【ラクロス(女子)】意地を見せた慶大 4点差を逆転し、初戦突破/第33回関東学生ラクロスリーグ第1戦

女子ラクロス

26日、第33回関東学生ラクロスリーグ戦Cブロックの第1戦が行われ、慶大は学習院大と対戦。5-4で逆転勝利を収め、2回戦へと駒を進めた。試合後、主将の德光里利笑選手は、「これまでやってきた事を信じて、何度も何度も繰り返し練習し、試合で発揮できるようにチーム一丸となって準備していきたい」と次戦への意気込みを語った。

 

第33回関東学生ラクロスリーグ第1戦 vs学習院大

9月26日(日)

♢得点♢

第33回関東学生ラクロスリーグ第1戦 学習院大戦

 

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

 0

 0

 0

 5

 5

学習院大

 1

 1

 2

 0

 4

 

♢慶大出場選手♢

〈スタメン〉

AT #98 徳光里利笑

AT #71 平井友香子

AT #61 大類奏音

MD #06 三枝真

MD #78 北村理沙

MD #88 川久保博子

DF #99 鈴川英

DF #95 高嶋優奈

DF #64 小栗彩花

G #51 藤田瑠奈

 

 第1クオーター、先にスコアを動かしたのは学習院大。慶大のファウルによって得たフリーシュートを決め、先制点を挙げる。反撃を試みる慶大だったが、相手の固いディフェンスを前になかなかシュートが決まらず、1点ビハインドのままこの回を終えた。

 

 続く第2クオーター、慶大はディフェンスに回る時間が増えるが、G藤田がナイスセーブを見せ、追加点を許さない。互いに得点が決まらない展開が続いたが、終盤、第1クオーターと同様に、慶大のファウルから学習院大がフリーシュートを決め、0-2に。慶大が2点を追う形で前半終了のブザーが鳴った。

 

 後半戦、第3クオーターでは、再び慶大のファウルから相手のフリーシュートが決まり、3点差にリードが広がる。さらに、終了間際には1点を追加され、慶大は最終クオーターを4点ビハインドで迎えるという苦しい展開となった。

 

 そして最終クオーター、ここまで無得点の慶大が意地を見せる。相手ファウルから得点のチャンスを得た平井が出したパスを北村が受けてそのままシュート。1点目を挙げると、その後は秋山、矢代と立て続けに得点を重ねる。完全に流れをつかんだ慶大は、川久保のシュートで同点に迫ると、試合時間残り30秒ほどで三枝が5点目を決め、ついに逆転。学習院大を振り切り、0-4からの大逆転で初戦を突破した。勝利に王手をかけていた学習院大は、終盤に怒涛の追い上げを見せた慶大の流れを止めきれず、悔しい一敗を喫した。

 

次戦は10月2日(土)に行われる予定で、慶大は日体大と対戦する。
※今年は新型コロナウイルス感染症の影響によりトーナメント方式で大会を実施。

(記事:宮崎柚子 提供:慶應義塾體育會ラクロス部女子)

 

以下、選手のコメント。

主将・德光里利笑選手

――今日の試合を振り返って

試合を振り返って、やはりトーナメント形式の試合の難しさを感じました。去年に引き続き、コロナの影響で試合数が縮小されてしまい、さらに今年はトーナメント形式という初めから本当に負けられない戦いといった形式で、試合前から難しい試合展開になると想像はしていましたが、ここまで苦しい展開になるとは正直思っていませんでした。第1クオーターから第3クオーターは本当に私たちの1番出ては行けない部分がもろに出てしまったと感じています。最終的に逆転勝利を収められた事は、自分たちの自信にしたいですが、その反面、第1クオーターから第3クオーターの内容は多くの反省点が残るとのだったので、チームとしてしっかりと受け止めたい事です。

 

――リーグ戦初戦、慶大のプレーは

やはり、超攻撃的な慶應の良さを見せたかったです。OFサイドからは色々な場所からゴールを狙う仕掛けだったりカットプレーであったりをしつこくしつこく狙っていって、シュートも色々なバリエーションで決めていくというものを目指していましたが、先ほどもお伝えした様に、第1クオーターから第3クオーターは全くそれを発揮できなく、正直悔しい気持ちです。第4クオーターのラスト7分間で5点を決められる、そんな攻撃的なチームの私たちを次戦では初めから、見せたいです。

 

――第3クオーターまで苦しい展開が続いた

正直負けを覚悟しました。中盤から相手は守りに入る慎重な攻め方をしているのが伺えて、なかなかこちらのOFボールにできない時間が続いたので、逆転をするにもなかなか難しい残り時間でした。でも、もう後はない状況になり、負ける覚悟で第4クオーターを迎えられた事が逆によかったんだなと感じました。失点を恐れず、第4クオーターから積極的に相手のボールを奪うDFに変え、OF側も攻めないと勝てないという気持ちがチームに火をつけたと思います。今回チームの目標で『勝ち顔』というのを掲げていて、最終クオーターでみんなが勝ち顔になれた事が勝利に繋がったと思います。ラクロスは気持ちのスポーツであるという事をつくづく感じました。

 

――次戦へ向けて

次戦も前回と同じく負けられない試合です。相手も次戦にかける想いは自分たちと同じくらい強いと思うので、今回同様本当に気持ちのぶつかり合いの試合になると思います。その中で、どれだけ自分たちの本当の強さを見せられるか、出せるかが勝負の鍵になってくると思うので、今回非常に難しい展開の中勝ちきれたこの自信を、良い形でつなげたいなと思います。試合と試合の間の期間が例年稀に見る短さなので、これから新しい事を取り入れていくというよりは、これまでやってきた事を信じて、何度も何度も繰り返し練習し、試合で発揮できる様にチーム一丸となって準備していきたいと思います。今回よりもっと面白い試合を必ずみせますので、応援のほど宜しくお願いします。

 

川久保博子選手

――自身のプレーを振り返って

相手チームの分析をしっかりした上で臨んだ試合でしたが、相手チームのディフェンスの上手な連携や時間を使った攻撃にひきづられてしまったと反省しています。しかし4Qでは自分の強みである視野の広さを使ってアシストもでき、良かったと思います。

――同点のシュートを決めた

0-4から3-4に追い上げて流れがきており、メンタル的にも慶應が優位な状態だったので、相手のファールも狙いつつ、隙があったらどんどん狙っていこうと思っていました。シュートに関しては、倒れながらだったので、気持ちで打ちました。自分の力だけではなく、チームメイトや応援の方々の気持ちが後押しして下さって決める事が出来たシュートだったと思います。

――次戦へ向けて

今回の試合の5得点全て得点者が異なっていることからも、選手それぞれに得点力があり、誰でも点が取れるところが慶應の強みだと思います。今回の試合では、単発の攻めがほとんどだったので、次戦ではDFからのブレイクや連携プレーで得点を重ねたいと思います。引き続き応援宜しくお願い致します。

 

三枝真選手

――自身のプレーを振り返って

序盤、中盤と大事な場面で決めきれずチームに流れを持ち込めませんでした。ただ、点数にとらわれず4Qの最後まで勝ち気で攻めきったことが今日の結果につながったと思います。

――逆転のシュートを決めた

試合中何度か同じシュートを打っていたので、修正しながら監督にずっと打てと言われていた場所に打ちきりました。周りのみんなの笑っている顔が印象的でした。

――次戦へ向けて

今日の勝利を自信にして、どんなゲームでも絶対に勝ちます。

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