第34回関東大学女子サッカーリーグ 第8節 vs東洋大学
2020/10/31(土)16:00KO
インカレに向けて、勝利が絶対条件の中迎えた運命の一戦。前半は一進一退の攻防が続くものの、後半は東洋大がボールをキープし劣勢に回る慶大。東洋の攻撃を凌ぎ続けた慶大だったが、84分ロングシュートがゴールネットを揺らし先制点を献上。最後まで1点が遠く、インカレ出場を目指した戦いはここで終わりをつげた。
【スコア】
慶應義塾大学0-1東洋大学
【得点者】
0-1 81分 藤生菜摘 (東洋大学)
◇慶大出場選手
GK 野田明日香(総1・十文字) |
DF 佐藤幸恵(総4・十文字) |
DF 熊谷明奈(総4・十文字) |
DF 福岡愛実(環1・横須賀シーガルズ) |
DF 足立智佳(環4・大阪桐蔭)© |
MF 深澤菜月(総1・千葉東)→58分 内藤孝穂(総4・常盤木学園) |
MF 山本華乃(理4・横須賀シーガルズ) |
MF 中井里衣子(総3・作陽) |
MF高月彩香(環3・村田女子) |
MF及川莉子(総1・常盤木学園) |
FW ブラフ フェイ(文2・・スフィーダ世田谷FCユース) |
死力を尽くす戦いが幕を開けようとしていた。今日の試合を落とせば目標が消えるーー。大学リーグ7戦未勝利の荒鷲軍団は、プレッシャーのかかる試合であると同時に覚悟が求められる一戦となった。スタメンは前節と変わらず、絶望か望みを託すか運命のホイッスルが10月の寒空に鳴り響いた。
最初にチャンスを作ったのは慶大。4分、及川莉子(総1・常盤木学園)の突破から右サイドの足立智佳(環4・大阪桐蔭)にボールを供給。クロスをブラフ フェイ(文2・・スフィーダ世田谷FCユース)がボレーで合わせるも枠外。13分、中井里衣子(総3・作陽)のアーリークロスをゴール中央で受けたブラフが反転してシュートを放つも相手GK正面。絶対に負けられない一戦で、各選手が闘志を見せ流れを作る。その後は東洋大ペースで試合が進むものの決定機は作らせず、試合は経過。40分、左サイドから中央にショートパスが渡り、ドリブルでかわされシュートを打たれるも 野田明日香(総1・十文字)が好セーブを見せ得点を許さず。前半は一進一退の攻防で互いにゴールネットを揺らすことができずスコアレスで前半を折り返した。
前半の内容から一転して、後半は東洋大がゲームを支配。前半同様東洋大の細かいパスワークとサイドへのスペースへの展開に翻弄され、自陣でボールを回される苦しい時間帯が続く。攻撃では及川莉子(総1・常盤木学園)が得意のドリブルでアタッキングサードまでボールを運ぶものの、シュートまでは持ち込めず。東洋の攻撃を凌いでいた慶大だったが81分、左サイドからのロングシュートが決まり痛恨の先制点を与えてしまう。一瞬の隙を突かれる形となり「リスクマネジメントを怠った結果」(伊藤監督)と、悔いの残る失点シーンとなった。最後まで闘う姿勢を見せるも、東洋大の堅い守備を切り崩せず無念のホイッスル。今季目標であるインカレ出場の夢は断たれることになった。
最終節を残してインカレ出場を逃す形となったものの、伊藤監督は選手たちに労いの言葉をかけた。大学リーグ未だ白星なしと非常に苦しい時期を過ごすが、TEAM2020で戦う時間も残り1ヶ月程。今一度チームの想いを結集し、来週は笑ってリーグ戦を締めくくりたい。
(記事:小林由和、写真:小林由和)
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以下、試合後のコメント(伊藤監督)
伊藤洋平監督
ーーインカレ出場は叶いませんでした
悔しいですが、選手たちはよく戦ってくれたかなと思っています。
ーー失点シーンは想定外だったと思います
シュートは上手かったですが、自分たちがリスクマネジメントを怠っていた結果があのシュートだったなと思っています。
ーー最後まで東洋ディフェンスを切り崩せませんでした
思うような形をほとんど出せませんでした。攻守において相手が上回っていましたね。
ーー最終節は勝って終わりたいところです
降格もない中で、このチームとして何が残せるか・何を伝えられるかというところである意味一番大事な試合かもしれないので。その試合の位置づけをしっかり整理して、臨みたいなと思います。