自分のプレーを100%出すしかできないので、僕は周りのことはあまり考えずに自分の100%を出せるようにというのを心掛けています。

橋本典将平も言ったように、激しいですが、自分の特色を存分に出してチームが勝てればそれで良いと考えています。

 

――リーグ戦が開催できるようになったことについて、率直にどう感じていますか

若林高校野球も春の選抜や夏の甲子園も本来の形でできなかったですし、大学野球でも関西六大学リーグも中止になったりしているので、(東京六大学リーグは)世間からの注目を集めるリーグ戦になると思っています。大学野球、高校野球だけではなく野球をやっている選手を代表して、自分たちが神宮で輝いたプレーを見せることができればなと思います。

橋本典春も中止になり、秋もどうなるか分からない状況から、春もできるようになって秋もやる予定になって素直にうれしいですし、高校野球も他のリーグもできないなかでやらせてもらえることに責任感も感じます。やらせてもらっているからには適当なプレーはできないと感じています。

 

――特に対戦したい投手はいますか

若林今までは高校が同じ明大の竹田(祐=政経3・履正社)と言っていたんですけど、どうしてもそういう考えになってしまうと、一点しか見られなくなってしまうのでこの投手がというわけではなく、どの大学のエース級の投手全員と一対一の真剣勝負をしたいと考えています。

橋本典僕は早大の徳山(壮磨=スポ3・大阪桐蔭)投手と対戦したいです。今までは対戦したことがなかったので、対戦してみたいなと思います。

 

――春のリーグ戦の個人的な目標は

若林5試合しかないので、数字というよりは勝つために自分のできることをしたいです。打順は試合になったら分からないですけど、勝負強い打撃でチームに貢献できれば良いなと思います。

橋本典短期決戦になるので数字は分からないですけど、あえて言うなら得点圏打率4割以上はないとダメかなと思っています。

 

――ファンの方々に大会に向けてのメッセージをお願いします

若林いつもスタンドで応援してくださっているのは本当に力になりますし、見ていただいているだけでも幸せなことだなとは感じています。スタンドに足を運べなくてもテレビ中継はやると思うので、テレビの前でも応援してくださると力になるので応援していただきたいと思います。

橋本典このような中で野球をやらせてもらえることに感謝して、精一杯若い世代らしくフレッシュなプレーをスタンドからあるいはアプリから見ていただけると嬉しいです。

 

――ありがとうございました!

(この取材は7月29日にオンラインで実施しました。)

(取材菊池 輝)

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