6月にも対談で貴重なお話をしてくださった応援企画責任者の方に再びインタビューをしました。本日初戦を迎える野球の東京六大学秋季リーグ戦に向けて必見です!
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――自己紹介をお願いします
今年度、慶援指導部応援企画責任者を務めていますチアリーディング部4年です。
――この3カ月間で印象に残っている印象に残っている試合
直近なのですが、9月10日にあったサッカーの慶早戦がすごく印象に残っています。
――他に印象に残っている試合はありますか
軟式野球の秋のリーグ戦に毎週応援に行かせてもらっていて、秋のリーグ戦が始まってからずっと勝てていなかったのですが、今日(取材日:9月13日)の試合で勝てて、それはすごくうれしかったです。
――慶早戦は他の試合に比べてどのように違うのか
やっぱり慶早戦は伝統の一戦で、実力差だけでは測れない試合展開というものがあると思っています。本当に何があるか分からないという感じや、お客さんがすごくたくさん来るというのもあります。普段の他の試合では感じられないような早大と慶大の熱い戦いというのは感じられますね。
――早大との応援の違い
慶大の應援指導部はいろいろなことがあって、いろいろなところが変化したと思います。例えば性別の枠にとらわれない応援のツールの使い方や、学年にとらわれずにいろいろな人が発信できるような環境は、慶大の應援指導部の特徴だと思います。
――ここ最近の練習を振り返って
応援はどうしても測れないといいますか、どのような応援がいい応援なのか、どうしても結果に左右されてしまうところがあると思っています。その中で良い応援を作る練習となると、すごく難しいです。部員全員の気持ちを練習で一つにまとめるのは難しいと感じていますが、試合の応援の臨場感を練習でできるだけ感じてもらうということを意識しています。昨日の全体練習は野球応援を作る3年生がまとめてやってくれたのですが、その子たちが「試合」を感じられるような練習作りを意識してやってくれました。そこは私自身本番の試合を感じられたので、すごく良かったです。
――オフの日の過ごし方
外に出かけるのが好きなので、割と外に出かけていますね。例えば、この間のオフはもうすぐ野球の秋のリーグ戦が始まるので、明治神宮にお参りに行ってきました。
――夏休みのオフの日
長期オフが5日あってその5日間のうち2日間は野球の六大学オールスターの応援で愛媛に行き、1日は侍ジャパン大学代表の応援に行っていたので、結局部活ばかりしていました(笑)。
――野球の秋季リーグ戦の応援の意気込み
開幕してもう1週目は終わったと思うのですが、どこの大学を見ても春と比べてすごく進化したものを持ってきているというのはすごく感じています。慶大は春が2位で、昨年は春秋連覇していますが、そこの結果では測れない展開が多々あると思っています。その中で野球部が逆境にあるときに私たちがどこまで背中を押してあげられるかが、應援指導部としてポイントになってくると思っています。應援指導部としても野球部が強いおかげで負け慣れていないところが課題としてあるので、負けたり、劣勢の時にどうやって応援するかというのを意識して臨みたいなと思います。
――今年の秋から1年生の時以来の内野での応援
1つ目は純粋に楽しみだと思っていて、もう1つはお客さんの前でやるということについて、應援指導部の行動次第で球場全体を変えられると思っています。お客さんに声出しを促すことは禁止されていますが、應援指導部の上の段にはお客さんが座っているので、どうやって私たちの姿を見て、お客さんが応援したいと思ってもらえるかが大きな役割だなと思い責任を感じています。できることが制限されている中でも全体に与える影響は大きいので、学年関係なく、一人一人の意識として責任感というものを感じながら応援席に戻れたらと感じています。
――この4年間で自身が成長したと感じること
入った時から応援をすること自体は好きで、好きだから入ったのですが、応援が好きというところが、自己満足で終わらせずに具体的にどうやったら選手に届くのだろうとか、きちんと応援を考える、例えば「頑張れ」と勝手に言うのと、具体的に誰かを想像して届けたいと思って応援する「頑張れ」と言うのでは全然違うと考えています。具体的に届く応援を作ることを考えると言うことはこの4年間でだんだんできるようになったと思います。特に4年生になって、全員がすごく応援が大好きというわけではなく、いろいろな目的を持って部に入ってくる中で、どうやって部として一体感のある応援を作るか、どうやってみんなの気持ちをまとめ上げるかということを意識するようになりました。
