【ソッカー(男子)】主将の今季初ゴールも、4失点で連勝ならず  第6節 Vs駒澤大

ソッカー男子

松岡が今季初ゴールを決めた

前節の勢いそのままに連勝を目指す慶大は、リーグ戦いまだ未勝利の駒澤大との一戦を迎えた。序盤からお互いにロングボールを多用し激しい空中戦を繰り広げる。そんな中38分、慶大は一瞬の隙をつかれ失点。後半開始直後、同点ゴールを狙いにいこうとした矢先にCKから追加点を許すと、なかなかチャンスを作れないままその後も失点を重ねてしまう。終盤になんとか松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)が一矢報いたものの万事休す。勝ち点を積み上げることはできなかった。

2020/8/9(日)17:30ko @流通経済大学グラウンド

【スコア】
慶應義塾大学 1-4 駒澤大学

【得点者】
0-1 38分 島崎翔輝(駒澤大学)
0-2 48分 宮崎鴻(駒澤大学)
0-3 58分 米田泰盛(駒澤大学)
0-4 77分 宮崎鴻(駒澤大学)
1-4 88分 松岡瑠夢(慶應義塾大学)

◇慶大出場選手
GK田原智司(環4・静岡学園)
DF日川優太(商3・高崎)
DF東山航大(総4・柏レイソルユース)→62分 酒井綜一郎(政3・慶應義塾)
DF谷本竜一(総3・FCトリプレッタユース)
MF石原大暉(文4・杉並学院)→78分 杉本崇太朗(政4・名古屋グランパスユース)
MF馬場啓輔(法4・桐蔭学園)→HT古川紘平(政2・学習院)
MF内桶峻(政4・國學院久我山)
MF中畝楓流(法4・桐蔭学園)
MF山本献(商1・國學院久我山)→62分 村上哲(経3・駒澤大学)
MF松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)
FW宮本稜大(商2・國學院久我山)→89分 松本雄太(商3・國學院久我山)

前節、複数得点かつ無失点での快勝で勢いに乗る慶大は今季初の連勝を目指して駒澤大戦に臨んだ。

次第に薄暗くなっていく中始まった試合は、序盤から激しいデュエルを繰り広げる。ロングフィードやロングスローを用いて前へ前へと圧力をかける駒澤大に対し、慶大は日川優太(商3・高崎)を中心に粘り強く対応しビッグチャンスは作らせない。一方で後ろ重心になってしまっている慶大は同様にして前線にロングボールを送るものの駒澤大のCBに跳ね返され続けてしまう。右サイドでは内桶峻(政4・國學院久我山)や松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)が体を張り、何とかボールを収めて打開しようと試みるもなかなかシュートまで持ち込めない。そんな膠着状態が続く中、38分にとうとう均衡が破れる。ここまで裏へのボールに対してはラインコントロールによって駒澤大のオフサイドをうまく誘っていた慶大。しかし、一瞬の隙を突かれ裏にボールが抜けるとクリアボールを拾われて先制点を許してしまう。その後慶大はFKのこぼれ球からシュートを放つも得点には至らず前半終了となった。

ロングボールからチャンスを演出できなかった

なんとか攻勢に出たい慶大は後半の頭から前節2得点の古川紘平(政2・学習院)を投入する。しかし48分、CKを与えるとヘディングで合わせられ失点。続いて58分、ロングボールで裏を取られると落ち着いてつながれて3失点目喫してしまう。後半開始早々の連続失点で完全に出鼻をくじかれた慶大。選手交代をうまく利用しながら流れをつかみにかかるも駒澤大の勢いはなかなか止められない。77分には再びCKからヘディングで決められ点差を4点に広げられてしまう。しかし、失点直後に杉本崇太朗(政4・名古屋グランパスユース)を投入すると、80分、左サイドから松岡と杉本がテンポよくパス交換をし、最後は松岡が落ち着いてゴールに流し込みようやく1点を返す。その後も途中出場の選手を中心に左サイドを崩すなどゴールに向かっていく場面は増えたもののスコアは動かず試合終了。1対4の完敗となった。

声を掛け合い、序盤から高い集中力で駒澤大の攻撃を耐えることができていた慶大。しかし、駒澤大の気迫にあふれるプレーによって競り負けたり、セカンドボールを拾われたりと、要所の積み重ねが4失点につながってしまった。また、攻撃面では前節全得点に絡む活躍を見せた橋本健人(総4・横浜FCユース)の不在が大きく響き、ほとんどシュートを打つことができずに終わってしまった。

慶大はこれで2勝1分け2敗の勝ち点7。1試合の結果で大きく順位が変動する状況の中で今後も厳しい試合が続いていくことだろう。しかし今季の荒鷲軍団は挑戦者だ。技術力も強度も高い相手に決してひるまず、トライし続けることが重要だ。そして次節は前年度のインカレ準優勝校・桐蔭横浜大。これまでと同様に耐える時間が長くなる展開が想定される。そんな中でも真っ向から立ち向かい、泥臭く勝利をつかみ取る慶大の姿が見られることに期待したい。

セットプレーからの失点を減らしたいところだ

(記事:東修司、写真:菅原千尋)

淺海友峰監督


--リードされて迎えた後半はどのようなプランで臨みましたか
不運な形で失点をしてしまったので、同じような形で失点しないようにというところですね。あとは攻撃が(時間を)割いてはいたのですが、前半できていなかったので(ボールを)よりしっかり受けようと。受けるだけではなく背後を取り行こうという話をしました。

--セットプレーから2失点。守備面について
うちのセットプレーの練習もノーファールという綺麗な形でやってきて、これがスタンダードだなと。ファールかファールじゃないのかというグレーな部分も鍛えていかないとこういう試合になってしまうなと思いました。

--次節に向けて
これが今の実力です。僕たちは失うものはないので、整理するところは整理してチャレンジャー精神でしっかりやっていきたいなと思います。

 

松岡瑠夢主将(総4・FC東京ユース)

--試合を振り返って
相手は特徴的なサッカーをしてくるチームで、1週間対策をしてきましたが、力負けしてしまったなという印象です。

--自身のゴールシーンを振り返って
ゴールはかなり意識していたので、最後まで諦めずにゴール前に意識を向けていました。良いパスが来たので切り返すか迷いましたが、(シュートを)打ったのが良かったと思います。

--今シーズン5試合を終えましたが、チームとしては今どのような状態ですか
去年も簡単な試合はありませんでしたが、1部という舞台で去年以上に個のレベルも高いですし、素晴らしい環境で試合ができています。なので(必要なことは)毎試合成長することと、あとは自分たちのサッカーは頭を使うことです。ベースにあるのは自分たちのサッカーですが、相手の戦術などをピッチに出ていない選手が分析してくれて、慶應で一体となって毎試合攻守の戦術を立てて試合に臨めているのが、今それなりにうまくいっている理由かなと思います。

--個人のプレーについて今シーズンここまでを振り返って
自分としては内容的にうまくいっていないという感覚はなかったのですが、自分がうまくいっている時はポンと点が取れるので。今日は監督からの言葉もあってなんだか決められる予感がしていたので決まって良かったです。

--次節に向けて
連敗すると厳しくなるので、次はまた出ている選手出ていない選手含めて全員で戦って、勝ち点3をとりに行きたいです。

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