3部5位で幕を閉じたリーグ戦。惜しくも入れ替え戦出場とはならなかったものの、慶大女子バスケットボール部が着実に力をつけていることを証明した。そして休む間もなく始まった東京六大学女子バスケットボール対抗戦。初戦の相手は早大。早慶戦から約4ヶ月、リーグ戦で得た成長を見せることはできたのだろうか。
2022/11/12(土)@立教大学 新座キャンパス | |||||
第40回東京六大学女子バスケットボール対抗戦vs早大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 10 | 9 | 7 | 11 | 37 |
早大 | 25 | 18 | 21 | 14 | 78 |
◆慶大スターティングメンバー◆ | |||||
#4 林えみり(理4・慶應女子) | |||||
#6 井手友美(理4・慶應NY) | |||||
#10 阿部七奈子(商3・三田) | |||||
#11 野本美佳子(総3・東京成徳) | |||||
#14 石倉史菜(文2・国立) |
試合開始早々、早大のスピードのある攻めと強固なディフェンスを前に0−11のランを許してしまう。思うようなオフェンスを展開できない慶大は、ファールをもらいフリースローで地道に得点を重ねる。早大が高確率でシュートを決めていき苦しい時間が続く慶大だが阿部がミドルシュート決めて食らいつく。さらに、このQ終盤には途中出場の松下花会子(文4・小山台)が貴重な3ポイントを沈め、10−25で第2Qへ。
第2Q、野本がドライブで得点し松下もゴール下のシュートを確実に決め、幸先良いスタートを切る。ディフェンスでも体格差のある相手に体を張り早大の得点を抑えることに成功。この勢いに乗りたい慶大は、河村さくら(文1・松陽)を中心に積極的に攻めるものの思うように得点が伸びない。それでも集中力を切らすことなく攻め続け、井手が3ポイントを決める。しかし点差はさらに広がり24点ビハインドで前半を終えた。
点差を縮めたい第3Q。阿部からのパスを受けた井手がレイアップを決めると、今度は石倉のパスのアシストから阿部が得点し連携プレーが冴える。しかしこの得点以降ゴールから遠のく時間が続いてしまう。その間にも早大は多彩なオフェンスで次々にシュートを沈めていく。突破口を見つけたい慶大は、長身が魅力の網野梨加(環1・Irvine High)がゴール下でリバウンド争いを制しセカンドチャンスを狙うも得点にはつながらず、26−64で最終Qへ。
最終第4Q、野本、松下が連続でレイアップを決めリズムを取り戻した慶大。選手の交代を活発に行いながら、積極的にゴールを狙っていく。オフェンスで掴んだリズムがディフェンスも好影響を及ぼし、たまらず早大はタイムアウト。すると早大は勢いを取り戻し、猛追を仕掛ける慶大を振り払う。最後は石倉が難しい体勢からブザービーターを決めるも、37−78で黒星を喫した。
リーグ戦での成長を手に挑んだもののやはり高かった早大の壁。試合には敗れたが多くの選手がコートに立ち、1部リーグ所属の早大が見せるハイレベルな攻守を体感できたことはチームにとって大きな収穫だ。このチームで戦う残り4試合、この試合で見せた最後まで諦めない姿勢で一つでも多くの勝利を掴み取ってほしい。
(取材:船田萌恵)