【バスケットボール(男子)】早慶戦前企画 ―慶大の歩みとこれから―

バスケ男子

全員バスケで「共律」を目指す

3部全勝、2部昇格を目標に掲げた今年の慶大男子バスケットボール部。

一昨年の3部降格、昨年のコロナ禍という数々の壁を乗り越えた先に彼らは何を見るのか。チーム一丸となり全員バスケで「共律」を達成するべく、2021年の戦いが今、幕を開ける。

 

これまでの経験を糧に、さらなる成長を見せる3年生

3年ぶりに早慶戦で劇的勝利を飾った2019年。人々が感動の渦に包まれ、今年の慶大は一味違うと思わせるような、まさに「挑越」した試合であったと言えるだろう。しかし、リーグ戦では善戦をするもあと一歩勝ち切れない試合が続き、無念の3部降格となってしまった。

得点源としてもチームを支える

昨年すぐさま2部昇格をしたい慶大であったが、新型コロナウイルスによりリーグ戦は中止。大学バスケ最後の年になる4年生はオータムカップ、早慶戦とわずか4試合しかコートに立つことが出来なかった。オータムカップでは1試合目、2試合目ともに全員バスケで逆転勝利を飾り、見事決勝まで駒を進めた。決勝戦こそ相手の高さに苦しみ敗れてしまったが、慶大の勝ちへの執念、最後まで諦めない姿勢が見えた試合となった。

4年生最後の試合であった昨年の早慶戦。連勝を掴み取りたい慶大は前半にはリードを許すも、オータムカップで見せた粘り強さをこの試合でも発揮し、必死に食らいついた。しかし、格上早大を前に歯が立たず4年生涙の引退試合となった。

活躍の幅を広げる2年生

新チームを率いる人見快(法4・慶應志木)と小澤力哉(経4・慶應)は「思うように練習ができずコミュニケーションを取ることの難しさを感じた」と昨年を振り返る。新チーム発足時から二人三脚で後輩とのコミュニケーションを活発に取ってきた。「いい意味で4年生が2人しかいないので下級生が自覚を持って役割に徹してくれている」と小澤が話すように、水谷裕葵(環3・四日市工業)や蛇谷幸紀(環3・近大付属)、山下卓馬(政3・静岡城北)と言った試合経験豊富な3年生のチームの活躍がチームの鍵を握る。また、昨年の試合で1年生ながら存在感を十分に示した山本康瑛(政2・長崎西)や熊野俊介(理2・湘南)を中心に、1・2年生が下級生らしく思い切りの良さを発揮し、チームに新しい風を吹かせてくれるだろう。苦しい状況でも、各学年の良さと慶大らしい泥臭いプレーを忘れずに、ONE TEAMとなって目の前の1試合を勝ち切り、2部昇格の目標を掴みとりたいところである。

 

(記事:船田萌恵)

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