予選リーグ最終戦に臨んだ慶大は、中名生幸四郎(経4・慶應)の3得点の活躍などで9点を奪う。ディフェンスでもG・麻生幹人(法3・慶應)が好セーブを連発して日体大を4点に抑え9-4で勝利。1位でFINAL4進出を決めた。
第34回関東学生ラクロスリーグ戦 vs日体大
10月9日(日) @会場非公開
♢スタメン♢
AT #1 中名生幸四郎(経4・慶應)
AT #7 小川司(商4・慶應NY)
AT #30 齋藤侑輝(法4・慶應)
MF #51 石村嶺(経2・慶應)
FO #63 村田陽世(環2・慶應)
LMF #21 小川豪(商2・都立青山)
DF #16 奥澤拓馬(商2・慶應)
DF #90 佐藤孝紀(政2・慶應)
DF #22 小川健(政2・慶應)
G #93 麻生幹人(法3・慶應)
♢得点♢
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
慶大 | 3 | 1 | 3 | 2 | 9 |
日体大 | 1 | 0 | 2 | 1 | 4 |
慶大得点者 | 奥澤、中名生、中名生 | 内藤 | 中名生、入谷、黒柳 | 藤岡、齋藤 | ― |
すでにFINAL4進出を決めている慶大。1位通過のためにも負けられない一戦は、大きくスタメンを入れ替えて臨んだ。
この試合でフェイスオフを務めたのは村田陽世(環2・慶應)だったが、相手に奪われてしまう。しかしすぐに慶大ボールとすると中名生がシュートを放つなど、いつも通り積極的に攻める。すると、相手の隙を見てDF・奥澤拓馬(商2・慶應)がハーフライン付近からシュートを放つと、放物線を描きゴールへ。今試合も先制点を奪うことに成功する。さらに中名生が、ゴール裏でパスを受けると、そのままディフェンスを交わして得意の角度からシュートを決め追加点を奪う。その後1点を返されるも、カウンター攻撃から再び中名生が同じ角度からゴール右隅に確実に決める。その後も齋藤侑輝(法4・慶應)や藤岡凛大(政2・慶應)らオフェンス陣が積極的に攻め続け、第1Qは終始慶大ペースで進んだ。
第2Q、相手シュートをスタメンに抜擢されたG・麻生がセーブすると、同じくリーグ戦初スタメンの小川豪(商2・都立青山)が前へ運ぶ。最後は内藤友喜(商4・慶應)が決めて序盤に追加点を奪い4-1とする。しかし、その後はディフェンスの時間が長くなる。相手に連続でゴールに迫られる場面も見られたが、麻生のセーブや、1年時からスタメンで出場を続ける小川健(政2・慶應)のディフェンスで無失点で切り抜ける。後半、第3Qに入っても開始直後のフェイスオフを取られそのまま失点し、攻撃陣はパスがつながらずシュートを打てない。日体大には時間をかけて攻められさらに失点し、3-4と1点差まで詰め寄られる。
流れを変えたのは、攻撃の中核を担い、今試合でもすでに2得点の中名生だった。3得点目を奪うと、ここから慶大は流れに乗る。入谷公基(医4・慶應)が距離のあるところから、豪速球のシュートを決めると、けがから復帰した中根之斗(法4・慶應)が起点となり、黒柳直輝(政4・慶應)が決め、再びリードを3点に広げた。
第4Q、序盤はポゼッションになりそうな場面で雑なプレーが出るなどもした。しかし、慶大は藤岡が相手ディフェンスを交わして中に入り込み、シュートを決め8得点目を奪う。その後相手に1点を返されるも、齋藤が決めて9-4で勝利。Bブロックリーグ戦を4勝1分の1位で終え、FINAL4へ進んだ。
FINAL4ではAブロック2位の獨協大と対戦。次戦からはトーナメントになるが、全日本王者という重圧がある中でも無敗で予選を戦い抜いた選手たちは、慶大らしいラクロスを見せてくれるだろう。
全員で掴み取った勝利
今季のチームは昨年からの主力が多く残っている。そんな中でも日体大戦ではサブメンバーたちが活躍した。特にGの麻生である。岸晋太郎(法4・慶應)や中西宙(経4・海城)らがいて層が厚く出場機会に恵まれてこなかったが、今試合ではスタメンに抜てき。相手の近距離のシュートやロングシュート、さらにはワンバウンドのシュートなどに対応し好セーブを連発。時には体で止めるなど、気迫に満ちたプレーでチームを支えた。サブメンバーの活躍はスタメンで出ている選手の刺激にもなり、さらなるチーム全体のレベルアップが期待される。
♢選手コメント♢
主将・貝柄海大選手(政4・大宮)
――今日の試合を振り返って
今日は、前の明学大戦の時から課題を見つけて、対策をしてきた成果が見えた試合でした。
――FINAL4に1位で進出
最初の方は接戦で厳しい試合が多かったのですが、負けなしで1位通過できたことは大きいと思います。この調子でもっとチーム力を上げていって、目標である日本一を取れるように頑張りたいと思います。
――サブのメンバーも活躍
この試合に入る前からサブの選手を使って成功体験を積むという目標もあってこの1週間やってきたので、その1週間の準備が控え選手のところまでも伝わって成果として出た良い試合だったと思います。
――次戦に向けて
今まで通りいい準備をして対策をして、全力を尽くし全勝して日本一を取れるようにこれからも頑張っていきたいと思います。
G・麻生幹人選手
――今日の試合を振り返って
オフェンスがたくさん点を取ってくれて、チーム一丸となって勝つことができたのでとてもうれしいです。
――リーグ戦初スタメン、お気持ちは
とにかく死ぬ気で、来たボールを止めることだけを考えていて、自分のセーブが勝利につながってうれしいです。
――好セーブを連発
ディフェンスのおかげです!ありがとうございます。
――次戦に向けて
これからも負けられない試合が続くので、応援よろしくお願いします!
(記事、取材:長沢美伸)