第20節は試合開始前時点で2位と昇格に近い位置にいる中大が相手。力の差を見せつけられた。前半29分に先制を許すと後半にも追加点を許す苦しい展開に。ボールを保持する展開もあったが相手DF陣の集中した守備を前にペナルティエリア内にほとんど侵入できず。0―2と完敗に終わった。
2022/10/29(土)14:00キックオフ @会場非公開
【スコア】
慶應義塾大学0―2中大
◇慶大出場選手
GK
21 根津拓斗(政2・慶應)
DF
7 山本献(商3・國學院久我山)
5 牧野晋作(経4・東京武蔵野シティFC U-18)
2 山口紘生(商2・國學院久我山)
3川野太壱(政4・横浜FCユース)
MF
10 齊藤滉(商4・FC町田ゼルビアユース)
20 内藤豪(法2・駒澤大高)
15 角田惠風(商1・横浜F.マリノスユース)
29 茅野優希(政2・慶應)
FW
9 古川紘平(政4・学習院)
11 宮本稜大(商4・國學院久我山)
リーグ戦は残すところ3試合となったリーグ戦。残留のためにも、なんとしてでも勝ち点を獲得したいところだ。開始1分、早々にDF山本献(商3・國學院久我山)が右サイドからフリーキックを上げるも、FW宮本綾大(商4・國學院久我山)のヘッドは相手GKの好セーブに阻まれ、先制点は奪えない。10分にも左サイドからMF角田恵風(商1・横浜F・マリノスユース)からのキックにFW齋藤滉(商4・FC町田ゼルビアユース)がヘッドで合わせるも、枠を捉えきれず。なかなかチャンスを活かせないもどかしい展開が続く。
その後はリーグ2位と力が勝る相手にボールを所持される苦しい時間帯となるも、GK 根津拓人(政2・慶應)の華麗なセーブやDF山口絋生(商2・國學院久我山)の徹底的な守りでゴールを死守する。24分にはFW茅野優希(政2・慶應)の体を張ったプレーなどで貪欲にシュートを試みるも、決定的な一本は打たせてもらえない。
するとその直後、右サイドからパスを繋がれ相手に先制を許してしまう。32分にもシュートの機会を与えるなど、終始押される中で必死の攻防を図る。山本や齋藤などが積極的に相手陣地に侵入するが、ゴールを前にタイミングが合わない悔しい場面が目立った。限られた好機を活かせないまま、1−0のまま試合を折り返す。
後半は右サイドを中心に山本、立石宗悟(法1・桐蔭学園)の連携から相手陣内へ攻め込むシーンが増える。しかしそこに立ちはだかったのは中大DF陣。枠内への決定的なシュートは打てず、もどかしい時間が続く。この日多くのセットプレーでキッカーを務めた山本。ゴールほぼ正面からのFKのチャンスでは正確なシュートでゴールを狙ったが、惜しくもクロスバーに阻まれた。
守備からリズムを作ったのは中大。後半9分に追加点を挙げ、試合の流れを完全に手にした。慶大はその後も攻撃を試み続けたが高い壁は破れず。悔しい敗戦に終わった。
「完敗だった」とこの日キャプテンマークを巻いた山口。ミスからの失点、枠をとらえきれない攻撃など攻守にまだまだ課題は見られる。残り2試合、1勝でも多く挙げ、1つでも高い順位を目指したいところだ。
(取材:佐藤 光、松田 英人)
関東大学サッカーリーグ戦順位表はこちら
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以下、選手インタビュー
山口紘生(商2・國學院久我山)
―今節を振り返って
前節に引き続き、2試合連続複数失点してしまってるので、そこは自分含めチームの守備陣の責任が大きいかなと思っています。まだ1個下の青学さんと勝ち点2差あって、自力で残留決めれる立ち位置にいるので、切り替えてやっていきたいと思います。1失点したこと自体は、残り45分あるので、そこまで気にしてはなかったんですけど、失点の仕方が良くなかったなと思います。自分たちがボールをロストして、そのまま、本来自分達が決めたい形で相手にやられてしまったっていうのが、まだチームとしての甘さが出たのかなと思います。
―前節からどのような準備をして望みましたか?
3連戦で、メンバーも変えながらっていうところがありました。そのメンバー間で新たに新しくやる選手とのコンビネーションの部分だったりとか、あとはあと3試合で勝ち点3を取るっていうのが目標ではあるので、どういうふうに試合を運んでいくのかっていうのを、短い時間なんですけど確認して臨みました。
―最近はキャプテンマークを巻かれていますが、ご自身の心境にどのような変化がありますか?
主将の田村くんが怪我で代わりに巻いてるって形なんですけど、自分がキャプテンマークを巻き始めてから思うように勝ててないところがあります。残り2試合しかないので、しっかり自分がその責任を背負って、チームを勝たせれるようにやっていきたいと思います。
―今節出た課題は
完敗だったなっていうふうには思います。やっぱり失点の部分が流れからやられたんじゃなくて切り替えの部分だったりとか、自分達のミスからっていう部分で、本来慶應が失点してはいけないっていうこだわっている部分における失点でした。やられちゃいけない部分っていうのをもう一回確認して、チームとしてそういう勿体無い失点がないようにっていうのが課題かなというふうに思います。
―次節への意気込み
さっきも言ったように、まだ自力で残留を決めれる試合数と勝ち点なので、皆落ち込んでると思うんですけど、切り替えて残留に向けて頑張っていきたいと思います。