コロナウイルス感染症拡大の影響で、多くの試合が中止になった2020−2021年シーズン。人一倍もどかしい思いをしたのは、間違いなくラストイヤーであった4年生の10選手ではないだろうか。そのような状況下でも、いつか行われる試合のために日々練習に励んできた。今記事では、引退を迎えた10選手のラストインタビューをお届けする。
主将・土屋有葵(経4・慶應女子)
――最後の1年間を振り返って
コロナの影響で試合もなくて大変だった時期もあったんですけど、自分的にはある試合とかバッジテスト含めやれることはしっかりできた1年だったと思います。
――引退を迎えての思い
本当は引退までに6級受かりたかったんですけど、最後もう1回チャンスがあるのでそこでどうなるか分からないんですけど、そこまでしっかり自分的には頑張れたので結果には繋がらなかったかもしれないけど、そこまでの努力とか頑張ったからこその悔しさは今後につながる大きな経験だったとスケート全体を通じて思います。
部活とかも含め今までのなかでも充実した4年間だったかなと思います。
副将・小堀瑛美(環4・千葉市立千葉)
――最後の1年間を振り返って
コロナの影響で、今も練習短くなったり、2ヶ月くらい練習ができなかったりしたんですが、自粛明けに久々に滑ったらめちゃくちゃスケートが楽しかったです。
練習する時間はトータルしたらすごく短くなったかもしれないけど、その分、濃い練習というか、よりスケート頑張ろうという気持ちが出てきたかなと感じています。
でも、すごく練習したからといって、試合がうまくいくわけでもなくて。目標として東日本に出たいってずっと思っていて、本番が強いタイプではないということがわかっていたからこそ、ブロック(東京選手権)まで今までで1番というくらい、いっぱい練習して臨んだんですけど、やっぱりそんなにうまく行くわけでもなくて…。
試合でうまくいったことはそんななかったんですが、国体予選の試合で、スケート人生で多分初めてフリーでノーミスすることができて、その一回の演技だけでも、本当にスケートやってて良かったなって思えるくらい嬉しかったです。
国体もでることができて、ちょっと足引っ張っちゃったんですが、結果がどうこうとかじゃなくて、試合に行くまで、全力で頑張ることができたことが良かったな思っています。
――3年ぶりの国体はいかがでしたか
1年生の時に国体に出てフリー残ったんですが、フリーの練習で怪我しちゃって本番滑れなくて、もう一回国体に出たいって思ってました。
なので練習してきて、国体に出れて、それは本当に自分のなかで良い思い出というか、良い経験になったという風に思っています。
――引退を迎えての思い
15年間スケートをやってきて、ほんとに一瞬でした。
振り返ると、悔しいとか、上手くいかないとかっていう思い出ばっかりで、良いことの方が少なかったんですけど、スケートが自分に目標とか夢とかを見させてくれたし、その夢とか目標を壊しちゃうのもスケートであって…でも、夢みたいな楽しい時間だったなって今思ってます。
国体終わってから、スケート楽しすぎて、むっちゃ練習が楽しくて、そういう風にずっと楽しんでできればもっと良かったかなと思うんですが、今まで良くても悪くても、目標に向って全力で頑張ってきたというのは自信持って言えるかなという風に思っています。
その経験を活かして、これからも進んでいけたらいいなと思っています。
――引退後は?
普通に就職するんですけど、千葉県のスケートリンクが一個しかなくて、クラブも小さいから、何かしらの形で、千葉のスケートを盛り上げていけたらなと思ってます。
猪川乃絵瑠(経4・桐蔭学園)
――最後の1年間を振り返って
思うように目指してた試合とかがなくなってしまって予選突破以前の問題になってしまいやり切った感は少ないんですけど、最後は楽しもうと、開催してくれる試合を大切にしようと思ってやってきたので楽しめたかなとは思います。
――引退を迎えての思い
大学入ってもう1回スケートを始めようと思ったんですけど、その時に正直スケート部入るか悩んでいたんですけど、最後恵まれた環境で素敵な部員と過ごせた4年間本当に楽しくて、もう1回スケートやって良かったなと思います。
大谷真由(法法4・洗足学園)
――最後の1年間を振り返って
激動の1年間でしたけど厳しい状況のなかでもできることはやれたかなと思います。
――引退を迎えての思い
私は3月まで滑るつもりなので今週の試合で引退という訳ではないんですけど、4年間あっという間で、大学生になって始めたのでこんなに夢中になれる競技に出会って4年間ひとつのことに打ち込めて良かったなと思います。
岡本愛美(総4・Mira Costa)
――最後の1年間を振り返って
今年はコロナとかで試合が中止になったこともあって数ヶ月練習ができなかった時もあったんですけどその間にトレーニングなどのできることをやりながらリンクが空いたらちゃんとできるようにやれたのでそこは良かったなと思います。