――4年間で最も大変だったこと
部活の中で難しかったことはたくさんあると思うのですが、そういうことよりも、自分たちがやっていることが急に制限されて、例えば応援に行けなくなったりだとか、自分たちが作ってきたものが出せなくなったりした時の方がきつかったと感じます。
――その時に考えたことは
そうですね、例えば動画撮影で代替したりしていましたが、やっぱり現地で応援したかったので、もどかしいところでした。
――授業がある日のスケジュール
基本的に練習は夜で、授業が終わってから練習なので、被ることはあまりないです。試合が被ることはあるのですが、そういう時は本人に任せようといのが部の方針です。
――応援をしていてうれしかったこと
やっぱり応援していて選手や体育会の関係者の方から応援が力になったよという声をもらえることが一番うれしいことです。
――改めて、慶大の応援の良さを教えていただきたいです
これは慶應に限った話ではないと思いますが、私たちはただ応援するのではなく、応援を通して慶應義塾を感じてもらう、慶應義塾の伝統を継承していくということを目的にしています。應援指導部だけではなくて慶應を応援している全ての人が、どこかで慶應が大好きで社中一体として応援している人が多いと思っています。細かいことに捉われず、慶應として一体となって、老若男女みんなで後押しすると言うところは慶應のいいところだなと感じます。
――自分たちの代の特徴をお願いします
コロナ前を経験した最後の代なので、自分たちが継承していかないと下が何も知らないままになってしまうというのを個人個人が感じています。そこはちゃんと引き継いでから引退したいと感じていて、最後の自分たちが受け継がないといけないと感じている代だと思います。
――そんな中で同期に一言
応援を作る中で、1人で頑張っていても形にならないことが沢山あると思うのですが、その中で、どこを取ってもみんなの力や知恵を借りながら支えてくれてこれまでやれたと思います。あと3カ月くらいですけれど、最後までみんなで笑っていい景色を見られるように4年生として、頑張り続けられたらいいなと思います。
――後輩たちに対して
後輩たちは、私たち4年生よりも経験値は低いと思いますが、その中でもこれまで部活をやってきた中で、みんなのパワーというのは自分たちが感じるよりもすごく大きいもので、それに支えられてきたこともあったので、自分たちに自信を持って伸び伸びと楽しんでほしいです。
――後輩たちに受け継いでほしいもの
大変なことやつらいことはあると思いますが、みんなで頑張って乗り越えた先にしか見えない景色があると思っています。そういう景色を見るための努力を怠らずに、応援というものに向き合ってほしいと思います。何となく部にいて何となく応援することはできると思いますが、そうならずに、頑張っている選手に向き合って自分たちが何ができるかというのをきちんと考える事を止めず、応援を作ってほしいと思います。
――應援指導部に入部を考えている方や興味がある方に向けて
大変なこともあるのですけれど、それ以上に誰かが頑張っているところを応援して、その結果の勝ち負けにかかわらず、応援させていただくと心が動く瞬間が沢山あるので、つらいことを乗り越えた先にそういう瞬間があるいい部活だということを伝えたいです。
―体育会の方に向けて
應援指導部は体育会の方に依頼をいただいて応援に行くので体育会からの依頼がないと応援に行けないです。その中で應援指導部に来てほしいと思って依頼をしてくれているのは本当にありがたいことだと思ってします。体育会の人たちの努力を全て知れるわけじゃないのですけれど、ちょっとでも應援指導部の応援が力になったと思ってもらえる一心で応援させてもらっているので、全ての力が出し切れるように頑張っています。
――ファンの方に向けて一言お願いします
若き血滾る瞬間が沢山あるので是非応援席にいらしてください!
――お忙しい中ありがとうございました。
(インタビュー:岡澤侑祐)