【バスケットボール(女子)】前半で一時逆転も 後半で減速し敗戦/第39回東京六大学女子バスケットボール対抗戦vs明大

バスケ女子

六大学第2節、今回の相手は2部リーグに所属する明治大学だ。前節に引き続き、格上相手とのプレーでは苦しい時間帯が続く場面も多いが、全員バスケの精神で乗り越えた先にこそ来シーズンへ繋がる収穫を得られるだろう。

4年生は集大成として、3年生以下はこれからの慶大バスケを担う代として、どのようなプレーを見せたのか。

2021/11/14/(日) @立教大学新座キャンパス

第39回東京六大学女子バスケットボール対抗戦vs明大

 

合計

慶大

1510

2155
明大18

12

251974

慶大スターティングメンバ

 

#4 眞尾瞳(商4・浦和第一女子)

 

#6 武藤怜(商4・成蹊)

 

#12 林えみり(理3・慶應女子)
 

#15 阿部七奈子(商2・三田)

 

#17 野本美佳子(総2・東京成徳)

 

第1Q、先制点から連続得点を挙げたのは明大。慶大も負けじと武藤怜(商4・成蹊)はミドルシュートを、野本美佳子(総2・東京成徳)も0度からリングを捉えようと奮闘する。阿部七奈子(商2・三田)がインサイドからの強気のプレーでフリースローを獲得し1点を決めると、中盤に野本も3ポイントで加点する。徐々に勢いに乗った慶大は、林えみり(理3・慶應女子)の連続シュートで逆転を果たす。第1Q終了間際には明大に得点を許すも15-18で相手に食らいつき第2Qへ。

第2Q、眞尾瞳(商4・浦和第一)と阿部が積極的にリバウンドに絡み、野本がレイアップシュートに繋げる。相手に3ポイントを返されながらも林が強気の姿勢でインサイドに攻めこみバスケットカウントを獲得、2本のフリースローを決め切り両者譲らぬ展開を繰り広げる。さらにスティールで明大を乱すと眞尾が正面から3ポイントを沈め、松下花会子(文3・小山台)と野本もシュートチャンスに食らいつく。終盤には慶大のファールが溜まるも25-30と5点ビハインドで前半を終えた。

第3Q、明大に連続得点を決められ、慶大も3ポイントで点差を縮めようと奮闘するもリングに嫌われる時間帯が続く。松下のオフェンスリバウンドから野本がミドルシュートを決めて対抗、期待の1年生石倉史菜(文1・国立)もオフェンスリバウンドからレイアップで加点、堂々の活躍を見せる。しかし、明大のインサイドからの大量連続得点で一気に突き放され、ディフェンスでもなかなかアジャストすることができず、34-55で第3Qを終えた。

逆転を図りたい第4Q、明大に連続シュートを許しながらも主将・眞尾が3ポイントを沈めチームを鼓舞する。この日、インサイドでの粘り強さが光った林もオフェンスリバウンドからレイアップを決め、続けて武藤が3ポイントでリングを捉える。タイムアウト明けも良い流れを切らすことなく、林のディフェンスリバウンドから眞尾が加点、西理奈(法4・葺合)がレイアップを確実に決め、じわじわと点差を縮めていく。しかし、明大もゴール下での俊敏なパス回しで慶大ディフェンスを翻弄し得点を重ね、格上の力を見せつける。試合終了間際には眞尾を中心に「行ける行ける!」という掛け声とともに全員バスケで戦い抜くも追いつくことはできず、55-74で敗戦となった。

 

昨日と同様、試合前半には相手を追いかけ追い越し、一桁差で拮抗した展開を繰り広げた慶大。2部リーグ所属チームを前に最後まではその体力が持たず、連続敗戦となった。しかし、勝敗以上に慶大の強さ弱さが浮き彫りになったことがこの試合最大の収穫だと言える。早慶戦、リーグ戦、六大学など幅広い大学との試合を経るたびに、ここぞのシュート力や相手へのアジャスト力といったスキル面だけでなく、メンタル面での結束も強くなっているように感じる。これから先、どんな慶大バスケを創っていくのか、彼女たちの「全進」を見届けたい。

 

(記事・佐藤有、写真・船田萌恵)

 

武藤怜(商4・成蹊)

――試合を振り返って

昨年度よりチームの力がついて、以前よりも点差を縮めることができたかなと思います。ですが、最後の強さだったり決定力が相手に敵わなくてそこを止めきれなかったのが悔しいなという気持ちです。

 

――第1Qで攻められたポイントは

ディフェンスでハードについて行って守りきれたのが一つと、自分たちも打てるところでシュートを打ちに行けたのが良かったのかなと思います。

 

――苦しい展開だった第3Qではどのようなプレーを意識されていましたか

点差を気にしないでやるべきことをきちんと徹底するという話が上がっていました。

 

――ご自身もいつも以上に果敢にシュートチャンスを活かされていました

空いたタイミングでシュートを打っていこうと思っていました。入らないときもありましたが、諦めずに打ち続けました。

 

――次の試合に向けて

来週は法大戦と立大戦がありますが、法大は同じブロックに所属しているので絶対に勝ち切りたいと思います。立大に対しても自分たちがやってきたことをきちんと見せつけられるように頑張っていきたいと思います。

 

 

林えみり(理3・慶應女子)

 

――試合を振り返って

格上の相手との戦いで、第1Qは競った試合ができたが第2、3Qで離されてしまったので第1Qの戦い方を最後まで継続できれば良かったなと思いました。

 

――流れを変えるシュートが多かったこと

3ポイントはバンクシュートだったのであまり良い形ではなかったが、次の試合に向けて3ポイントが一本決まったということは自分の中で大きいので良かったと思います。

 

――リバウンド争いで昨日から修正した点

昨日よりも相手のサイズが小さかったので、リバウンドでは負けないようにしようと思っていました。簡単に面取りをされてしまった部分が何回かあったので、そこは反省点です。

 

――残りの2試合に向けて

法大戦と立大戦があって、法大は同じ3部なので最後に勝って終わりたいです。立大戦は4年生最後の試合なので、全員でいい形で終われるようにしたいと思います。

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