――引退を迎えての思い
ラスト1年となると10年以上やってきたスケートなので最後はちゃんとやりたいなという気持ちがあるので、あとはバレンタインカップで頑張りたいと思います。
齊藤ちひろ(文4・取手聖徳女子)
――最後の1年を振り返って
最後の年は、コロナの影響を受けたことで普段の練習がどれだけ貴重であるかを強く感じた年となりました。
限られた環境でも出来る事を最大限やり、充実した時間を過ごせたのは、同期をはじめ部員全員のスケートに対する思いがまとまっていたからだと思います。
試合数も少なかったですが、引退試合となった秋季交流戦(2級クラス)で優勝出来て嬉しかったです。
――引退を迎えての思い
ここまで競技を続けてこられたのは、家族や部員、 OBOGの方々の支えがあったからこそだと思います。
全てが思い通りにいったわけではありませんが、スケート部で過ごした時間は間違いなく充実していたし、何にも代え難いものになりました。
特にラストイヤーはコロナの影響で制限が多く大変でしたが、だからこそ仲間の存在の大きさに気づけました。
上級者下級者関係なく、尊敬し合えて切磋琢磨できる、そういう環境で成長できたこと嬉しく思います。
佐藤優人(法政4・慶應)
――最後の1年間を振り返って
去年の2月の頭に怪我をしてバレンタインカップと私大戦2試合出れなくて、リハビリをしてそろそろ滑れるようになるかなという時に緊急事態宣言で滑れなくなって、そのなかで限られた時間のなかでも例えばスピンのレベルを取れるようになったり、怪我をした原因であるダブルループも最初は怪我をしたから絶対やれないと思っていたけどそれもあきらめずに練習したから飛べるようになり、去年の主将の鈴木星佳さんが「頑張れば必ずいい事がある」と言ってましたが本当にその通りだったなと思います。
――引退を迎えての思い
今年の1年あっという間の1年で、試合もどんどん中止になったり延期になったりで試合が中止になることにも驚かなくなるくらいいろんな試合が中止になって、最後こうやって後輩やOGOBの方々にこういった機会を設けてもらってけじめとなる場で滑ることができたので楽しかったです。
壷井茉貴(薬4・桐朋女子)
――最後の1年間を振り返って
最後の年はコロナでなかなか練習できない環境で、最初は滑ることが楽しくて始めたスケートだったので練習できなくて悔しい気持ちがあったんですけど、そのなかでもできることを精一杯やろうと決めて最後の1年に臨めたので良かったなと思います。
――引退を迎えての思い
本当に4年間あっという間だったなと思って、私は大学からスケートを始めたんですけど最初はできるようになるのが楽しくて日々練習に取り組んでいたんですけど、試合で上手くいかないことを経験してスケートを通していろいろ学ぶことができたかなと思います。
新田陽奈子(文4・東京女学館)
――最後の1年間を振り返って
思うように練習ができなかったりとか、怪我もあったので、結構練習に気が入らないこととかもあったのですが、部連を通して他の部員が頑張っている姿とか、怪我をしてるけど頑張っている部員の姿を見て、自分ももっと頑張らなきゃと思うことができて、それがすごく活力になっていたなと思います。
――引退を迎えての思い
スケートは小学校1年生の時に始めたのですが、試合では結果がでない時とかも多かったのですが、自分がスケートが好きという気持ちがすごく強かったので、最後まで楽しんで続けられたことが、すごく良かったなと思います。
花城桜子(法法4・沖縄県立那覇国際)
――最後の1年間を振り返って
大会がなくて寂しい部分もあったんですが、それでも練習できない時期、できた時期があったからこそ、やっぱりスケート楽しいなって思うことができました。
インカレにもう一回出たいっていう気持ちが大きかっただけに、インカレ含めた学生の試合がほとんどなくなってしまったのは、すごく後悔が残るのですが、そのなかでも今のプログラムを頑張って磨いてきました。
この前できた秋季交流戦では、まあまあ良い演技ができたので、悲しい部分もあったんですけど、満足できる、頑張れた1年なのかなと思います。
――引退を迎えての思い
技術的な面で、できるようになりたかったな、とかはいっぱいあるんですが、そのなかでも、大学4年間、恵まれた環境で頑張りぬいてきたことは、悔いなく終われた点です。
ほんとに周りで支えてもらった人に感謝しかないです。
4年生の皆様、スケート部引退・大学卒業おめでとうございます!
そして、お疲れ様でした。
今年度は試合の中止や無観客試合の影響で取材に伺うことができませんでしたが、どんな時でも快くインタビューに答えて頂き、ありがとうございました。この場を借りて、感謝申し上げます。
皆様の新しいステージでの今後の活躍を応援しております!
(記事・写真:相川環、高井真衣)