【野球】終盤に猛追も及ばず…　勝ち点の行方は明日へ持ち越し　法大②

１０月９日（日）東京六大学野球秋季リーグ戦　法大２回戦　＠明治神宮野球場

昨日は完封勝利を挙げ、法大相手に連勝し勝ち点を奪取したい慶大。試合は序盤、互いに好機を演出しながらもゼロ行進が進む。しかし５回裏、四球から走者を出すと相手打線に捕まり、先制点を許してしまう。その後２点を追加され、３点を追いかける展開となるも、慶大は８回に３連打で１点差に詰め寄る。しかし、その後一本が出ず敗戦。法大に２連勝とはならず、勝ち点の行方は明日へ持ち越しとなった。

慶大バッテリー：●外丸、渡部淳、橋本達－宮崎

法大バッテリー：○篠木、吉鶴－村上

慶大本塁打：

法大本塁打：

◆慶大出場選手

三連休、さらにプロ野球ドラフト会議が近づいているからか、いつもより客席が埋まり盛り上がりを見せる神宮球場。法大の先発は大学日本代表にも選出された篠木健太郎（営２・木更津総合）。一方の慶大は、立大２回戦で好投を見せた外丸東眞（環１・前橋育英）がマウンドに上がった。

外丸は５回途中２失点で打線の援護を待った

２回裏、慶大はいきなり２死二塁のピンチを背負う。その場面で山根滉太（文３・小松大谷）に中安打を許すも、中堅を守る萩尾匡也（環４・文徳）の好返球により走者を本塁で刺し、窮地を凌いだ。その後、慶大は４回と５回に得点圏に走者を進めるが、好機を生かすことができなかった。

試合が動いたのは５回裏、古川智也（環４・広島新庄）の好捕で先頭打者の出塁を許さない。しかし、その後四球を与えると、山根に左適時二塁打を放たれ、先制点を献上してしまう。さらに、２死一、三塁で西村友哉（法２・中京大中京）からも右適時二塁打を浴び、追加点を許す。さらに７回裏２死三塁、二番手の渡部淳一（政４・慶應）が、法大代打・高原侑希（法３・福井工大福井）に適時中安打を浴び、点差を３に広げられた。

宮尾はバント安打含め２安打と好調を維持した

なんとしても一点が欲しい直後の８回表、先頭の宮尾将（商４・慶應）が四球で出塁すると、続く宮崎恭輔（環３・國學院久我山）が三遊間を抜ける左安打で無死一、二塁の絶好の好機を作る。ここで、打席には代打の北村謙介（環４・東筑）が立つと、右適時二塁打で１点を返すことに成功する。さらに、朝日晴人（環４・彦根東）も左適時打を放ち、１点差に詰め寄る。この場面で、法大は二番手の吉鶴翔瑛（営２・木更津総合）がマウンドに上がると、後続の下山悠介（商４・慶應）、廣瀬隆太（商３・慶應）が抑えられ、２死二、三塁となる。その後、４番の萩尾がフルカウントから四球をもぎ取り満塁とすると、三塁走者の北村が本盗を試み、失敗。同点に追いつくことはできなかった。

橋本達は連投でも疲れの色を見せなかった

８回裏、慶大は三番手の橋本達弥（環４・長田）が、走者を出しながらも無失点の投球で流れを引き寄せる。後がない９回表。１死の場面から古川と宮尾が内野安打、代打の本間颯太朗（総２・慶應）が四球で出塁し、満塁とする。しかしその後、代打の小川尚人（環３・三重）が三振、最後は朝日が投ゴロに倒れ試合終了。法大に３ー２で敗戦した。

主将・下山の復調が待ち遠しい

慶大は終盤まで法大の先発・篠木の攻略ができなかったことに加え、要所での犠打や走塁の失敗が敗戦の要因になったと言えるだろう。リーグ戦優勝の望みをつなぐには、ここでの勝ち点獲得が欠かせない。明日は攻守における隙のない野球で、春は取れなかった法大からの勝ち点をなんとか掴みたいところだ。

（記事：北村可奈、写真：佐藤光）

◆選手コメント

朝日晴人選手（環４・彦根東）

本日も苦しい展開の中、なんとか点を重ねようと全員で戦いましたが、あと一歩及びませんでした。幸いにもまだ明日があるので、もう一度全員で戦い、次こそ勝ち点を取りたいと思います。よろしくお願いします！

好右腕・篠木から１点差に迫る適時打を放った

北村謙介選手（総４・東筑）

負けている状態でしたが、チーム全体で追い上げの雰囲気作ることができ、上手くそれに乗り打つことができました。
明日は何がなんでも勝ち、勝ち点を掴み取ります！

２季ぶりの安打で反撃の狼煙を上げた

◆打撃成績

◆投手成績