8月31日(水)侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表 @ZOZOマリンスタジアム
3年ぶりに実現した高校日本代表(以下、高校)と大学日本代表(以下、大学)のマッチアップは、大学が接戦を制した。大学は初回、2死三塁から4番・蛭間拓哉(早大4年)の適時打で先制に成功する。同点とされて迎えた6回には2死一塁から7番・進藤勇也(上武大3年)が適時二塁打を放ち勝ち越すと、7回には途中出場の3番・廣瀬隆太(慶大3年)の適時打と、続く蛭間の併殺崩れで2点を追加し高校を突き放した。投げては先発・荘司康誠(立大4年)から5投手の継投で高校の反撃を1点に抑えて快勝した。なお慶大勢は、5番・左翼で先発した萩尾匡也(慶大4年)が1打数無安打1四球、途中出場の廣瀬が1打数1安打1打点の成績を残し、橋本達弥(慶大4年)は登板なしに終わった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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高校 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
大学 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | X | 4 |
高校バッテリー:香西、宮原、●森本、山田陽-野田、松尾
大学バッテリー:荘司、篠木、○菊池、上田大、曽谷-野口、進藤
◆大学日本代表全出場選手
打順 | 守備位置 | 名前(大学名・学年) |
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1 | [D] | 矢澤宏太(日体大4年) |
2 | [4] | 林琢真(駒大4年) |
3 | [3] | 山田健太(立大4年) |
3 | 廣瀬隆太(慶大3年) | |
4 | [9] | 蛭間拓哉(早大4年) |
5 | [7] | 萩尾匡也(慶大4年) |
7 | 上田希由翔(明大3年) | |
6 | [8] | 杉澤龍(東北福祉大4年) |
8 | 森下翔太(中大4年) | |
7 | [2] | 野口泰司(名城大4年) |
2 | 進藤勇也(上武大3年) | |
8 | [5] | 齊藤大輝(法大4年) |
H | 草部真秀(亜大4年) | |
5 | 辻本倫太郎(仙台大4年) | |
9 | [6] | 宗山塁(明大3年) |
[1] | 荘司康誠(立大4年) | |
1 | 篠木健太郎(法大2年) | |
1 | 菊池吏玖(専大4年) | |
1 | 上田大河(大商大3年) | |
1 | 曽谷龍平(白鷗大4年) |
2015年から過去4度にわたって開催されている高校日本代表の壮行試合。この試合は、高校日本代表の9月に開催される世界大会に向けた準備であると同時に、7月に開催されたハーレム・ベースボールウィークでは4位に終わった大学日本代表の選手たちにとっては、このメンバーで戦う最後の代表戦となる。
大学の先発マウンドに上がった荘司は、2四球で1死一、二塁のピンチを招くが、高校の4番・内海優太(広陵3年)を二飛、5番・海老根優大(大阪桐蔭3年)を空振り三振に仕留め、得点を許さない。その裏、大学は高校の先発・香西一希(九州国際大付3年)から2死三塁のチャンスを迎えると、4番・蛭間が先制の適時打を放ち主導権を握る。しかしその後は香西を打ちあぐね、走者を出すことができない。
すると4回、大学2番手・篠木健太郎(法大2年)が高校4番・内海に右翼席へのソロ本塁打を許し、同点に追いつかれてしまう。5回にも3番手・菊池吏玖(専大4年)が2死三塁のピンチを招くも、ここは高校2番・安田淳平(聖光学院3年)を三振に打ち取り、勝ち越しを許さない。
ピンチを切り抜けた大学は6回、高校3番手・森本哲星(市立船橋3年)から無死一、二塁の好機を迎える。しかし6番・杉澤龍(東北福祉大4年)の当たりを、高校の二塁手・赤堀颯(聖光学院3年)の好判断で2死一塁となってしまう。それでも続く7番・進藤が右中間を破る適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功する。7回にも森本を攻め1死一、二塁の好機を作ると、3番・廣瀬が逆方向へ適時打を放ち3点目を奪うと、続く4番・蛭間の内野ゴロの間に三塁走者が生還し、大学は3点のリードに成功する。守りでは7回から4番手・上田大河(大商大3年)が登板し、2回完全投球で勝利を手繰り寄せる。
8回裏、高校のマウンドには春夏の甲子園大会を沸かせた主将・山田陽翔(近江3年)が上がる。山田に対し、大学は6番・野口泰司(名城大4年)、8番・齊藤大輝(法大4年)、9番・宗山塁(明大2年)が三振に倒れ、追加点を奪うことができない。それでも9回、5番手・曽谷龍平(白鷗大4年)がピンチを凌ぎ、大学が4―1で快勝し有終の美を飾った。
この試合をもって大学日本代表は解散し、それぞれのチームに戻って秋季リーグ戦を迎えることとなる。4年生の中には、2カ月後に迫るプロ野球ドラフト会議に向けてアピールが続く選手もいれば、野球人生最後のシーズンを迎える選手もいるだろう。万全の準備をして大学野球最後のリーグ戦を迎えることを願っている。また今回の代表活動を経験した廣瀬、宗山、篠木ら下級生の選手たちは、来年再び日本代表として、今よりも更に成長した姿で世界一の栄冠に挑むことを期待したい。
(記事:宮崎秀太、写真:北村可奈、佐藤光、愛宕百華、岡澤侑祐、吉岡洲)
◆選手コメント
橋本達弥選手(環4・長田)
ーー代表戦の感想
各国の選手たちの日本とは異なる野球観であったりプレーを実際に感じることができ野球を楽しむ大切さを再認識しました。
ーー代表活動全体を通じて
JAPANチームのメンバーで世界一を目指して取り組んだ期間は短かったですが多くのことを学び、得ることができました。もっともっと成長したいと感じさせてくれるメンバーと野球ができて最高でした。
萩尾匡也選手(環4・文徳)
ーー代表戦の感想
最高の仲間たちと日の丸を背負って戦うことができて本当に良かったです!結果は4位でしたが、今回の経験は今後の野球人生にかなり生きてくると思います。
ーー代表活動全体を通じて
これまで日の丸を背負って戦うことがなかったので責任とワクワク感を感じながら戦うことができました。U-18との壮行試合はたくさんの方からの声援で本当に楽しかったです!
廣瀬隆太選手(商3・慶應)
ーー代表戦の感想
お客さんがたくさん入る素晴らしい舞台で野球ができてとても幸せでした。緊張しましたがなんとかヒットを打ててよかったです。
ーー代表活動全体を通じて
レベルの高い選手たちと野球がてきて純粋に楽しかったです。その一方周りに比べて自分の力不足も痛感し、もっと練習しなければならないないなと感じました。今回の経験を今後の野球人生に活かせればと思っています。